1.スクリーミングイーグルとは?

スクリーミングイーグルを持つ鑑定士

まず知っておきたいポイントとしてご紹介するのは、スクリーミングイーグルというお酒についての知識です。

強豪のヨーロッパワインを抑えて、高価格を誇るスクリーミングイーグル。カリフォルニアワインの雄と呼ばれるこのワインの生産が始まったのは1986年、販売は1992年でした。

30年の歴史の中で、ワイナリーが世界的名声を得た理由を探ってみましょう。

カルフォニアワインの最高峰?

公式サイトには待機リストの登録ページまであるスクリーミングイーグル。所有地は24ヘクタール、1万本にも満たない少数生産のため、ワインマニアの垂涎の的になっています。

スクリーミングイーグルの盛名は、創業者ジーン・フィリップスがカリフォルニア・ワインの価値を世に知らしめたロバート・モンダヴィからアドバイスを得、高名な醸造専門家を雇用したことから始まりました。

発売から3年後の1995年には、ロバート・パーカーから99点を獲得、2000年の慈善オークションにおいて50万ドルという空前の高値がつけられたスクリーミングイーグルは、まさにカリフォルニアワインの最高峰といってまちがいありません。

「カルトワイン」と呼ばれている?

「カルトワイン」とは、1990年代に起こったワインの価格上昇を指します。とくに、それまで抜群のブランド力を誇っていたフランスなどの欧州ワインを抑えて、カリフォルニアワインに桁違いの価格がつくようになりました。

アメリカの経済力と技術力を背景に持つカリフォルニアワインは、1990年代に大躍進を遂げてその価格はうなぎ登り。ボルドーの五大シャトーを脅かす存在にまで上り詰めています。そして、その筆頭に位置するのがスクリーミングイーグルなのです。

2.スクリーミングイーグルの相場高騰中の年代TOP5

1992年から販売が始まったスクリーミングイーグルは、30年たらずの歴史しかありません。しかし、その少量生産から一般的には入手困難必須。いかなる年のスクリーミングイーグルであろうと、超高値がつくのが常になっています。

2つ目のポイントとしてご紹介するのは、相場が高騰中の年代についてです。ランキング形式でTOP5を確認しておけば、ご自身の売りたいスクリーミングイーグルがどのくらい需要のあるものか把握できますよ。

「完璧なワイン」と評された1997年

ロバート・パーカー、ジェフ・リーヴ双方から100点満点を獲得。辛口で知られるロバート・パーカーに「1997年のスクリーミングイーグルに勝る完璧なワインはない」と言わしめました。

価格も抜きんでており、現在販売サイトでは1本64万円強という値段がついています。

「別レベル」と評された2007年

カベルネ・ソーヴィニヨンの芳醇な味わいが「別レベル」と評された2007年。ロバート・パーカー、アントニオ・ガッローニが100点満点、ワイン・スペクテーターは98点をつけました。

美しい人に征服された気持ちになる、と粋なコメントも獲得した2007年、販売サイトでの価格は1本43万円ほど。

「グラスから炸裂しそうな」2010年

完璧な完成度を誇り、ワイングラスから炸裂しそうな力強さが特徴の2010年。ロバート・パーカー、ジェフ・リーヴ、ジェニー・チョー・リーから100点満点をせしめています。近年のスクリーミングイーグルでは突出した高評価です。

また、「エキゾチック」「セクシー」といった表現のコメントも多く、挑戦的な味わいといえるかもしれません。販売サイトでの平均価格は一本41万円ほど。

「新たな伝説」2012年

古典的でイコンのような赤ワインと評し100点満点を出したのはロバート・パーカー。新たな伝説ともいえる完璧さと表現したのは、同じく100点満点を出したジェームス・サックリングでした。

2006年に、ワイナリーは創業者のジーン・フィリップスの手を離れ企業家のスタン・クロエンケに売却されました。2012年のヴィンテージは、1990年代のスクリーミングイーグルのオリジナルが戻ってきたとファンたちを驚喜させた味です。販売サイトでの平均価格は、一本40万円弱。

「カシスの香り」が特徴2003年

みずみずしい果実の香りが特徴のスクリーミングイーグルのヴィンテージの中でも、とくにカシスの香りが品良く香る2003年。

ロバート・パーカーは、「4,5年したら偉大なるヴィンテージの仲間入りをする可能性大」と予測しました。販売サイトでの平均価格は、一本38万円ほど。

3.スクリーミングイーグルの高く売れる他の種類とは

スクリーミングイーグルを査定する鑑定士

次は、スクリーミングイーグルの種類について。スクリーミングイーグルの赤ワインのファーストレベルは一種類のみです。ただし、ブドウの品種の割合が微妙に変化する年代によって、その味わいも異なります。

2010年からは、ソーヴィニヨン・フランの白ワインも登場。現在まで偶数年にのみ生産されています。さらに、2006年からは赤のセカンドラベル「セカンド・フライト」がお目見えしました。

他にも高く売れる種類があるのかどうか知っておくことで、買取価格がUPする「おまとめ買取」などの複数本での買取にするかどうかなどの判断材料になることでしょう。

種類は年代?

スクリーミングイーグルは、毎年ブドウの配合が微妙に変化します。カベルネ・ソーヴィニヨンはおよそ79%、メルロー17%、、カベルネ・フランが4%ほどが平均的な割合です。

これらのブレンドの微妙な差違とその年の気候が、毎年ファンタスティックなスクリーミングイーグルの味を作りだしているのです。

さらに、2010年から偶数年にだけ生産されている白ワイン「ソーヴィニヨン・ブラン」は、一般的にはほぼ入手不可能な超希少品です。

セカンドラベルがある

スクリーミングイーグル セカンド・フライト

スクリーニングイーグルには、ブドウ園内の若い木から収穫されるブドウを原料としたセカンドライン「セカンド・フライト」があります。

カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローがほぼ同量の配合。ファースト・ラベルほどではないものの、「セカンド・フライト」も常に批評家から90点以上の特典を獲得するワインの常連です。

さらに特筆すべきは、年間生産量がどんなに多い年でも1万本弱。まさに希少品といってよいワインなのです。2006年から生産されているセカンド・フライト、販売サイトでの平均価格は7万5千円弱。

4.スクリーミングイーグルの買取相場

高額必須

とにかく生産量が少ないことで引く手あまたのスクリーミングイーグル。実際にスクリーミングイーグルを売却するさいには、どのくらいの価格がつくのでしょうか。

ワインの相場は、時期によっても変わりますのでご注意を。

スクリーミングイーグルの買取相場・最高額は?

スクリーミングイーグルは、まだ30年ほどの歴史しかないワイナリーです。が、とにかく価格が高いことが特徴。買取価格も当然それなりの値段になります。

とくに、各批評家から100点を獲得したヴィンテージは、20万前後の買取価格が相場になっています。

年代によりますが、10万から20万が相場、さらに保存状態も評価の対象になります。現在、販売されているスクリーミングイーグルでもっとも高額の物は、当然ファーストヴィンテージの1992年。130万円強という値段がついています。

ストックラボの経験豊富なプロ鑑定士が導き出した相場情報は下記の通りです。

【スクリーミングイーグル買取相場】

  • ●1997年
    ~300,000円前後
  • ●2007年
    ~270,000円前後
  • ●2010年
    ~260,000円前後
  • ●2012年
    ~240,000円前後
  • ●2003年
    ~220,000円前後

(※2018年2月現在)

5.スクリーミングイーグルの買取価格が高額になる理由

ワイン批評家サックリング氏

実際、スクリーミングイーグルはなぜこれほどの高価なワインとなったのか、その理由を知っておくことも大切なポイントです。

極端に少ない生産数、各批評家からの高評価、そしてなによりもワインそのものの美味。あらゆる観点から、その理由をおさらいしてみましょう。

入手困難なスクリーミングイーグル

スクリーミングイーグルがこれほど高価な理由の第一は、極端な少数生産にあります。24ヘクタールの土地から生産されるスクリーミングイーグルは、年間7200本から8400本。

実は、この数字もヒミツのベールに隠れていてあてにならないという説もあり。実際にはもっと少数の生産数では?というワイン通もいます。世界中のワイン愛好者が渇仰するほどの高評価を得ながら、買いたくても買うことができないワインなのです。

ロバート・パーカー氏の評価で人気に?

世界でもっとも影響力のあるワイン評論家、ロバート・パーカー氏。彼は、辛口の評論家としても有名です。そのパーカー氏は、スクリーミングイーグルのファースヴィンテージに99点をつけ大ニュースになりました。

その後も、1997年、2007年、2010年、2012年に100点をつけてワイン業界は騒然。パーカー氏にかぎらず、ジェフ・リーヴ、ジェニー・チョー・リーといった著名な批評家の評価が非常に高いのがスクリーミングイーグルなのです。

生産方法で引き出す果実の味わいも高評価

創業者のジーン・フィリップス女史は、ワインを製造するにあたりカリフォルニアワインの父と呼ばれていたロバート・モンダヴィ氏に助言を請うています。そして三顧の礼を持って迎えたのが、当時のカリフォルニアのワイン業界で突出した力を持っていたリチャード・ピーターソンでした。

彼の娘、ハイジ・バレットが醸造専門家として着任し高評価を獲得。2012年からの醸造責任者は超若手のニック・ギスラソン氏です。実は彼がワイナリー内でどのような技術力を発揮しているのかは謎のまま。

いずれにしても、果実の香りがこれでもかと凝縮されたスクリーミングイーグルは、数々の逸話に負けることのない実力派ワインなのです。

6.スクリーミングイーグルの買取方法

スクリーミングイーグルボトル全体

最後のポイントは、どんな方法で売れるのかというポイント。スクリーミングイーグルを正当に評価し、買取りするお酒の買取実績が豊富なストックラボの買取方法をチェックしてみてはいかがでしょうか。

非常に生産数が少ないことでワイン通の垂涎の的となっているスクリーミングイーグル。このワインがお手元にある人は幸運です。手元に置くのは荷が重いというかた、ぜひご覧ください。

スクリーミングイーグルを売る時に利用できる買取サービス

スクリーミングイーグルは、世界でもっとも需要が大きなワインのひとつ。高額での買取が通常です。お手持ちのスクリーミングイーグルのヴィンテージ、保管状態などを考慮し、正統な評価をさせていただきます。

まずはどんな買取方法が自分に合うのかをチェックしてみてくださいね。

7.スクリーミングイーグルを売る前に!買取業者比較

業者比較に悩む女性

スクリーミングイーグルを売る前にきちんと経ておきたい手順のひとつである「業者比較」。それぞれに強い専門分野を持っている買取業者は、どう選ぶべきなのかのポイントをおさらいしてしっかり選ぶとスムーズです。

ぜひ、下記の記事を参考にしてみてください。

まとめ

創業30年足らずで神話の域にまで達したスクリーミングイーグル。カルトワインの本命として、これからもワイン通たちから崇拝されつづけるのでしょう。

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