ハーラン・エステートの買取

ハーラン・エステート 参考買取価格

*更新日：2024年4月12日

ハーラン・エステートとは？由来と概要

カリフォルニアワインの偉大なる立役者として知られるハーラン・エステートは、クラシカルで奥深い複雑味、エレガンスで神秘的なラベルデザインでワインラバーを魅了しています。

世界的に著名なワイン評論家ロバート・パーカー氏から「完璧なるワイン」と絶賛され、1990年以降高確率でパーカーポイント100点を獲得。今やスクリーミング・イーグルやアロウホと並び称される究極のカルトワインと言われています。

そんな世界のワインラバー垂涎のハーラン・エステートは、1984年不動産事業で成功を治めたビル・ハーラン氏の「オークヴィルからフランスの格付け第一級に匹敵するカリフォルニア・ワインを作る」という志の元に設立されました。

ハーラン・エステート設立までには、ハーラン氏がカリフォルニア大学の学生時代にナパ・ヴァレーの地、そしてナパワインに魅了され長年ワイン造りを夢見ていたという経緯があります。

ワイナリー設立5年前には、ナパ・ヴァレーの荒廃していたカントリークラブを購入し、「ナパ・ヴァレーの隠れ家的リゾートホテル」と称されるメドーウッドを設立しました。ちなみに現在メドーウッドは、アメリカで毎年開催されているチャリティーワインオークションの本拠地でもあります。

1983年には、ナパ・ヴァレーのワイナリー、メリーヴェール ヴィンヤーズの設立を支援し、ワインコンサルタントのミッシェル・ロラン氏やワインディレクターのボブ・レヴィ氏に出会い、翌年に念願の自身のワイナリーを立ち上げることとなりました。両氏は現在もハーラン・エステートの主要メンバーとしてワイン造りに携わっています。

1990年には初ヴィンテージをリリースし、以降各評論家から絶賛されトップワイナリーへと躍進していきました。現在ビル・ハーラン氏は会長に就任し、ワイナリーは息子ウィル氏がマネージング・ディレクターとなりその経営を継承しています。

メドックの頂点である5大シャトーを目標に誕生したハーラン・エステート。カリフォルニアワインの伝統を継承しながら最新技術と設備を導入し、わずかな期間で世界のワイン界を牽引するトップワイナリーへと成長していきました。

ハーラン・エステートの特徴・味

ハーラン・エステートは非常に濃厚な口当たりとしなやかでありながら強めのタンニン、甘みと辛味のバランスが取れた豊かな果実味が特徴です。カベルネソーヴィニヨンと主体として、メルローやカベルネフラン、プティヴェルドなど多くの品種をブレンドし、安定感と調和のあるワインに仕上げています。

開栓直後は森林のような若く青い香りが広がり、徐々にカシスやブラックベリー、ブルーベリー、プルーンなどの果実香とクローブのスパイシーなアロマ、タバコやカカオ、木樽のスモーキーな香薫に土のニュアンスが隠れる複雑な奥深い芳香です。

ほぼブラックと言えるほどの深いバイオレットは、シンプルで格調あるボトルデザインと共に趣きと重厚感あるひとときを演出してくれます。

ハーラン・エステートの希少性・価値​

パーカーポイントで例年高得点を獲得し注目を集めているハーラン・エステートは、買取市場での価格も高く相場も圧倒的な高値で推移しています。「入手困難」「カルトワイン」などハーラン・エステートの希少性・価値の高さを物語るにあたって市場では様々な言葉が飛び交って止みません。

近年では、2000年のナパ・ヴァレー・ワインオークションにて1987年から1996年までのヴィンテージが70万ドル（約9463万円）という驚きの値段で落札されています。

買取市場、ワインコレクターや愛好家、そして投資家までとハーラン・エステートは幅広く注目を集め、今後もその圧倒的な人気でさらにプレミアム化していくと考えられています。

ハーラン・エステートの高額買取になる年代・当たり年

ハーラン・エステートの当たり年とされているのは、1994年、1997年、2001年、2002年、2007年、2013年、2015年、2016年です。全ての年代はパーカーポイントで100点を獲得しています。

また、1991年、1995年、1996年、2005年、2004年、2005年、2010年、2012年、2014年のパーカーポイントは99点から98点という高得点を獲得したヴィンテージです。そのほかには、

ワイン評論家ジェームス・サックリング氏は2013年、2010年ヴィンテージが100点で、同じくワイン評論家ジェブ・デュナック氏は2015年に100点を付けています。