シャトー・ラトゥールの買取

シャトー・ラトゥール 参考買取価格

*更新日：2024年4月12日

シャトー・ラトゥールとは？由来と概要

「世界最高峰のワイン」と誰もが絶賛するシャトー・ラトゥールは、5大シャトーの中で最も個性的で力強く、そして芳醇で濃厚な味わいを愉しめるワインです。エレガンスな芳香が漂う中に圧倒的なパワーを秘めたフレーバーは、一度飲んだら忘れられないほどのインパクトを持っています。

その比類なき味わいを、ワイン評論家で名高いロバート・M・パーカー・Jr.氏は「世界で最も凝縮感のある豊かでタニックなフルボディ」と表現し、フランスのワインガイドブック・ル・メイユール・ヴァン・ド・フランスでは「メドックが自ら最も偉大な形で表明したもの」と絶賛しています。

フランス・メドック地方、ジロンド川左岸に位置するポーイヤックにあるシャトー・ラトゥール。その歴史は17世紀に「ブドウの王子」の異名を誇る二コラ・アレクサンドル・ド・セギュール侯爵がオーナーになったことから始まります。

メドック一帯の大地主でもあったセギュール侯爵は、シャトー・ラフィットやシャトー・ムートン、シャトー・カロン・セギュールのオーナーでもありました。トップワイナリーの技術を活かした良質なブドウから、ハイクオリティなワインを生み出していきます。

1787年には、当時のアメリカ大統領トーマス・ジェファーソン氏から大絶賛され価格が高騰。平均的なボルドーワインと比較して、実に20倍近い高額な値段で取り引きされるようになります。

1855年、フランス・パリで開催された万国博覧会でメドック格付け第1級を受け、シャトー・ラトゥールの名が世界中に認知されるようになりました。

2000年にはオーナー、フランソワ・ピノー氏により最新の設備を導入。2008年には、有機農法の一種であるビオディナミを取り入れ、さらなる品質向上に尽力しています。シャトーラトゥールに使用されているブドウは、全て厳選されているのが特徴です。高品質で上品なブドウを使用しているため、高級感を楽しめる味わいワインに仕上がっています。

シャトー・ラトゥールの特徴・味

シャトー・ラトゥールは、滑らかな口当たりと豊かな熟成感、タンニンが強いインパクトを感じる味わいです。圧倒的なタンニンの重厚さから、「男性的」「剛健」とその味わいを表現されることが多く、タンニンの硬い殻を脱ぐまでには25年以上の熟成が必要とまで言われています。

カシスやブラックベリー、プルーン、ブルーベリーの芳醇な果実の香りが濃厚に漂うシャトー・ラトゥールは、微かに木樽やなめし皮、バラの香りが潜み、余韻は非常に長くフィニッシュには腐葉土やスミレのような風味が漂う複雑で奥深い芳香です。

熟成期間を経るごとに奥行きや複雑味、濃厚さが増し、きめ細やかでしなやかに変化したタンニンと共に、シャトー・ラトゥールならではのエレガントさが醸し出されます。

「塔」という意味をもつシャトー・ラトゥールは、ラベルに描かれたノスタルジックで可愛らしい塔のデザインも特徴的です。ちなみにこの塔は、かつてイギリス人が海賊の攻撃を防ぐために作った要塞の跡地に建てられたもので、シャトー・ラトゥールのブドウ畑を見守る存在として描かれました。

シャトー・ラトゥールの希少性・価値​

ボルドー5大シャトーで最も評価が高いシャトー・ラトゥールは、買取市場でも非常に価格が高く、相場は圧倒的な高値で推移しています。

最も高価な値段で取り引きされているのは、やはり当たり年や、熟成期間が長期のヴィンテージです。しかし、シャトー・ラトゥール独自の醸造技術により不作の年であってもカバーしているため、ヴィンテージによる差がほとんどありません。そのため、年代にとらわれることなく希少価値は非常に高くなっています。

シャトー・ラトゥールの高額買取になる年代・当たり年

シャトー・ラトゥールの当たり年は、2010年、2009年、2005年、2003年、2002年、2000年、1996年、1995年、1990年、1982年、1970年、1966年、1961年、1959年、1949年です。全てのヴィンテージは世界的なワイン評論家ロバート・M・パーカー・Jr.氏によるパーカーポイントで90点以上の評価を受けています。

また、2010年、2009年、1982年は100点を獲得している最も注目の年代です。