シャトー・ピション・ラランドの買取

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド 参考買取価格

*更新日：2024年4月12日

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドとは？由来と概要

濃厚でしなやかな口当たりと深みのある熟成香、スパイシーな香りと共に華やかに昇華するシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド。「ポイヤックの貴婦人」と称されるエレガントな味わいと共に、深く濃いボルドーカラーのグラデーションがクラシカルで洗練された雰囲気を醸し出しています。

メドック格付けでは第2級のシャトーですが、ヴィンテージによっては1級に匹敵するとも言われ、ワイン評論家で名高いロバート・M・パーカー・Jr.氏は「価格は一級よりかなり安いので良好なお値打ち品であることに間違いはない。」と絶賛しています。

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドは17世紀、バロン・ジョセフ・ドゥ・ロングヴィル氏によりその歴史がスタートしました。1864年には相続のため分割し、兄弟はピション・バロン、姉妹はピション・ラランドを継承します。

シャトーが転機を迎えたのは1978年、父から受け継いだランクサン夫人によるものでした。経年劣化したシャトーを改革し、ステンレス製の発酵槽の導入や樽貯蔵庫の増設、テイスティングルームを新設。設備を一新することにより、シャトー・ピション・コンテスのクオリティを一層高めることに成功します。

2007年にはルイ・ロデレールグループ傘下となったことを機に、有機農法の一種であるビオディナミを導入。加えてカベルネ・ソーヴィニヨンの比率をアップし、さらにエレガントで深みのあるワインが誕生しました。

2012年にはチーフワインメーカーとしてニコラ・グルミノー氏を迎え、醸造所のリノベーションを実施。区画ごとに醸造を行うスタイルに変換し、より緻密で繊細な味わいが表現されるようになります。

その後、シャトー・ピション・コンテスは年を追うごとにカベルネ・ソーヴィニヨンの比率を高め続け、2013年には100％カベルネ・ソーヴィニヨンで造ったワインをリリースし話題を集めました。

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの特徴・味

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドは、力強さと複雑味を強く感じますが、酸味はまろやかで適度な甘みもあるため飲みやすくも深みがあり、また熟成期間が浅くても芳醇な味わいを堪能できます。全般的にパワーが漲る男性的な味わいのワインが多いポイヤックのワインですが、その中では最も女性的で優美な印象を与えるワインです。

タバコやレザー、針葉樹やクローブ、腐葉土などの茶系の香りの中に、ブラックペッパーや熟成果実の香りが潜んだ複雑かつクラシカルな薫りが印象に残ります。また、プラムやベリーの熟成味としなやかでありつつも明確な存在感を示すタンニン、メルローの甘く優美な余韻が長く続くのも特徴です。

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの希少性・価値​

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドは、買取市場でも格付け1級並みの人気を誇る銘柄で、相場も常に安定の高値が続いています。

特に1982年のヴィンテージは、他の年代と比較して3倍から4倍の高値で取り引きされています。また古いヴィンテージでは1961年が非常に希少価値のある逸品で、他の買取価格とは比較にならない高額な値段となっています。

近年は、海外でのワイン需要も上昇傾向にあるため、今後ますますロマネ・コンティの価格・価値が上がっていくと考えられます。

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの高額買取になる年代・当たり年

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの当たり年は、2000年です。「史上最高のヴィンテージ」と称されている注目の年代となっています。そのほかには、2005年、2006年、1982年、1961年も高額買取になる人気の年代です。