ダルモアの買取

ダルモア 参考買取価格

ダルモアとは？由来と概要

爽やかな甘みと深いコク、微かに漂うスパイシーの香味が印象的なダルモアは、スコットランドの北部にある北ハイランドで誕生したスコッチウイスキーです。シェリー樽とバーボン樽の原酒を用いて造られているので、樽由来の甘みとモルトの風味が重なり非常に口あたりは滑らか。スコッチウイスキー初心者にもおすすめの銘柄です。

ダルモア蒸留所が建立されたのは1839年。リゾート地として有名なスコットランド・ピトロッホリーで、アレクサンダー・マセソン氏によりその歴史をスタートします。そして創業から28年後には経営をマッケンジー兄弟に譲り、以降順調に操業が行われていました。

ところが、1917年状況が一変し、第一次世界大戦による不況の波が押し寄せ操業が停止、ダルモア蒸留所はイギリス海軍の地雷組み立て工場として使われることとなります。

戦後、ダルモア蒸留所はマッケンジー兄弟の元に取り戻されますが、それも束の間でした。再び第2次世界大戦の影響を受け1942年には3年間の操業停止。1960年には、経営権はマッケンジー家にありましたが、ホワイト＆マッカイの傘下になりました。

そして、2007年インドのユナイテッド・ブリュワリーズが買収し、マッケンジー家は経営権を完全に譲渡。ダルモア蒸留所は再びフィリピンのエンペラードール社に買収され現在に至ることとなります。

ちなみに、1900年後半からダルモアのシングルモルトは、ホワイト＆マッカイのキーモルトとして用いられるようになりました。そして傘下を離れた現在も、ホワイト＆マッカイのキーモルトはダルモアを用いてその味わいを継承しています。

ダルモアの特徴・味

柑橘系の甘みとフルーティな酸味、適度に広がるスパイシーな味わいが特徴のダルモアは、スッキリとしていながら深いコクがあります。適度な濃厚さとまろやかな口当たりで、余韻は長く続きません。果実や花由来の芳醇な香りが楽しめるので、スコッチが苦手な方でもナチュラルに楽しめる味わいです。

ダルモアの希少性・価値​

ダルモアはその歴史の長さから長期熟成の原酒が非常に多いブランドです。一般的に流通しているラインナップは平均的な買取相場で価格は推移していますが、熟成酒になるとその値段は破格となってきます。

特に、ダルモア50年は世界で屈指の高額なボトルとしても有名で、その価値はまさに一つの資産となるほどの価格です。また、ダルモアは数量限定のプレミアムなシリーズも数多く、これらも世界中の注目を集めるレアな逸品です。

ダルモアの種類

ダルモア12年

ダルモアのスタンダードボトルであるダルモア12年は、レーズンやチョコレート、熟した柑橘系の香りが広がり、上品なスパイスやダークチョコの風味がプラスされています。琥珀色の美しい色彩と、ボトル中央に施されたダルモアシンボの鹿が輝く豪華なデザインも魅力です。

ダルモア15年

ダルモア15年は、ダルモア12年と同じブレンドですが、熟成期間が長い分芳醇で濃厚な味わいが濃くなっています。特に、樽由来のレーズンのような風味がより濃くなり、味わいに奥行きと円熟感をプラスしています。

ダルモア18年

さらに熟成を重ねたダルモア18年は、サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションで過去2回受賞するなど、奥深い味わいが高く評価されています。カカオやダークチョコレート、コーヒーなどの風味がより濃厚となり、熟成感の中に渋みが加わった味わいです。

ダルモアシガーモルトリザーブ

ダルモアシガーモルトリザーブは、その名の通りシガーとマッチする芳醇でコクのある風味に仕上げられています。樽由来のバニラやオーク、熟成した果実の香りが濃厚で、口当たりも重たく甘味も強く感じられるボトルです。

ダルモア50年

深く濃い味わいのダルモア50年は、買取市場でも非常にプレミアムな逸品です。世界中のマニアや投資家が着目し、その取り引き価格は優に500万円を越えています。