1.シャトー・ル・パンとは?

シャトー・ル・パン 2002年を査定する鑑定士

シャトー・ル・パンの特徴

ボルドー地方のポムロールにある、わずか2ヘクタールほどの畑で栽培されています。栽培品種は、メルロ92%、カベルネ・フラン8%の比率で、生産本数が限られることから稀少価値の高いワインです。

マロラクティック発酵を用いたことから、華やかで芳醇な香りとコクのある味わいが特徴的です。

シャトー・ル・パンの名前の由来は?

「Le Pin」には、松の木という意味があります。シャトー・ル・パンの畑はポムロールに1本生えている、松の木の横の農家に住むマダム・ルビという女性が所有者だったことが由来。

ですが、1979年にティエンポン家が引き継ぎ、収穫量の調整やオークの新樽を使う製造方法に変え、品質向上にも注力されました。

ガレージワインの先駆け

ガレージワインとは、少ない収穫量と少量生産される小さなシャトーで作られるワインです。

収穫のための施設は、当初ガレージを改装しただけの簡素なものでした。小型の発酵用のタンクとオークの新樽だけの設備を用いて、当初の生産量はわずか3000本程度だったといわれています。

シャトー・ル・パンの香りのつくられ方

シャトー・ル・パンでは、マロラクティック発酵と呼ばれる発酵技術が採用されています。オークの新樽を使い、乳酸菌を用いて発酵をします。樽ごとに細かな温度管理は必要ですが、まろやかで芳醇な香りが増し、保存性も増します。

当初は、発酵後のワインを保管するタンクがなかったために選んだ手段だったということですが、そのおかげで樽特有の個性的な風味付けが成功しています。

2.シャトー・ル・パンの人気の年代BEST5

1位:コクのある深い味わいの「1982年」

濃いルビーの深い色と、芳醇な香りには、エスプレッソやスパイスが感じられ、カシスやプルーン、イチジクなどの果実の凝縮感と甘味がある重厚感のあるフルボディです。

ファーストヴィンテージから、驚異的な速さで高い評価を得たシャトー・ル・パンは、ポムロールの奇跡と呼ばれるほどです。

2位:濃密な果実味「2005年」

ワインの世界では2005年は広くグレートヴィンテージであったと言われています。シャトー・ル・パンも例外ではなく、素晴らしい味わいのワインを造り上げました。

2005年のこの一本は、まろやかで豊富なタンニン、甘さを持った濃密な果実味が人気です。また、長い熟成にも耐えられるポテンシャルがありながら、若くても十分な味であることも人気の一因といえます。

3位:官能的な余韻が興味深い「1990年」

ポムロールのワインの中でも、エキゾチックなスパイシーさと華やかなアロマが魅力のル・パン。

オーク樽のスモーキーな香ばしさが重厚感をまし、しっかりしたタンニンと凝縮感が感じられます。フルボディで熟成によって進化するポテンシャルを感じさせてくれます。

4位:歴史が始まった「1979年」

シャトー・ル・パンの歴史が始まった初代ヴィンテージです。ステンレスタンクで発酵後、オークの新樽で熟成させたのち、無濾過で瓶詰されます。

ポムロールの鉄分が豊富で水はけの良い土壌の恩恵を受け、奇跡とまで呼ばれた格別な味わいが生まれました。ワイン通ならば一度は飲みたい高級ワインです。

5位:エレガントさが魅力の「1997年」

天候に恵まれた1997年は、ボルドー地区で良質なブドウが豊作で、良質なワインが多数作られました。果実の甘さと酸味の少ない柔らかな味わいと奥行きのある魅力を持つ個性的なワインです。

1997年のボルドー・ベスト・ワインにも選ばれました。

3.シャトー・ル・パン当たり年は市場価値が高い?

シャトー・ル・パン 2002年ラベルアップ

相場高騰中の年代をチェックしたあとは、いわゆる”当たり年”と呼ばれている年代について知っておきましょう。

ブドウの当たり年は?

シャトー・ルパンでは、メルロー種がメインに使用されています。特に、1982年、1989年、1990年、2000年、2010年などは質の良いブドウが収穫されたため、当たり年と言われています。

この年のワインは特に味や品質が高く、市場での価値も高くなっています。

4.シャトー・ル・パンの買取相場

査定する鑑定士

買取を利用するのであれば、やはり外せない情報なのが「買取相場」についてです。

シャトー・ル・パンの買取相場について

シャトールパンを売りたいと思っていても、市場における相場はどれくらいなのか個人で調べるのはなかなか難しいですよね。そこで、ストックラボによるプロの鑑定士が、経験と実績から導き出したシャトールパンの買取相場をご紹介します。高いニーズがあるため高額での買取も期待できます。

【シャトー・ル・パン買取相場】

  • ●1982年
    ~500,000円前後
  • ●2005年
    ~300,000円前後
  • ●1990年
    ~220,000円前後
  • ●1979年
    ~200,000円前後
  • ●1997年
    ~120,000円前後

(※2020年5月現在)

シャトー・ル・パンの最高価格

1990年や1982年のシャトールパンは、1本70~80万円前後という高値で販売されています。その他の年代のヴィンテージワインでも、数十万円程度で取引されることが多く、格付けをされていないワインでここまで人気を集めるワインはとても貴重な存在です。

5.シャトー・ル・パンの買取価格が高額になる理由

高額の理由を掲げる女性

希少価値の高さから入手が困難

2ヘクタールの畑から、わずか5000~7000本程しか生産されていないシャトー・ル・パンは、その本数の少なさから稀少価値が高く、良質なヴィンテージは入手困難とされています。

評判の高さと需要もあるため価格は高騰し、高額で取引されることもあります。

1980年代から10年間で伝説のワインに

1980年代に、有名なワイン評論家でもあるロバート・パーカー氏が絶賛したことにより価値が上がりました。

格付けなどはされておらず、それまで2000円程で販売されていたワインが数十万円で取引されるなど、伝説と呼ばれるランクアップを遂げました。

6.シャトー・ル・パンの買取方法

シャトー・ル・パン 2002年を持つ鑑定士

最後は、買取方法についてご紹介しましょう。

シャトー・ル・パンの買取方法とは

シャトー・ル・パンの売却を考えた際、気になるのはどんな方法で買取サービスを利用するべきか、ということではないでしょうか。

まずは、どんな買取方法があるのか、そして自身に合うものはどんな方法なのかをチェックしてみてください。

7.シャトー・ル・パンを売る前に!買取業者を比較しよう

業者比較に悩む女性

最後にご紹介するのが、買取業者の比較について。高価買取が期待できるシャトー・ル・パンだけに、ここは必ずおさえておいて欲しいポイントです。

しかし、どのような選び方をすべきかわからない方もいらっしゃると思います。そんな時は、ぜひ下記の記事を参考にしてみてください。きっと役に立つはずです。

まとめ

シャトー・ル・パンについてご紹介しました。ワイン評論家や愛好家に人気の高い特別なワインです。買取サービスに興味があるのなら、ぜひ一度査定に出してみましょう。

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