ソルデラの買取

ソルデラ 参考買取価格

*更新日：2024年4月12日

ソルデラとは？由来と概要

「トスカーナの宝」「ブルネロの頂点」など様々な異名を誇るソルデラ。奥行きとエレガンス、華やかな芳香を纏った味わいは、独自のこだわりの製法と共にイタリアワインでも屈指のクオリティを誇っています。

ソルデラは、イタリア中部にあるトスカーナ州、モンタルチーノの人口約900人の小さなコミューンにあるワイナリーです。「ピサの斜塔」で有名なトスカーナ州はルネッサンス芸術発祥の地であり、古都と芸術が融合した美しい街として知られています。

ワイン産地としても名高いトスカーナ州は、変異種が多いサンジョヴェーゼを主に栽培している地域です。トスカーナ州で造られるワインをブルネロ・ディ・モンタルチーノと言い、イタリアを代表するワインとして世界的にも高い人気を誇っています。

サンジョヴェーゼの変異種であるサンジョヴェーゼ・グロッソを100％使用したブルネロ・ディ・モンタルチーノは、大粒で色の濃い果実の熟成が生み出す深みとコクが顕著に表れた、長期熟成に耐えうる偉大なワインです。モンタルチーノでは、サンジョヴェーゼ・グロッソをブルネロと呼んでいることから、ブルネロ・ディ・モンタルチーノと名付けられました。

1970年代初頭に誕生したソルデラは、ブルネロ・ディ・モンタルチーノの中でも孤高の存在感を放ち、ワイン通から絶大なる支持を集めているワイナリーです。

しかし2012年、ワイン貯蔵庫に保管していた2007年以降のヴィンテージの栓を抜かれていまい、その大半が流出してしまいという惨事に見舞われます。

特に被害が大きかったのは2010年ヴィンテージで、近年では史上最高と称されていただけにワイナリーにとっては大きな試練となりました。現在は、樽に残存していたわずかなワインを瓶詰めしてリリースしていますが、2010年に関しては現在リリースする目途がついていません。

オーナーであるジャンフランコ ソルデラ氏は「ブルネロの巨匠」と称される唯一無二の醸造家でした。しかし2019年にワイナリーへと向かう途中、心臓発作を起こし急逝。現在は、息子であるマウロ氏と娘のモニカ氏とその夫によりワイナリーが継承さえています。

ソルデラの特徴・味

ソルデラは、しなやかに溶け込むタンニンと比較的重めのボリューム、深みと奥行きの中に華やかな芳香が幾重にも重なるワインです。

ブラックベリーやカシス、ブルーベリーやプルーンの芳醇な香り、さらにイチゴや針葉樹の爽やかさやスミレの花の香りが加わり、余韻は紅茶やなめし皮、タバコのスモーキーで深みのある風味が色濃く残ります。複雑で難解ながらも、濃厚な果実味と共に美しいハーモニーを奏する香りです。

色はオレンジガーネットを基調として、微かにブラウンが溶け合い、柔らかなグラデーションカラーが落ち着きとエレガントを漂わせています。イタリアらしいシャープでスタイリッシュなボトルと共に特別な時間を演出してくれるワインです。

ソルデラの希少性・価値​

ソルデラは生産量も少なく、2007年から2012年にかけてはさらに流通量が限られているので、買取市場でもめったに見られることがありません。その値段は非常に高く、今後さらなる価格高騰は避けられないと言われています。

特に当たり年であり残存数が少ない2007年のヴィンテージは、相場動向も予測がつかないほど希少性の高い逸品です。また、2006年は、事件直前に出荷された物のみが流通しているので、国内ではほとんど見かけられない価値あるヴィンテージとなっています。

ソルデラの高額買取になる年代・当たり年

ソルデラの当たり年は、2007年、2010年です。2007年は天候に恵まれ、良質なブドウが多く取れた年でした。2010年は近年では最高のヴィンテージとして高い評価を受けていた当たり年でした。

ただし、2012年12月の事件により2007年から2012年のヴィンテージは大半が流出しているため、各年代共に希少価値が高く高額買取の対象となっています。特に当たり年の2007年は、現存数も少ないこともあり最も高額対象のヴィンテージとなっています。