ロマネコンティ1990年が高額になる理由

ブルゴーニュの雄

もはや100万円超えは常識の「ロマネコンティ」。知名度、品質、ブランド力が築いてきた基礎がすでに高額であることに加え、ヴィンテージに左右される価格の相違がこれまたファンたちにはたまらないようです。

ヴィンテージによる味わいの違いは、気候、土壌、日当たりなどの条件が生み出す化学反応。さて、1990年はどんな味わいを生みだしたのでしょうか。

軒並み90点代後半の評価

1990年は、ブルゴーニュのピノノワールにとっては最高の気候条件が重なりました。温かな冬と空気が乾燥した春、6月は例年より涼しかったために開花が遅れ、気温が上がった夏に実は充分に熟し、9月の適度な雨によってブドウのストレスが軽減。

糖分が充分のったブドウを使用した1990年のヴィンテージは、アレン・ミドウズが99点、ロバート・パーカーが98点をつける偉大なるヴィンテージに。

“当たり年”のヴィンテージ

ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティが生産するラ・ターシュやリシュブールよりも伸びやかな味わいと評価された1990年のロマネコンティは、まさに「当たり年」。

ブドウの実は、例年よりも小粒であったようですがその分、凝縮した美味がそのままワインに反映されたのです。

世界中の評論家のみならず、ワイン通たちの評価も外れがないといわれるのが1990年のヴィンテージ、各国で行われるオークションでも超高値に!

ヴィンテージワインの需要が増加

ブランド力や知名度の高いワインならばなんでもいい、という時代は終わりつつあります。技術力の向上に伴いワイナリーやワイン生産数も増加し、質の善し悪しの両極化も進みました。

その年の気候の影響を受けて変化するワインの味は、良年のものであれば良き特徴を促進しさらに美味となり、ワインの寿命さえも伸びるのです。

飲み頃が長くなるヴィンテージワイン、価格が上昇しても需要は増えるばかりという理由はここにあるのです。

1990年のロマネコンティを高く売るコツ

世界でもっとも高額といわれるロマネコンティだけに、このワインを売る際には業者の選択が大きなポイントになります。

一般的なワインとは価格につくゼロの数から異なってくるだけに、持ち主が納得できる査定と価格が必須条件。さて、より高く売るコツを探ってみましょう。

ロマネコンティ自体の価値・相場を知る

高い高いと言われても、その理由や一般的な価格を知らない人は意外に多いようです。

現在、世界のワインファンが評価や価格を知る際に参考にするワイン・サーチャーによると、世界中に出回っているロマネコンティの平均価格は195万円。

これはあくまで平均であり、ヴィンテージによって価格は変わります。売りたいロマネコンティの生産年は、買取の大きなポイントなのです。

買取業者の比較をしよう

普段あまり買取を経験したことのない方にとって、業者をどのように選ぶかは頭の痛い問題。

信頼できる業者の条件としては、経験がある鑑定士が常勤していること、お酒についての詳しい情報を公開していること、買取の実績が豊富にあること、ホームページや実際の店舗が存在していることなどなど。

そして、売る側の都合に合わせたさまざまな相談方法があれば、問い合わせもお気軽にできますね!

売る前にチェックすることは?

存在すら忘れていた、というワインを見つけるかたも多いことでしょう。ラベルがはがれていたり、保存状態が良好といえない場合もご安心ください。まずは、基本的なロマネコンティの査定がなされ、保存状態も考慮した評価で持ち主も納得の買取ができます。

ワインはもともと、熟成され年数を重ねて味が完成されていきます。赤ワインはとくに飲み頃が長いことで有名。まずは、信頼できる業者に相談してみてください。

ロマネコンティ1990年について知る

ピノノワール大豊作

数あるヴィンテージの中でもとくに評判が高いロマネコンティの1990年。といわれても、シロウトにはその理由も実際の価格も、いったいどこで売られているのかもわからないことばかり。

世界で一番高いワインのさらに評価の高いヴィンテージっていったいおいくら?

ロマネコンティ1990年とは?

気候に恵まれて、ブルゴーニュのピノノワールがまれに見る美味となった1990年。そのブドウを使用したロマネコンティは、例年よりもスケールが大きく筋肉質、そして豊穣な味わいと評価されています。

ロマネコンティがもともと持つ「ブランド力」+この「ヴィンテージ感」で、ワイン通には喉から手が出るほど欲しい一点となっているのです。

ロマネコンティ1990年の入手方法

昨今のワインの入手方法は、もっぱらオンラインショッピングが常識。ワインの銘柄、ヴィンテージという条件を簡単に検索でき、価格を即知ることができます。

ただし、人気のヴィンテージは品薄で、品切れもしじゅう起きます。年間生産数は6000本前後という希少品でもあることから、入手できれば幸運。価格よりまずさきに、入手可能かどうかが最重要課題のワインなのです。

ロマネコンティ1990年に定価はあるか?

ワインはもはや骨董品と同じ、定価はほとんど存在しません。ロバート・パーカーをはじめとする影響力のある批評家たちの評価、昨今活発化しているワインのオークションの価格など、価格を左右する事象があふれているからです。

相場での価格が一時期下がっても、その反動で数ヶ月後に暴騰する可能性も大。いずれにしても、まれに見るヴィンテージと定評の1990年の価格は、下がることはないと考えて良い案件。

ロマネコンティ1990年の買取相場

日本のワイン販売サイトを検索すると、ロマネコンティ1990年はほぼ品切れ状態。かろうじて在庫が確認されたサイトでの価格は、他年のロマネコンティを大きく上回る380万円超。

販売価格や市場での評価、またそれぞれのボトルの保存状態などを考慮して価格が査定されますが、1990年のロマネコンティの買取価格、一般的には100万円前後と言われています。

ロマネコンティ1990年についての逸話

ワインのストーリー性

歴史と知名度を誇るワインには、さまざまなエピソードがつきもの。そのエピソードがまた、ワインの価値を高めるという循環を繰り返しているから不思議です。

中世からの伝統を誇るロマネコンティには、それこそフランスの王族貴族富裕層を巻き込んだ逸話は枚挙にいとまがありません。

1990年のヴィンテージには、どんな愉しい話があるのでしょうか?

逸話1 1996年にロンドンで行われたオークション

1996年にロンドンで行われたサザビーズのオークションでは、1990年のロマネコンティ8本に224,900ドルという価格がついて大ニュースに。一本あたりの値段、300万円超ということになります。

日本はちょうどバブルがはじけて不況が始まろうとしていた時代。海の向こうの好景気の話題を、当時の日本人はどんな目で見たことでしょうか。

逸話2 2017年最も高額のワインに選出

英国のデイリー・テレグラフ紙が2017年8月14日付のニュースとして報じたところによると、ロマネコンティ1990年のヴィンテージは、一本あたりの高価格ランキングで堂々の第一位。

第2位のエゴン・ミュラー、第三位のドメーヌ・ルロワを抑えて、一本あたりの価格が240万強と伝えられました。

「ロマネコンティここにあり」、近年も強豪のワイナリーの中で破格の存在感を示しています。

まとめ

ロマネコンティという名前だけでも価値あるワイン、1990年はまれに見る当たり年としてさらに需要高し。お手元にロマネコンティ1990年がある方、ぜひ参考にしてみてください!