「シャトー・ペトリュス」を高く売るには?


(画像出典:yuichiro)
ケネディやロックフェラーが愛し、アメリカの上流社会のステータスシンボルとして存在したペトリュスは、いまだに「神話の象徴」としてその価値を年々高めています。

そもそもペトリュスが手元にあること自体が珍しいかもしれません。しかし「そう言えば昔、ペトリュスとかいう高いらしいワインをもらった」なんてことがあったとしたら…すぐに確認してください。

もちろん頂いたワインですから飲む方がいいんですが、まずは現在の市場価格を見てからにしてください。簡単に飲もうとは言えないはすです。

まずは「本物」かどうか


(画像出典:blog.livedoor)
念な話ですが、高額で取引されるワインには少なからずの「偽物」が存在します。ペトリュスも例外ではなく、むしろフェイク品は非常に多いワインです。

ただ、日本で購入したりプレゼントされたペトリュスがフェイクである可能性は非常に低いと考えます。

これは粗悪品・偽物に厳しい日本人の性格や、間違っても偽物を仕入れる、売るという行為は出来ないという輸入業者・小売店の思いが大きいはずだからです。

当社で仕入れた(販売した)ペトリュスが偽物でした、なんて事があったら信用に大きく係わります。

外見でペトリュスが本物かを見分ける第一のポイントは、ラベルにあるホログラムです。シャトーの入り口にシンボルとして銅像が立っているぺトロ像をよく見てみると…

ありました、クローバーを型どったホログラム。偽造防止はこれ以外にもあり、シャトーにしかわからない隠された仕込みもあるそうです。


(画像出典:plaza.rakuten)
ちなみにこの画像のどこかにもホログラムが隠れています。


(画像出典:plaza.rakuten)
また、裏面に日本の輸入元の詳細が貼られているかとういのも1つのポイントとなります。

貼られていなかった場合、少なくとも日本の輸入業者を通してない(日本以外で流通した)ワインであることがほぼ確定します。もちろんその時点ですべてを否定はしませんが、出所がわからない以上は品質以前に本物かどうかの判断が難しくなります。

保存状態とラベル外見の汚れ

前述の日本の輸入元がどこなのかは、実は輸出→日本到着から小売店に届くまでのワインの商品管理に少なからず影響します。

ここではどの輸入元なら安心・ダメなどということは記載しませんが、ごく一部輸入業者によってはワインの品質管理がうまくいっていない事が比較的多いようです。


(画像出典:footage.framepool)
9割以上の輸入業者は問題ないと思いますが、気になる方はワインアドバイザー(小売店のソムリエ)がいる専門店やデパートに行って確認するのもありかもしれません。

とはいえ、輸入業者を誹謗中傷するような発言を簡単にするとは思いませんが…

それよりも問題と思われるのは、自宅におけるペトリュスの保管状況です。

どんなワインでも、真夏の30度を超える暑さに長期間さらされれば中身は変質しますし、最悪の場合は液もれ(ワインがキャップシールから垂れてくる)も起こりえます。


(画像出典:sangiovese)
液もれした場合は、もはや熟成はおろか短期間で非常に劣化した味わいとなる為、商品価値は大きく下がります。

またコルクの乾燥も問題です。コルクのワインは寝かせて置いてコルクをワインに常に当て、乾燥を防ぐことで腐食による細菌や不純物の侵入を防ぐ役目があります。

以外にワインを立てたまま数年放置…なんてことがある方がいますが原則ご法度です。

最後はラベル。価値のあるワインほどラベルの価値が非常に高いです。

飲み物だからラベルは関係ないとあなどるなかれ、例えるなら最先端の技術を持った最高性能で走行距離0kmのスポーツカーが、買った直後にフロントがベッコベコのままでいいんですか?という様なものです。

またペトリュスであれば空き瓶が1本数千円で売れてしまうほど。