1.シャトー・シュヴァル・ブランについて

シャトー・シュヴァル・ブランを持つ鑑定士

「ボルドー右岸の雄」といわれるシャトー・シュヴァル・ブラン。

サン・テミリオンの最西端にあるワイナリーです。世界に名を馳せるボルドーのワインの中でも、その風格と深い味わいで知られるシャトー・シュヴァル・ブランとは?

シャトー・シュヴァル・ブランの歴史

シャトー・シュヴァル・ブランが作られるサン・テミリオンは、ボルドーの中でもとくにその歴史が古く、4世紀にはすでにブドウの木が植えられていました。

中世にイギリスの支配下にあった時代も、そのワインの美味と評判は変わりませんでした。1832年に誕生した現ワイナリーは、19世紀から数々の受賞を続けています。

シャトー・シュヴァル・ブランの味わい

1878年のパリ万国博で金賞を受賞したシャトー・シュヴァル・ブラン。

粘土質と砂利質の土壌の性質を生かしたブドウから生まれるワインは、数あるボルドーのワインの中でも深い精神性と風格で知られています。

シルキーで、舌に絡むようなテクスチャーが、最大の魅力。

シャトー・シュヴァル・ブランの生産方法

シャトー・シュヴァル・ブランのブドウ畑では、環境に配慮した農法が用いられています。醸造所は、2011年に建築家クリスチャン・ド・ポルザンパルクの設計で生まれ変わりました。

あまたの賞を受賞した革新的なワイナリー内では、技術チームがワインの品質を絶え間なくチェック。ディテール重視の製造法を貫いています。

2.シャトー・シュヴァル・ブランの相場高騰中の年代TOP3

長い長い歴史を誇るシャトー・シュヴァル・ブランには、20世紀初頭からのヴィンテージが存在します。

良年のヴィンテージは、まさに一目瞭然の高価格がついています。数々のヴィンテージの中でも注目を浴びる年を検証しましょう。

1位:純度・完成度ともに100点満点!「2005年」

ロバート・パーカーとアントニオ・ガッローニが100点満点、ジェームス・サックリング98点を出した最高のヴィンテージ。2005年はフルボディながらフットワークが軽く、密度・精度・完成度ともに満点というのがパーカー氏絶賛の理由です。

栓を抜いた瞬間から、人々と魅了する魔法に満ちている2005年。20年以上の長きにわたって飲み頃が続く、まさにシャトー・シュヴァル・ブランの真骨頂です。

2位:独特の気候が生んだ重厚感「1982年」

ロバート・パーカーが98点、ジェームス・サックリングとワイン・スペクテーターが96点を出した「1982年」。

この年の天候は、例年より気温が高く空気が乾燥していました。その気候が、多層で重厚感のある古典的な味わいへと変化したと言われています。

肉厚でありながら洗練されており、シトラス、チェリー、ミネラルの芳香としっかりとしたタンニンが魔法のようなハーモニーを生む味わい。

3位:休眠状態から脱出!「2000年」

1990年からイマイチ調子がのらなかったシャトー・シュヴァル・ブランが壮大によみがえって帰ってきた、といわれたのが「2000年」のヴィンテージです。

ロバート・パーカーは99点、アントニオ・ガッローニは98点という高評価を出しています。

甘いタンニンとカシス、メントール、コーヒー、そして土の香りが、まるで化学変化のようにまろやかに溶けあって奇跡的な美味を生み出しました。30年にわたって飲み頃が続く超長寿も魅力的。

3.他にもある高く売れるシャトー・シュヴァル・ブラン

シャトー・シュヴァル・ブランのラベルアップ

目移りするほどのヴィンテージが存在するシャトー・シュヴァル・ブランですが、ワイン愛好家のあいだではそれぞれ贔屓の年があるようです。

世界中の批評家たちの評価をもとに相場は左右していますが、安定の人気を誇るヴィンテージも多々あり。

シャトー・シュヴァル・ブランの当たり年

20世紀から見ていきましょう。当たり年で高価格を誇るのは、1902年、1923年、1944年、1947年、1948年、1961年、1982年、1990年。

21世紀に入ってからの当たり年は、2000年、2005年、2009年、2010年、2015年。

歴史が長いだけに、当たり年も多いように見えますがスランプの時期もありました。しかし、シャトー・シュヴァル・ブランの最大の特徴は長寿」であること。今後も、価格が高騰するヴィンテージが現れることでしょう。

セカンドワイン「シャペル・ドーゾンヌ」も人気

ワイン通の中には、数あるボルドーワインのファーストブランドよりも、実はセカンドワインに軍配をあげる人が多いという事実をご存じでしょうか?

5万円以下でボルドーの真髄を楽しみたいというかたには、セカンドワイン「シャペル・ドーソンヌ」がお薦め。

ワイン愛好家たちのあいだでも、わずか7ヘクタールの畑のブドウを材料にしているシャペル・ドーソンヌの凝縮感は定評あり。とくに、2003年のヴィンテージは世界中で大人気となっています。

4.シャトー・シュヴァル・ブランの買取相場

査定する鑑定士

現在、販売されているシャトー・シュヴァル・ブランの平均価格は7万円弱。しかし、長い歴史を持つワインだけに、ヴィンテージによってその価格は大きく変わってきます。

さらに、飲み頃が長いことでは他の追随を許さないシャトー・シュヴァル・ブランは、価格の変動も珍しくありません。あなたのお手元にあるシュヴァル・ブランも大いに化ける可能性大。

シャトー・シュヴァル・ブランの買取相場について

「飲み頃」があるワインは、ヴィンテージが古ければ価格が上がるという単純なものではありません。シャトー・シュヴァル・ブランも、2000年以降のヴィンテージの価格が高騰しています。

その年の気候がもろに反映されるワイン、1年の違いでも価格に大きな違いが出ます。まずは、専門の鑑定士に判定をお任せください。

シャトー・シュヴァル・ブラン買取相場

  • ●2005年
    ~52,000円前後
  • ●1982年
    ~67,000円前後
  • ●2000年
    ~66,000円前後

(※2018年4月現在)

シャトー・シュヴァル・ブランの最高価格

現在、販売されているシャトー・シュヴァル・ブランのヴィンテージでもっとも高価格がついているのは1947年。その価格、なんと9422ユーロ(124万円弱)!

ロバート・パーカー氏によれば、1947年のシャトー・シュヴァル・ブランは100点満点、2022年までその美味を堪能できると言いますから驚異的です。

5.シャトー・シュヴァル・ブランの買取価格が高額になる理由

高額理由を掲げる女性

ボルドーワインのトップに位置づけられるとはいえ、なぜ「シャトー・シュヴァル・ブラン」はこれほど買取価格が高額になるのでしょうか。

「白い馬」の意味を持つ高貴なワインの詳細から、高価格の理由に迫ってみましょう。

ボルドーワインの中でも入手困難な希少性

1862年と1867年の万博で金賞を受賞した栄光を持つシャトー・シュヴァル・ブラン。これほどの歴史と勲章をもちながら、年間平均生産量はわずかに72000本。

万金積んでも手に入れたいというファンが多いボルドーワインの雄であるため、価格は自然に高騰してしまうのです。

プルミエ・グラン・クリュ・クラッセAの品質

フランスのブドウ畑の格付けは、地域によって異なります。シャトー・シュヴァル・ブランがあるサン・テミリオン地区は、1955年に格付けが制定されました。

このうち、「第1特別級A(プルミエ・グラン・クリュ・クラッセA)」に制定されたのは、シュヴァル・ブランとオーゾンヌのみ。

つまり、シュヴァル・ブランはボルドーの中でも規格外の品質を誇っているのです。

ヴィンテージの高評価ぶりも凄い!

シャトー・シュヴァル・ブランは、ヴィンテージによって価格の差が大きいワインです。たとえば、2008年と2009年のあいだには、倍以上の差があります。

1961年のヴィンテージは、翌年のワインの6倍という価格がつくというから驚きです。

とにかく、良年のヴィンテージの高騰が際だってるのがシャトー・シュヴァル・ブランなのです。また、もっとも新しい2015年、2016年も高評価で価格高騰の予感が。

6.シャトー・シュヴァル・ブランの買取方法

シャトー・シュヴァル・ブランを査定する鑑定士

シロウトには評価の査定が非常に難しい銘柄、それがシャトー・シュヴァル・ブランです。皆さんがお持ちのシャトー・シュヴァル・ブランも、とんでもない高価格となる可能性は大。

専門の鑑定士による査定を、ぜひお薦めいたします。

シャトー・シュヴァル・ブランを売る時に利用できる買取サービス

シャトー・シュヴァル・ブランを売りたい、でも時間もないしどうしたらいい?という人はご注目ください。

経験豊富なストックラボでは、宅配、出張、店頭でのご相談を受け付けるほか、メールや電話、そしてLINEでのお問い合わせもOK。お気軽にお問い合わせいただけます。

保存状態が不安、ラベルの状態がイマイチというかたもご心配なく。まずはご相談ください!

7.シャトー・シュヴァル・ブランを売る前に!買取業者比較

業者比較に悩む女性

最後は買取業者の比較について。シャトー・シュヴァル・ブランを売る前にぜひチェックしておきたいポイントです。

まずは、酒買取の専門店であるストックラボが紹介している下記のコラムで、簡単に業者選びのポイントをおさらいしてみては?

まとめ

ボルドーワインの頂点を極めたシャトー・シュヴァル・ブラン。その称号に相応しい品格と深い味わいは格別なもの。しかし、飲まずに自宅に眠っているままなら、ぜひ買取に出してみては?

シャトー・シュヴァル・ブラン買取ページ
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