DRC コルトンの買取

DRC コルトン 参考買取価格

*更新日：2024年4月12日

DRC コルトンとは？由来と概要

華やかなベリーの芳香が魅惑的なDRC コルトンは、「鎧兜をまとったような剛健なワイン」と称される強く濃厚な味わいを持つワインです。ダイレクトに伝わるタンニンは熟成期間と共に柔らかに溶け込み、エレガントな装いを纏いながらシルキーな口当たりへと変化していきます。

フランス東部のブルゴーニュ地方、コート・ド・ボーヌのコルトン地区にあるDRC コルトンは、ブルゴーニュワインの指定生産地AOC（アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ）として認定を受けたブランド産地です。

コート・ド・ボーヌの入り口には緩やかな弧を描くコルトンの丘が広がり、斜面の上部にはシャルドネが、中部より下にはピノノワールが植樹されています。それぞれの土壌に合わせた品種を栽培しているのは、素材の特徴と魅力を活かすためでもあるのです。

コルトンは数々の区画に分割されていて、ラベルに表記されている区画は全部で28種類。最も高く評価されているのは、コルトン・クロ・デュ・ロワとコルトン・ルナルド、コルトン・ブレッサンドでこれらは「3大コルトン」と呼ばれています。

そんなコルトン地区において、2009年ロマネコンティで名高いDRC（ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ）社がドメーヌ・プランス・フローラン・ド・メルロード氏より土地を借り、赤ワインの生産を行ったことからDRC コルトンはスタートしました。

DRC社はワインのクオリティ向上の一環としてビオディナミを導入しています。ビオディナミとは、土壌の生態系を正常に循環させることにより、畑自体のパワーや自然治癒力を高める農法です。

ビオディナミ農法は、微生物や虫などの多くの生命体が存在するテロワール（土壌）に化学肥料や農薬は用いません。さらに除草もあえて完璧に行わず、一つの生命体として持続可能な農地を育んでいきます。

加えて、「1本のワインには3本のブドウの木が使われている」と言われるほど厳格な剪定による収量制限を徹底し、発酵はブドウの茎ごと行う全房発酵を実施。ちなみに、全房発酵は高度な技術が必要で、完璧な品質管理ができるのはDRC社などごく一部のトップワイナリーのみと言われています。

DRC コルトンの特徴・味

DRC コルトンは、濃厚な果実味と強くも繊細なタンニン、重めのボリュームと柔らかな酸味、そして何といっても華やかな芳香が印象的です。開栓直後は野趣漂う草や茎のような芳香が感じられますが、香りが開くとブルーベリーやブラックチェリー、ストロベリーなどベリー系のフレッシュな芳香が一気に広がると共にスミレやバラの花の香りが華やかに漂います。

テクスチャーはしなやかでジャムを思わせるほど濃密で、クリアに澄み渡った色合いからは想像できないほど艶やかでコクのある味わいを愉しめます。

DRC コルトンの希少性・価値​

DRC コルトンは買取市場でも価格が高く、相場も高い値段で推移している銘柄です。特に当たり年やは高額で取り引きされている注目のヴィンテージで、生産数の少なさも加わりさらに希少性が高まっています。

最も人気の高いのはファーストビンテージであるDRC コルトン2009年です。6000本をわずかに上回る程度の限られた生産数も影響し、10万円という価格にもかかわらずリリース直後から入手困難となり、買取価格は5倍以上に跳ね上がっているプレミアムなワインとなってしまいました。

近年は、国内外のワイン需要も上昇傾向にあるため、今後はさらにDRC コルトンの希少性が高まり、さらに手の届かない価値ある逸品になると予想されます。

DRC コルトンの高額買取になる年代・当たり年

DRC コルトンの当たり年は、2009年、2010年、2015年です。各年代共にヴィンテージチャートで最高ランクである「秀逸な年」と評価されています。

次のランクである「良い年」と評価されたのは、2012年、2014年、2016年、2017年です。ちなみに歴史の浅いワイナリーなので、ファーストヴィンテージが2009年になっています。2009年は最も評価の高い年代でもあるため、買取額もさらに高額になっています。