1.シャトー・ラトゥールとは?

シャトー・ラトゥールを査定する鑑定士

シャトー・ラトゥールの特徴

フランスの名門シャトーの一つ、シャトー・ラトゥールは、ボルドーの北西にあるボーヤックの南東にあります。農園では、カベルネ・ソーヴィニオン種が80%、メルロー種が18%、カベルネ・フラン種とプチ・ヴェルド種が2%生産されています。

水はけの良い砂利質の土壌で、ジロンド川に近いランクロと呼ばれる47ヘクタールの畑で栽培されたブドウのみを使用しています。

男性的と称される味わい

ランクロの土壌で育った逞しいカベルネ・ソーヴィニョンによる濃厚なタンニンとで凝縮感のある果実感あふれる深い味わいと、杉やヒノキのようなアロマが印象的なラトゥールは、5大シャトーの中でも「もっとも力強く男性的」「50年以上の熟成にも耐えうる晩熟で長命」などと称されます。

ラベルに書かれた由緒あるシンボル

シャトー・ラトゥールのシンボルとして、ラベルにはサン・モベール塔が描かれています。この塔は、ジャン・フロワサールが記した「年代記」にも登場します。

100年戦争の降伏期までは、イギリスに支配されていたという歴史があり、1300年代頃に海賊から防衛するために築かれた要塞です。現在その塔は撤去され、17世紀に建てられた鳩小屋があります。

セカンドラインにも注目

1966年以降にセカンドラインの「レ・フォール・ド・ラトゥール」が生産されていますが、ランクロとは別の区画のブドウを使用した「グラン・ヴァン・ド・シャトー・ラトゥール」が目指す品質に届かない格下のランクという位置づけでした。

ですが、1990年以降に畑を増やし、品質も急成長を遂げ、セカンドラインと呼ぶことが躊躇われるランクのワインに成長しました。

2.シャトー・ラトゥールの相場高騰中の年代TOP5

1位:プレミアムヴィンテージ「1945年」

シャトー・ラトゥールは長命のワインとしても知られていますが、その中で最も評価が高いオールドヴィンテージがシャトー・ラトゥール1945年。

その評価はパーカーポイントで驚きの100点満点を獲得するほどで、70年の時を経て熟成を迎えたこの一本が人気となっています。

希少性もさることながら、味わいの評価と年代が古い希少なヴィンテージワインということが、高額な価格に直結しているといえるでしょう。

2位:”らしさ”が溢れる「2002年」

2002年は、9月半ば以降に乾燥した晴天が続き、酸味や糖度のバランスがとれたブドウが収穫されました。

シャトー・ラトゥールらしさが溢れるしっかりとした味わいで、長期熟成に適した力強さが感じられます。プラムやカシスなどの果実味に、ナッツやカカオの風味も。

複雑で絶妙なバランスの取れたテイストを味わうことができます。

3位:力強さと繊細さを感じる「2007年」

シャトー・ラトゥール2007年ボトル全体

2007年、ボルドーの気候は天候不順が続きましたが、秋ごろに天気が好転したことで品質の良いカベルネ・ソーヴィニヨンが収穫されました。

シャトー・ラトゥール2007年は新しく改装されたセラーで造られたヴィンテージ。華やかさと柔らかさも感じられ、果実の凝縮感やミネラルも感じられます。まろやかな甘さが広がるヴィンテージの味わいが秀逸な1本です。

4位:偉大な味を堪能できる「1988年」

1988年は天候に恵まれ、良質なブドウが豊作でした。最も偉大なヴィンテージと称され、濃い色味としっかりしたタンニンを感じられます。

ワイン評論家も、「豊かさや個性が増し、古典的で典型的なラトゥール」と絶賛。力強さや芳醇で複雑な香りを得意とするシャトー・ラトゥールの傑作が味わえる出来栄えです。

5位:作り手のプライドを感じる「1993年」

1993年は、一年中雨が多かったため、遅熟のカベルネ・ソーヴィニョンの出来は完璧とは言えませんでした。ですが、作り手の技術や選果などのこだわりによってワインの出来にバラつきが現れた年です。

そんな中、変わらない高品質を作り上げたシャトー・ラトゥールの1993年は、カシスや胡桃、土壌を感じさせる力強さの感じられ、甘くしっかりとした味わいには繊細さも感じられる良質な仕上がりです。

3.シャトー・ラトゥールの当たり年は高く売れる?

シャトー・ラトゥールのボトル全体

当たり年は売り切れ続出!?

シャトー・ラトゥールは、男性的な力強さと凝縮感のあるアロマ、深いタンニンが特徴的ですが、当たり年と呼ばれるワインでは、その味わいも格別なのだとか。特別なヴィンテージのため人気も高く、贈答品や特別な日を演出するサプライズとしても需要が高いのです。

需要が高いからこそ、買取でも高価査定を実現していると言っても過言ではありません。ぜひ、注目してみてください。

4.シャトー・ラトゥールの買取相場

査定する鑑定士

4つ目にご紹介するポイントは、買取相場についてです。

シャトー・ラトゥールの買取相場について

高級ワイン「シャトー・ラトゥール」の買取相場はどのくらいなのでしょうか。買取専門のストックラボの鑑定士が、これまでの経験と実績を踏まえて、シャトー・ラトゥールの買取相場についてご紹介します。

【シャトー・ラトゥール買取相場】

  • ●1945年
    ~600,000円前後
  • ●2002年
    ~40,000円前後
  • ●2007年
    ~40,000円前後
  • ●1988年
    ~40,000円前後
  • ●1993年
    ~40,000円前後

(※2018年2月現在)

シャトー・ラトゥールの最高価格

2015年にロンドンで行われた、ボナムズによるオークションで、シャトー・ラトゥール 1945年の12本セットが、約385万円で落札されました。1本あたり32万円ほどになります。

現在、市場では1本あたり50万円以上の高値で取引されています。

5.シャトー・ラトゥールの買取価格が高額になる理由

高額の理由を掲げる女性

次は、なぜこれほどまでに高価買取となっているのか、その理由を知っておきましょう。理由を知っておくことで、買取査定額について不満があった場合、交渉の材料となるかもしれません。

ワイン評論家からの評価の高さ

シャトー・ラトゥールの特徴として、力強さや凝縮感がありますが、秀逸なものになると50年以上の熟成にも耐えられるワインであることが評価されています。

また、ランクロの土地を感じるテロワールと高いクオリティでの安定した品質維持にもこだわりがあり、最新設備と徹底した温度管理など、妥協せずに高品質を追求する姿勢も高い評価を得ています。

厳しい規律からなる製法へのこだわり

シャトー・ラトゥールでは、ブドウの収穫は手摘みで行われ、丁寧に醸造所まで運ばれます。2階の収穫口から搬入されたブドウは丁寧に選別され、ブドウに無理な負荷を与えたり、種をつぶしてしまわないように、重力のみでステンレスタンクに搬入されます。

タンクには様々なサイズがあり、コンピューターで温度などが制御され、発酵中のタンクは28℃前後に保たれています。

「ランクロ」で作る”安定した”味わい

シャトーラトゥールの畑は、ボイヤック地区の最南端に位置します。サンジュリアンの境界線にかけて傾斜した土地は「ランクロ」と呼ばれる地形です。すぐそばにジロンド川が流れ、畑の温度変化を最小限にとどめるという、良質なブドウを生産するために重要な役割を担っています。

ラトゥールが所有する78ヘクタールある畑のうち、47ヘクタールがランクロの地形です。

6.シャトー・ラトゥールの買取方法

シャトー・ラトゥールを持つ鑑定士

最後のポイントは、買取方法について。

シャトー・ラトゥールの買取方法とは?

買取サービスを実際に利用する前に、ご自身に合った買取方法についてチェックしておくことで、スムーズな買取が実現することでしょう。

まずは、買取方法が豊富なストックラボの買取方法を参考にしてみてはいかがでしょうか。

7.シャトー・ラトゥールを売る前に買取業者比較をしよう

業者比較に悩む女性

それぞれの買取業者には専門分野がありますので、シャトー・ラトゥールを売る前には、必ず業者の比較検討しましょう。

きちんと確認することで、高価買取の実現につながるはずです。

まとめ

シャトー・ラトゥールの買取相場についてご紹介しました。ワインについてのストーリーや価値を知り、ぜひ、スマートな取引を目指しましょう。

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