【神谷傳兵衛記念館】神谷伝兵衛の歩んだ歴史を記念館でチェック!

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入口から見て、真正面に大きな建物がありますね?この建物こそ「神谷傳兵衛記念館」です。それでは早速入ってみましょう!

入ると、私の前には大きな樽が並べられています!これはシャトーカミヤで約100年前に利用されていたワイン樽です。今でこそ、ワイン樽といえば海外製が主流になりましたが、昔はこのように日本国内で海外製に劣らない素晴らしい、ワイン樽を製造していたことがわかります。

ちなみにこのワイン樽ができたのは、1903年、ちょうどワイン醸造所が完成するのと合わせて製造されました。そして何より、この場所こそシャトーカミヤを支える「メルル・ドゥ・シェ(醸造責任者)」の部屋でした。

当時より、シャトーカミヤのワインの品質管理や品質向上をしていた場所でしたので、正に選ばれし者しか入れない聖域だったのです。そんな重要な部屋に入れるのも、シャトーカミヤの強みと言えるでしょう。

このワイン樽畑を抜けていくと、今度は2階への階段が出現。ちなみにこの階段、少々急こう配のため注意しながら足を進めましょう。

2階に上がりますと、そこには実際にシャトーカミヤで利用されてきたワイン造りの道具。または、広告や昔のシャトーカミヤの写真、そして著名人達と神谷傳兵衛が一緒に写る写真が所狭しと並べられております。

先ほどご紹介したように、板垣退助の写真も残っています。この写真は、1913年にシャトーカミヤ本館2階で催されたワインパーティの様子を撮影したものです。

そしてもう1つ忘れてはならないのが、日本を代表する横綱「大鵬」の写真です。1967年にシャトーカミヤを訪れており、シャトーカミヤのスタッフと共に笑顔で写真に写っています。

このように、政治家や財界の方々のみならず大鵬を始め、各界の著名人がシャトーカミヤへ足を運んでいるのです。

記念館に幻のお酒達が大集合?!

神谷傳兵衛記念館には、当時のワイン造りの道具や神谷傳兵衛の歩んできた歴史だけあるとは限りません。実は、記念館に幻のお酒が集合しているのです。

まず私の目の前に現れたのが「蜂印葡萄酒」です。1886年に「香竄」の商標登録を受け「蜂印香竄葡萄酒」と名を変えて販売しました。写真でも分かるように、父である神谷兵助の俳句の雅号が香竄の由来とされています。今では販売終了しているため、お酒好きの私としては一口でも良いので飲んでみたかったです!

「電気ブラン※」という特徴的なネーミングが私の前に登場です!とは言えこちらもれっきとしたお酒です。

この電気ブランは1893年頃に神谷傳兵衛によって製造されたブランデーです。もともと、薬用として輸入されていた「ブランデー」でした。それを神谷傳兵衛が日本人好みの味に改良。ブランデーやワイン、そしてジン、キュラソー…などをブレンドすることで口当たりも良く、日本人の繊細な舌に合わせることができました。ちなみに、現在も「合同酒精株式会社」によって全国に販売されています。

※文明開化当初「電気」という言葉はハイカラであり、目新しいものの多くは「電気〇〇」と呼ばれ流行していました。その影響もあり電気ブランデー、そして昭和頃には「電気ブラン」と呼ばれました。

上記の他にも、蜂印香竄葡萄酒の多種多彩なバリエーションがあり、当時の人気ぶりがよくわかります。電気ブランは今でも飲めますが、できるのであればシャトーカミヤ創業当時のボトルデザインで販売していただきたいものです!

シャトーカミヤの地下に眠るお宝とは?

それはシャトーカミヤの元ワイン貯蔵庫です。このワイン貯蔵庫は2階の降りる階段から繋がっており、そのまま降りるとワイン貯蔵庫に迎えます。ただし!行きとは比べ物にならないほど急こう配のため、急がず焦らずゆっくりと進んでいきましょう。

さて地下に到着すれば、そこにはシャトーカミヤで昔、利用されていたワイン貯蔵庫が私達の前に現れます。一直線に並んだワイン樽はどれも年代物で、当時のシャトーカミヤを彷彿とさせる見事な作りです。今でもワインが眠っていてもおかしくないと感じます。

地下はライトが点灯しているものの、薄暗いため足元には十分注意しましょう!

シャトー散策コースでブドウ畑&優雅な風景を満喫!

神谷傳兵衛記念館を終えましたら、次は敷地内の裏手に足を運んでみましょう。裏手へは、先ほど紹介したレストラン キャノンの脇より行けますので、記念館の後とは言わず入ってすぐに散策しても良いでしょう。

さてさて、レストラン キャノンの裏手を回り舗装された道を歩いていくと、シャトー散策コースの看板が見えました!

ブドウ畑を抜けると次に飛び込んできたのは、綺麗に整っている庭園。規模はそこまで大きくありませんが、日本が誇るわびさびを感じる風景が広がります。

この他にも竹林やあじさい…といった日本の風景を取り入れているのも、シャトーカミヤならではかと思います。全て洋式にせず、ところどころ和式を投入する見事な和洋折衷です。

ブドウ畑を抜けると次に飛び込んできたのは、綺麗に整っている庭園。規模はそこまで大きくありませんが、日本が誇るわびさびを感じる風景が広がります。

この他にも竹林やあじさい…といった日本の風景を取り入れているのも、シャトーカミヤならではかと思います。全て洋式にせず、ところどころ和式を投入する見事な和洋折衷です。

さて、もう1つ見逃してはならないのが「メルロー畑」です。こちらは、初めに紹介したブドウ畑の規模とは違い、一面メルロー畑になっています。しかし…完熟までには程遠く、完熟するまでにはもう少しかかりそうです…。最初の畑同様、これからに期待します!

見学の締めはスーベニアショップ&ワインショップでお買物!

見学が終了しましたら、最後にスーベニアショップ、そしてワインショップへ足を運びましょう。

スーベニアショップでは、シャトーカミヤが醸造するワイン、そしてクラフトビールやお菓子。ワインにピッタリの自社開発のチーズ等も販売。試飲コーナーも設けられているため、自分が購入しようと思っているワインがどんな味か?試してみると良いでしょう。かく言う私も、試飲をしてきましたがどのワインも素晴らしい仕上がりです。

特に「牛久ワイナリー葡萄の城」赤・白、どちらも提示されている価格帯とは思えないほど良い出来栄えでした。確かに、熟成期間が少ないため若干粗いところもありますが、飲み口も良く口内で転がしても雑味は少なく抑えています。飲んだ後の余韻も、喉に引っ掛かりや、何かが喉に詰まった印象もない、フレッシュな仕上がりで正直驚きました。

もちろん、両者ともお買い上げで、自宅で存味わっていますよ!

ここでシャトーカミヤの見学が終了…ではいけません!シャトーカミヤ駐車場近くには、シャトーカミヤの極上ワインがひしめき合う「ワインショップ」があるのです。

ここでは、スーベニアショップで販売されているワインの他に、シャトーカミヤの最上級ワインの販売や世界中から厳選して集めたワインが眠っています。お酒販売店では見られない珍しいワインも見られますので、忘れず立ち寄りましょう。

※ここでは4台ほど駐車スペースを用意しているため、シャトーカミヤ駐車場に止めなくとも購入できます。

まとめ

前編・後編とお読み頂きありがとうございました。いかがでしたか?

シャトーカミヤは、日本で初めて原材料の栽培~醸造、そして販売までを一貫して行ってきたワイナリーです。館内では歴史的建造物の他に、当時使用していた道具や当時の写真。そして、ゆっくりと食事を楽しめるスペースまで用意しています。もし、茨城県へ足を運んだ際は、シャトーカミヤへぜひとも訪れてみましょう。