黒龍の買取

黒龍 参考買取価格

黒龍とは？由来と概要

豊かで華やかな香りとエレガントで端麗な口当たり、ワインを彷彿とするコクと深みを携えた黒龍。こだわり抜いた製法と熟練の技術で醸された味わいは、プレミアムな銘柄として知られる山形県の銘酒「十四代」と並ぶ入手困難な「幻の味」でもあります。

黒龍の生みの親である黒龍酒造は、福井県吉田郡、豊かな九頭竜川が流れる永平寺町にあります。近年パワースポットとして人気を集めている永平寺を有し、町内各所には歴史情緒あふれる建造物が建ち並ぶ、自然と文化が融合した趣深い地です。

黒龍酒造は文化元年に、初代蔵元である石田屋二左衛門氏によって創業されました。霊峰白山山系の雪解け水が湧き出でる永平寺町は銘酒を生み出す地として17以上の蔵元がありましたが、現在は黒龍酒造を合わせて2件となっています。数々の銘醸が姿を消していく中、2世紀近くにわたり黒龍酒造・石田屋の屋号の継承を成しえたのは、その真摯な情熱とこだわりの結晶であると言えるでしょう。

七代目である水野氏は、ワインにも造詣が深い人物でした。ワインと同じ醸造酒である日本酒は、同様の魅力を備えていると考えた水野氏は、フランスやドイツを訪れワイン製造の技術を学びます。

帰国後は、ワインの醸造技術を日本酒に生かすために試行錯誤の日々を送り、1975年には大吟醸酒「龍」を商品化。ワインのような味わいの日本酒として、そして日本一高価な日本酒として注目を集めます。以降、大吟醸など様々な商品をリリースし、高い評価を受けました。

黒龍の仕込み米には山々に抱かれた自然豊かな大地、福井県大野市で誕生した五百万石を使用しています。酒造好適米の産地として名高い大野市は、「甘土」と呼ばれる粘土質で育む稲が特徴です。

粘土質の水田では7月中旬になると水を抜き、からからに乾いた土壌へと変化させあえて過酷な環境下で稲を生育します。すると稲は土壌に強く根を伸ばし、台風でも倒れることが少ない強い稲へと成長。その稲が黒龍の味の根幹である「上品でふくらみのある味」を成しています。

昭和の大スターである石原裕次郎氏が愛飲していたことでも知られる黒龍。2019年には全米日本酒歓評会にて黒龍大吟醸が金賞を受賞し、2022年には黒龍酒造が金沢国税局長賞を受賞するなど、その味わいは現在も高く評価されています。

黒龍の特徴・味

黒龍は、クリアで清涼なのど越しとシルキーな口当たり、軽やかでふくらみのある豊かな味わいを持つ銘柄です。

適度な甘さと濃厚さ、柔らかく繊細な質感に、プラムやビワ、白桃などの優しくフルーティな芳香に、シトラス系のスッキリとした香りやスズランや蓮、クチナシなどのオリエンタルな風味がプラスされたエレガントで複雑味のある香りがゆっくりと広がっていきます。

温かみの中に凛とした佇まいを感じる余韻は、飲むものをゆっくりと魅了。華やかな香りとしなやかな味わいに雪解け水のミネラル感も加わり、福井の四季を堪能できるとも言える一本です。

豊かで洗練された味わいは、鯛の岩塩焼きやフカヒレの姿煮、イセエビのボイルなど多様な料理を引き立てます。黒龍は5度から10度程度の冷やで飲むとスッキリとしたキレとコク、豊かな香りが味わえるので、飲む前に冷蔵庫等で冷やしておくと良いでしょう。

黒龍の希少性・価値​

買取市場でも人気の高い黒龍は、相場も安定の高値が続いている人気の銘柄です。黒龍は様々なラインナップがあり、それぞれに個性を持っているのも魅力の一つと言えるでしょう。

特に高値で取り引きされているのは、黒龍 八十八号、黒龍 しずく、黒龍 火いら寿、黒龍 石田屋、黒龍 二左衛門です。中でも、限定販売されている黒龍 石田屋と黒龍 二左衛門は、価値ある逸品として高額な値段で取り引きされています。

近年、プレミアムな日本酒の注目度がアップし、買取市場の相場も上昇傾向が続くようになってきました。今後は黒龍の値段はさらに上昇し入手困難な銘柄になると考えられます。ちなみに、買取時には箱の有無も査定価格に影響があるので、手持ちであれば箱を付けておくようにしましょう。

黒龍の種類

• 黒龍 石田屋
• 黒龍 二左衛門
• 黒龍 純米大吟醸
• 黒龍 火いら寿
• 黒龍 しずく
• 黒龍 八十八号
• 黒龍 大吟醸龍