最高級ブランデー

最高級ブランデー"ヘネシー"の歴史

芳醇な香りに甘い口当たりが最高に心地良く、琥珀色の液体を見ただけで胸が高鳴るヘネシー!ブランデーの美味しさもさることながら、アロマ効果も絶大で、筆者も例外なくあの香りにメロメロなわけですが、自分へのご褒美に時々嗜む贅沢であり、今や日頃の疲れを癒してくれる欠かせない存在だったりします。

2016.06.18

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芳醇な香りに甘い口当たりが最高に心地良く、琥珀色の液体を見ただけで胸が高鳴るヘネシー!

 

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ブランデーの美味しさもさることながら、アロマ効果も絶大で、筆者も例外なくあの香りにメロメロなわけですが、自分へのご褒美に時々嗜む贅沢であり、今や日頃の疲れを癒してくれる欠かせない存在だったりします。

 

こんな素晴らしいお酒、一体誰が、どの時代に、どうやってつくりだしたのでしょうか。

 

■リチャード・ヘネシーの存在


 

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画像:http://www.hennessy.com/jp/news/

 

コニャックの三大銘柄の一つに君臨する、ヘネシー社の創業者はリチャード・ヘネシー。彼は1794年アイルランド・コーク州のある村に住む貴族の家で誕生しました。

 

当時からアイルランドはイングランド政府の弾圧は酷く、多くのアイルランド人はイングランドの圧政に苦しんでいた為、18世紀の初めリチャード・ヘネシーはアイルランドから自由を求めてフランスに渡り、1750年からルイ15世の近衛隊の外国人士官としてコニャック地方に駐留します。

 

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この駐留をきっかけに、コニャックの存在を知ったリチャード・ヘネシーは、そのままこの地にとどまってコニャックの製造を始めたのです。

 

そうして1765年、リチャード・ヘネシーは自らの名を冠した比類なきコニャックを世に送り出すことに成功したのです。

 

■とことん拘るコニャック造り


 

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http://www.kayueyama.com/2015/06/25/

 

ヘネシーを語る上で、欠かせない存在のコニャック。コニャックとは、フランスのコニャック地方で作られるブランデーでブドウなどの果汁に加熱の工程を加えて造る蒸留酒の事です。

 

もともとコニャックとは、フランス・コニャック地方で作られるワインで、酸味が強くアルコール分も低い、質の良いとは言えないものだったのですが、このワインをあるオランダ人貿易商が買い取り、なんとなく「焼いて」蒸留したところ味も香りもすばらしいお酒ができたのがきっかけと言われています。

 

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画像:http://www.hennessy.com/jp/

 

そうしてワインとしてのコニャックではなく、ブランデーとしての知名度を確立し、現在では高級ブランデーの代名詞として扱われているわけですが、このコニャックに魅了されたリチャード・ヘネシーは、当時の身分であった将校を捨ててコニャック造りに慢心し、彼のコニャック造りに対する情熱は留まることを知らず、こだわりは多岐にわたります。

 

□こだわりその1「ブドウ」


 

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リチャード・ヘネシーがこだわった1つがブランデーの原料となるブドウです。

 

ヘネシーはユニブランというフルーティーな品種を、第一等級の畑である「グランド・シャンパーニュ」「プティット・シャンパーニュ」「ボルドリ」「ファン・ボア」それぞれで栽培し、最高の品質を目指しています。

 

□こだわりその2「蒸溜」


 

 

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ヘネシー社では、原酒に混ざっている不純物をしっかり取り除くため、1回目蒸留3回+2回目蒸留1回を基本の1セットとし、銅製釜を使って直火加熱にて蒸溜しています。

 

最初の蒸溜で「ヘッド」「テール」「セカンド」「プティゾー」といった4種類の液体に分かれますが、そのうち「ヘッド」「テール」を取り除いて再溜し、またそこで出来た4種類の液体を蒸留する、これを3回行ったあと、「セカンド」蒸溜の際に造られる少量の「ブルーイ」と「セカンド」を2回目の蒸溜に1回かけるのです。

 

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画像:http://www.hennessy.com/jp/

 

「セカンド」は再溜でアルコール度数が60%になった段階の液体の事で (ハート以降はアルコール度数が下がっていく)この「セカンド」と「ブルーイ」とさらに蒸溜すると出来る「ハート」という液体を、次の工程である樽貯蔵に回すのです。

 

□こだわりその3「樽」


 

 

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画像:http://www.hennessy.com/jp/

 

また、熟成させる樽に関しても、樹齢100年以上のフランスのオーク樽を30万樽以上有しており、強いこだわりがあります。

 

蒸留後に行う工程として選別→熟成→ブレンディングと続きますが、ヘネシー社のブレンダーは毎日数百種に及ぶオー・ド・ヴィー(原酒)を選別しています。

 

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オー・ド・ヴィーの中には、200年以上前から保存している古いものも存在しており、これらをブレンドすることでヘネシーの高品質なコニャックが産まれているのです。

 

ブレンドした原酒の特質に応じて新旧の樽に詰めた後、熟成庫に保管されます。熟成庫の中は常に原酒にとって最適な環境に保たれており、この場所で樽に詰められた原酒は、長い時をかけてゆっくりと熟成され、静かな時を刻むのです。

 

□こだわりその4「格付け」


 

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ヘネシー社が頑なまでにこだわったものの一つに、「品質の格付け」があります。今では当たり前のように使われている、コニャックの品質の違いを「星の数」で示す方法は、ヘネシー創業者のひ孫「モーリス・ヘネシー」が始めたものです。

 

そしてコニャックのグレードを表している「X.O(Extra Old)」も、ヘネシーが生み出しました。これはもともと、家族や親しい友人たちのために作られた基準だったのですが、今では世界標準の基準となっています。

 

◼︎ヘネシー社人気ラインナップ


 

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ヘネシーのコニャックは早くから世界各国へ輸出されたコニャックでもあり、1794年にはアメリカ向けの輸出がすでに始まっていました。また日本に初めて輸出されたのは、1868年と言われています。現在ヘネシー社が展開している、ブランデーの主な銘柄は以下の通りです。

 

 □ヘネシーV(熟成3年以上)


 

 

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飲みやすくて美味しく、かつコストパフォーマンスがよいブランデーです。初心者にオススメの逸品といえるでしょう。

 

 □ヘネシーVSOP(熟成5年以上)


 

 

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厳選された60種の原酒を混ぜ合わせて作られており、古酒の旨味が凝縮され深い味わいに飲みやすい口当たりで、幅広い年齢層に愛されています。

 

 □ヘネシーXO(熟成7年以上)


 

 

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「ヘネシーVSOP」よりも更に熟成されたブランデー。コニャックで栽培された葡萄から作られた、熟成7年以上の原酒を豊富にブレンドし、ゆっくりと時間をかけて仕上げられています。

 

□へネシーパラディー


 

 

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パラディと呼ばれる秘蔵古酒熟成庫から選んだ原酒を、惜しみなくブレンドした重厚タイプのコニャック。エレガントで風味も良く、繊細でありながら豊かな広がりを持ち、しなやかで軽いという性質を持ち合わせているのが特徴のブランデーです。

 

□ヘネシーパラディーインペリアル


 

 

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ヘネシー社が、大切に保管熟成している19世紀の最良のオー・ド・ヴィーを含む、最高級の原酒のみをブレンドしています。

 

もともとは19世紀、ロシア王朝の要望で特別にブレンドしたコニャックで、それを忠実に再現しました。優雅さと絶妙な洗練を備えた、これまでにないコニャックです。

 

□リシャール・ヘネシー


 

 

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ヘネシー社創業者であるリシャール・ヘネシーの名前を冠している、ヘネシー社の最高級品質のブランデー。

 

ボトルの美しさ、熟成年数、ブレンド、香り、風味、どれを取っても一級品で、中身は単一のブドウから作られたブランデーではなく、100種類以上の古酒がブレンドされています。

 

その中には100年以上熟成された原酒も含まれており、長い熟成によりまろやかになった風味は、ヘネシー社の他のブランデーと比べても一線を画しています。ボトルも高級ブランデーのステータスであるバカラ製のクリスタルガラスで、シンプルながらも高級感あふれる流線型に思わず魅入ってしまいますね。

 

■最後に豆知識


 

 

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最後に、コニャックで有名なヘネシー社ですが、実は過去にウイスキーを造っていたこともあるんですよ!

 

七代目当主のジール・ヘネシーが、裸一貫で他国に渡り、多くの苦労を成し遂げてきた祖先への敬意と望郷の念を込めて、祖国の酒をと世に送り出した逸品で、「永遠の渡り鳥」という意味を持つ、「ヘネシー・ナジェーナ(Hennessy NA-GEANNA)」を1998年にリリースしました。

 

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ヘネシー社が手掛けながらも、コニャックではなくあえて母国のアイリッシュ・ウイスキーという、とても粋な心意気を感じることが出来る銘酒です。

 

今では残念なことに終売となってしまいましたが、リチャード・ヘネシーがコニャックの地にヘネシー社を創業して以来、200年以上の長きに渡り妥協なき技術と情熱は、リチャードの子孫を通じて今も引き継がれていることを証明すべき、子孫からのメッセージといえるウイスキーでしょう。

 

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創業者リチャード・ヘネシーが思い描いていたブランデーは、今も子孫の手によって大事に守られ続けているのですね。

 

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