兼八の買取

兼八 参考買取価格

兼八とは？由来と概要

柔らかな甘みと深いコクが魅力の本格麦焼酎・兼八。グラスから溢れ出るような華やかで優しい麦の香りは、ノスタルジックを纏いながら古き良き時代へと誘ってくれます。

深い麦の味わいを堪能できる兼八ですが、その人気の高さと生産量の少なさから品薄・欠品が相次ぎ、いつしか「幻の麦焼酎」と称されるようになったプレミアムな銘柄です。

兼八の製造元である四ッ谷酒造は、大分県国後半島の付け根に位置する宇佐市、北には雄大な周防灘が広がり西には駅館川が流れる長洲にあります。港町の風情が漂う懐かしくも温かみあるその地で、1919年に四ッ谷酒造は創業しました。

創業者である四ッ谷兼八氏は、漁業の盛んな長洲の地で魚市場を営んでいた人物です。行商時に九州各地で味わった焼酎の味が忘れられずに、自らで四ッ谷酒造を立ち上げました。

代々家族経営を行い四ッ谷酒造の味を守ってきましたが、三代目であった四ッ谷兼彦氏は、第二次世界大戦という時代の波を受け非業の死を遂げることとなります。その後、三代目の遺志を引き継ぎ、妻シゲ子氏が四ッ谷酒造の代表となり女性ながらに焼酎造りに精進していきました。

そして四代目の四ッ谷芳文氏により本格的に麦焼酎造りをスタート。麦焼酎を専門とした現在の四ッ谷酒造の礎を築き上げました。1999年には四ッ谷岳昭氏が五代目となり、四代目から受け継いできた原酒をアレンジした兼八をリリース。現在も五代目により四ッ谷酒造の歴史と伝統を継承しています。

紆余曲折の歴史を重ねてきた四ッ谷酒造。その事務所には数々の品評会で獲得した名だたる賞状が所狭しと並んでいました。近年の焼酎ブームの火付け役となり、プレミア焼酎・兼八の生みの親として高く評価されながらも、地域に根差した四ッ谷酒造独自のスタイルを守り通しています。

創業者・四ッ谷兼八氏の熱いスピリッツと愛情の結晶として誕生した兼八。その想いは連綿と受け継がれ、今や四ッ谷酒造のみならず麦焼酎を代表する銘酒となりました。

兼八の特徴・味

兼八は、最初の一口から最後の余韻まで、すべて芳ばしい麦の風味で満たされる焼酎です。麦の香りにプラスして優しい甘みとコクを持っているために、兼八の味を表現するときは「麦チョコ」に例えられることが良くあります。

兼八独特のコクと深みを表現するために、素材の香りや味が焼酎に移りやすい常圧蒸留を採用しています。近年の焼酎はスッキリとした飲みやすい焼酎に仕上がる減圧蒸留が主流ですが、兼八は伝統的製法にこだわり麦本来の味を十分に引き出しています。

また、一般的な麦焼酎は大麦を使うことが多いですが、兼八は「はだか麦」を使い、芳ばしさと共に素材の魅力をより深く、濃く表現しています。

ストレートで飲むと麦の香りと風味がダイレクトに感じられ、その他の雑味は一切感じられないまさに麦一色と言った味わいです。

ロックにすると麦の香りが抑えられ、代わりに麦の味が強く感じられます。お湯割りにすると麦の芳ばしい香りがふわっと広がりますが、若干の苦みがプラスされるのが難点と言えるかもしれません。最も兼八の魅力が伝わるのは、やはりストレートと言えるでしょう。

兼八の希少性・価値​

プレミア麦焼酎の代名詞でもある兼八は、買取価格が高く、常に高値の相場が続いている銘柄です。一般的なプレミア焼酎と言えばスッキリとした爽やかな味わいの銘柄が多いですが、兼八は一線を画す濃厚な味わいを持っています。

そのためプレミア焼酎の中でも注目度が高く、需要過多の状態が継続。兼八の値段は高騰の一途をたどっている状況です。近年の焼酎ブームと共にさらに希少性・価値が高まり、今後はさらに兼八の買取価格がアップしていくであろうと予想されています。

兼八の種類

• 兼八 720ml
• 兼八 1800ml