富乃宝山の買取

富乃宝山 参考買取価格

富乃宝山とは？由来と概要

富乃宝山は、軽やかでフルーティな香りとサツマ芋の甘く豊かな旨味を持つ本格芋焼酎です。選び抜かれたコガネセンガン、低温管理の黄麹仕込み。細部まで手間暇かけて生み出された味わいは、吟醸酒のような端麗で爽やかな品格を纏っています。

富乃宝山は、鹿児島県日置市、雄大に広がる吹上浜に抱かれた西酒造で誕生しました。西酒造は創業1845年、実に江戸時代・弘化2年から焼酎造りを行っている老舗の焼酎蔵です。

富乃宝山という銘柄は、江戸時代まで薩摩地方を支配していた島津氏の祖先、島津忠久氏が薩摩の地に連れてきた祈祷僧「宝山検校（ほうざんけんぎょう）」の名前が由来となっています。

宝山検校とは薩摩琵琶の祖であり、現吹上町にある中島常楽院を開山した人物です。宝山検校が開山した当時は中島常楽院近くに広大な湖があり、大蛇が棲み付き人々に悪事を働いていました。

宝山検校が大蛇退治のために祈祷を行っていた際、竜巻と共に突如大蛇が現れます。しかし宝山検校は動揺することなく、一心に琵琶を弾き祈祷を続けました。するといつしか大蛇は昇天し、湖があった地は豊かな水田へと変わっていったということです。

人々に恵みをもたらした宝山検校にあやかり、西酒造では富乃宝山を初めとして吉兆宝山や白天宝山など「宝山」という名を焼酎の銘柄に使用するようになりました。

現在西酒造は、8代目の西陽一郎氏によって伝統と技術を継承しています。西陽一郎は東京農業大学農学部醸造学科（現・応用生物科学部醸造科学科）卒業後、大学で学んだ知識と技術で飲みやすくフルーティな香りを持つ芋焼酎富乃宝山を開発しました。

2014年、西酒造はIWSC（インターナショナル ワインスピリッツ コンペティション）でアジア最優秀蔵元として認定されています。さらに2011年には富乃宝山がモンドセレクション金賞を受賞。焼酎ブームの先駆けとなり、一躍高い注目を集める銘柄となりました。

富乃宝山の特徴・味

フルーティな香りと端麗な飲み口、口当たりが柔らかくしなやかな富乃宝山は、「芋焼酎を飲んだことがない」「焼酎が苦手」そんな方でもナチュラルに愉しめる爽やかな味わいを持っています。

飲みやすさの中に深くコクのある旨味が広がり、さらにコガネセンガンの優しい甘みにマスカットや柑橘系の香りがエレガントに重なり合う華やかな芋焼酎です。

富乃宝山は芋焼酎の新境地を開くことをコンセプトとして造られました。主に日本酒や味噌などに用いる黄麹を使うことで、日本酒のような飲みやすさと上品さを表現しています。

ちなみに、黄麹は雑菌が繁殖しやすく管理が難しい麹なので、温暖な地域で造る芋焼酎には不向きでしたが、近年技術の進歩と蔵元の努力により富乃宝山など一部の焼酎で用いられるようになりました。

富乃宝山の後を引かない爽やかな香りはフードペアリングに最適で、特に和食やスイーツとの相性が抜群です。

ストレートで飲むと芋焼酎らしい風味とコクを残しつつも、スッキリとしたのど越しが愉しめます。富乃宝山は水を注いだ際にフルーティな香りが一気に広がるので、豊かな芳香を堪能したいときは水割りがおすすめです。

富乃宝山の希少性・価値​

クセのある焼酎という芋焼酎のイメージを覆した富乃宝山は、焼酎ファンはもちろんのこと女性やライトユーザーにも高く支持されている人気の銘柄です。買取市場でも常に需要があり、相場は安定した高値で推移しています。

誰からも親しまれやすい味わいとゴールドの格調あるラベル、そして富乃宝山という縁起の良いネーミングから贈答品や慶事に用いられることも多い焼酎です。一般ユーザー以外にも多様なニーズを持つために、需要過多の状況が継続しています。

さらに近年の焼酎ブームの影響もあり、芋焼酎を中心とした焼酎全体の価格が上昇。プレミアム焼酎の注目度もさらに過熱化しているため、今後さらに富乃宝山の希少性・価値は高まっていくと考えられます。

富乃宝山の種類