オーパスワンの味わいの特徴は?

グラスに注がれたワイン

力強く、かつフレッシュな味わい

オーパスワンの味わいは一言では言い表せないものです。

カルフォルニアの大地で丹念に育てられたカベルネ・ソーヴィニヨンの重厚な味わいの裏にもフレッシュさを感じます。そして、そこに主張しすぎないタンニンが深みを加え、時にはバラのような香りがさらなるうまみの境地へと誘う。

40年の歴史の中で絶えず改良を重ね、素材を厳選し手間暇かけたからこその深い味わいに世界中のワイン好きが唸るのです。

おすすめの飲み方は?

ワインは一般的に熟成させた方がおいしくなると考えられていますが、オーパスワンはリリース直後でも楽しめるワインです。

年数の浅いヴィンテージにも熟成されたものにもそれぞれ独特のうまみがあります。

楽しみ方の一つとして、様々な年のヴィンテージのオーパスワンを購入して贅沢に飲み比べてみるのもよいでしょう。

2014年ヴィンテージ

オーパスワンは「時と場所」を大切にしており、毎年同じ味を目指すのではなく、その年の条件に合わせてベストな味わいを作り出します。

2014年は、ワイナリー史上最も早くにブドウが萌芽した年であり、雨の降る量、乾燥の程度などほぼ完璧な条件で成長しました。

その味わいは、きめ細かくシルクを思わせるなめらかな舌触りの後に、濃厚かつフルーティーな味わいが口いっぱいに広がるフレッシュなものです。

2013年ヴィンテージ

2013年ヴィンテージはオーパスワン史上最高とも評される完成度です。暖冬と適度に乾燥した気候がブドウの樹の生育を早め、理想的な条件で開花しました。

その味わいは、重厚かつバランスのとれたものであり、それをしなやかなタンニンの香りが包み込みこむ。後味にはふんわりとチョコレートの風味も感じる深みのある味わいです。

オーパスワンの味わいはこうして作られる

創始者たちの壮大な夢

他と一線を画すオーパスワンの歴史は2人の男の夢に端を発しています。

「ボルドーの生産方法、カルフォルニアの気候と土壌を活かして最高品質のワインを造りたい」と願ったカルフォルニアのロバート・モンダヴィ氏とボルドーのバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵のこだわりが40年の時間をかけてオーパスワンの味わいを深めてきました。

徹底的に生産方法にこだわる

オーパスワンは常に時代をリードして革新的な生産方法に取り組んできました。

通常の5~6倍の密度でブドウを栽培することで果実の味が凝縮される栽培方法や、畑のうちの30%は休ませたり改良させたりすることで常に良い状態を保つ手法など、その革新的な手法は枚挙にいとまがありません。

また、夜の間に摘み取ることで糖度を抑えるナイト・ハーヴェストは温暖なカルフォルニアで特に有効な方法です。

カルフォルニアの気候

ボルドーで一級シャトーを運営していたバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵を魅了したカルフォルニアの気候。

温暖で乾燥した日が多く、日中と夜間の気温差が激しい気候はワインづくりには最適な環境でした。

さらに、毎年安定して同じ気候が続くため、不作の年が少ないこともオーパスワンの人気を支えています。

オーパスワンは常に進化する

アイディアで改善

徐々にカルフォニアのニュアンスが追加

1979年から高い評価を受け続けるオーパスワンの味わいは常に進化しています。

もともとはボルドースタイルの重厚で複雑な味わいが特徴でしたが、最近ではカルフォルニアワインのテイストも加わっています。

特に印象的なのが後味。最近のオーパスワンを飲むと、後味にやわらかでエレガントな印象を受けることでしょう。

伝統を大事にしながらも年々進化し続けるのが、ファンを獲得し続けるオーパスワン味わいの秘密です。

マイケル・シラーチによる不断なき改革

オーパスワンの味に対する評価は最近になってさらに高まってきています。

2001年から醸造の中心になっているマイケル・シラーチは、現在までの全てのヴィンテージをテイスティングしそれを科学的に検証したうえで改良してきました。

ナイト・ハーヴェストやオーガニック手法など新たな生産方法も躊躇なく取り入れるマイケル・シラーチの手腕により、オーパスワンはさらに味わい深くなっていると言えます。

まとめ

ボルドースタイルの重厚かつ奥行きのある味わいを基本にしながらも近年ではフルーティーなやわらかさも獲得しつつあるオーパスワンの味わい。その進化から目が離せません。