ラフロイグの買取

ラフロイグ 参考買取価格

ラフロイグとは？由来と概要

スコットランド西部に位置するアイラ島で生まれたラフロイグ。「アイラモルトの王」と称されるシングルモルトウイスキーで、圧倒的なスモーキー感と重く厚みのある味わい、ヨードのような強烈な芳香が特徴です。

独創的なラフロイグならではの味わいは好みがはっきり分かれますが、その男性的で奥深い複雑味に魅了されたファンは少なくありません。イギリスのチャールズ皇太子はラフロイグを愛飲し、プリンス・オブ・ウェールズ御用達として愛されてきました。そして、モルトウイスキーでは初となる認定を授与され、その証としてラフロイグのラベルには、プリンス・オブ・ウェールズの冠が描かれています。

ゲール語で「広い湾のそばの美しい窪地」という意味を持つラフロイグは、その名の通りアイラ島南部の雄大な海辺の近くに蒸留所が建立されています。ラフロイグは1815年、アイラ島で牧畜をする傍ら、その飼料を用いてウイスキー造りを行っていたジョンソン兄弟により造られました。当初は個人的に作っていたウイスキーでしたが、その味わいがアイラ島で評判となったことをきっかけに、ウイスキー造りに専念しラフロイグの誕生となったのです。

しかし、ラフロイグの道のりは苦難の連続で、ジョンソン兄弟による運営は長く続かず、1887年にはハンター家に経営権を譲ります。その後も幾たびの買収、オーナー変遷を繰り返しました。

そして2014年、ラフロイグを所有していたビーム社をサントリーが買収し、ビーム社は社名をビーム・サントリーに変更。現在ラフロイグ蒸留所はサントリーが所有・管理しています。ウイスキーを愛してきた人だけが分かるラフロイグ。その強く深い味わいは、まさに「ザ・スモーキー・アイラ」と呼ぶにふさわしい風格に満ちていると言えるでしょう。

ラフロイグの特徴・味

個性的な香味と味わいが特徴のラフロイグ。その味わいは、好き嫌いがはっきりと分かれると言われています。アイラモルトウイスキーは各銘柄ともに塩の香りとピート香が漂う独特の香薫がありますが、ラフロイグはさらにヨード似た香りがプラスされ、味わいはずっしりとした重みの中に深いコクがあります。さらにドライな潮の香でフィニッシュとなり、それはまさに太平洋の荒波に曝され岩肌を削られてきたアイラ島そのものを表現した味わいと言えるでしょう。

ラフロイグの希少性・価値​

ラフロイグは各ラインナップ共に買取相場は安定し、価格も大きな変動はありません。高値が付きやすい銘柄としては、免税店向けに限定販売されていたラフロイグ QA カスクやラフロイグ アンカンモア、ラフロイグの中では比較的飲みやすく人気の高いラフロイグ ロアやプレミアムな味わいのラフロイグ30年などです。

近年のウイスキー人気の高まりから、ラフロイドの需要も広がるであろうと予想されています。今後は限定品や記念ボトルを中心に値段が高騰していくと言われている銘柄です。

ラフロイグの種類

ラフロイグ 10年

10年以上の熟成期間を経たラフロイグ 10年は、強いヨード香とピート香が融合し、バニラの甘みを感じる奥行きある複雑味とオイリーな口当たりが特徴です。ラフロイグのスタンダードなボトルとしても有名で、ハイボールとして味わっても相性バッチリです。

ラフロイグ セレクトカスク

複雑味が特徴のラフロイグ セレクトカスクは、2種のシェリー樽とバーボン樽で熟成された奥行きのある味わいです。従来のラフロイグに爽やかな口当たりと甘みがプラスされ、非常に飲みやすくなっています。

ラフロイグ QA カスク

ホワイトオーク樽で熟成したラフロイグ QA カスクは、ラフロイグ10年と比較すると男性的な味わいを抑えて造られています。しかし独特のヨード香はそのままに楽しむことができる銘柄です。

ラフロイグ クオーターカスク

通常より小さめの樽で熟成し、熟成期間を短縮して造られたラフロイグ クオーターカスク。ラフロイグ独自の強い香味にフレッシュなシトラスのアロマが加わり、飲みやすくシャープな印象を感じる銘柄です。

ラフロイグ ロア

香ばしいナッツ風味を感じられるラフロイグ ロアは、複数のモルト原酒で造られています。バーボン樽独特の柔らかな風味がプラスされ、ラフロイグの新たな魅力を感じさせるラインナップです。

ラフロイグ カーディス15年

ファンクラブ向けにリリースされたラフロイグ カーディス15年は、燻製アーモンドを初めとした様々なナッツ特有の風味が添加され、ラフロイグの遊び心とファンに向けた愛情を感じるボトルです。

ラフロイグ アンカンモア

免税店向けに発売されているラフロイグ アンカンモアは、海藻特有のミネラル感と強いスモーキー香が特徴の銘柄です。柑橘系の爽やかさやクリーミーな甘み、さらにココアの風味の余韻が残るなどさらに複雑味が増しています。

ラフロイグ 18年