フランシス・ダローズの買取

フランシス・ダローズ 参考買取価格

フランシス・ダローズとは？由来と概要

「アルマニャックの最高峰」と称されるフランシス・ダローズ。フルーティな甘い芳香が豊かに漂い、エレガントな中にもミディアムな力強さを携えています。そのしなやかで優雅な口当たりとシャープなキレ味は、コクのある料理との相性も最適。魅惑的なアルマニャックとして、フランスの3つ星レストランやハイクラスなホテルで提供されることも多い銘柄です。

アルマニャックとはブランデーの一種で、フランス・ボルドー地区の南部に位置するアルマニャック地方で造られています。コニャックもアルマニャック同様にコニャック地方で造られたブランデーですが、蒸留方法に少し違いがあります。

アルマニャックはコニャックより歴史が古く、製造が始まったのは1411年。コニャックは単式蒸留器を用いて2回蒸留するのに対し、アルマニャックは伝統的製法である半連続式蒸溜機でゆっくり時間をかけて1回のみ蒸留を行っています。そのためコニャックよりも多少エグ味を残したパンチのある味わいとなっています。

ダローズの歴史は1960年代、ジャン・ダローズ氏により始まります。フランス・アルマニャック地方で「ガストロノームの巡礼地」と称されている2つ星レストランのオーナーシェフであった彼は、日ごろからアルマニャック地方の農家を巡りレストランで使用する食材を探していました。

アルマニャック地方の農家が自家生産で製造していたアルマニャックを少しずつ分けてもらいながら、アルマニャック地方のテロワールやブドウの造り手を情報や知識を得ていきます。そして1970年には自身でアルマニャック・ハウスを構え、フランシス・ダローズの販売をスタートしました。

ジャン・ダローズ氏はネゴシアンとして樽買いするのではなく、蒸留直後のアルマニャックのみを用いアルマニャック・ハウスで厳重に管理。そして、入念なテイスティングとアッサンブラージュ、加水無しのカスクストレングスで瓶詰めを実施し、フランシス・ダローズならではのハイクオリティで趣深い味わいを表現しました。

フランシス・ダローズは、近年息子であるジャン・マルク氏が継承し、ブランド名を「ダローズ」へと変更しています。

著名なレストランのオーナーシェフならではの味覚センスでアッサンブラージュした極上のフランシス・ダローズ。優雅で洗練された至高の味わいは、「アルマニャック、もう一つの頂点」と称されるにふさわしい品格を携えています。

フランシス・ダローズの特徴・味

フランシス・ダローズは、フレッシュでエレガントな力強さとシャープな口当たり、芳ばしいドライ感と芳醇な果実感のバランスが良い味わいです。アプリコットの甘く華やかな香りが一気に花開き、徐々にプラムやオレンジ、チョコレートやナッツの香りがほのかに重なりあいます。

時間の経過とともに円熟味と艶やかさ、甘い果実感とナッツ感、さらにレザーやワックス、ジンジャーやリコリスなどの複雑味がプラス。まろやかなタンニンとアルコールのバランス感が絶妙で、スッキリとキレの良い余韻は食後の一杯にも最適です。

一般的にアルマニャックと言えば、男性的でワイルド、野性味あふれる味わいを持つ銘柄が多く見られ、「エグ味や荒々しさを感じる」という人も見られます。しかし、フランシス・ダローズは、一般的なアルマニャックとは一線を画す柔らかさと繊細さ、趣ある気品を醸し出し、熟成を経てもなおフレッシュで爽やか。枯れ感や飲みにくさを感じさせない豊かなアルマニャックと言えるでしょう。

フランシス・ダローズの希少性・価値​

ヴィンテージアルマニャックとして名高いフランシス・ダローズは、買取相場も安定した高値が続いている注目度の高い銘柄です。流通量の少なさと人気の高さから、ネット通販では欠品・売り切れが続いています。

特に値段が高額なのは、20年熟成・30年熟成です。フランシス・ダローズは、熟成期間が長くなりに従い買取相場も上昇しています。

ハイクラスなブランデーは一般の愛好者はもちろんのこと、クラブなどのお酒を嗜む店舗からも高い需要あり、市場では安定した人気を誇る酒類です。今後もフランシス・ダローズの希少性・価値が高まると共に、プレミアム化が加速していくと考えられます。

フランシス・ダローズの種類

• レ・グラン・アッサンブラージュ（8年熟成）フランシス・ダローズ
• レ・グラン・アッサンブラージュ（12年熟成）フランシス・ダローズ
• レ・グラン・アッサンブラージュ（20年熟成）フランシス・ダローズ
• レ・グラン・アッサンブラージュ（30年熟成）フランシス・ダローズ