ロマネコンティ2005年が高額になる理由

今世紀最高のヴィンテージ

2018年に入り、ふたたび価格が上昇しているロマネコンティの2005年。フランスはブルゴーニュ屈指の名門「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ」の看板商品である同ワインは、基礎点となる価格がすでに高額で知られています。

世界の人々からさらに注目されるのは、ヴィンテージごとの味わいの違いとそれによる価格の変動です。とくに高価格の2005年の秘密とは?

出来のいい“当たり年”

2005年は、ピノノワールのブドウの出来が伝説的に良い年と言われています。ユニークで謎めいた味わいを醸し出す2005年のピノノワールが生みだしたロマネコンティもまた、近年まれに見る高い評価となりました。

ロバート・パーカーは100点、アントニオ・ガッローニは98点、ステファン・タンザーも98点。世界中に影響を与える名だたるワイン批評家たちから、これまた記録的な高得点を獲得しています。

PPが100点って??

ワインの評価の基準となっているものに「PP」というものがあります。これは、「パーカー・ポイント」の略。「パーカー」とは、ロバート・パーカーのことです。

「RP」と略されることもあるロバート・パーカーは、「ワイン・アドヴォケイト」というニュースレターを配信、美術を大学で専攻したという経歴に相応しい適確な表現方法と採点方法で、ワイン評価の基準とまで言われるようになりました。

ロマネコンティ2005年の特色とは?

ロマネコンティ2005年のヴィンテージは、生産数が7800ケース。すでに希少価値がとんでもないレベルです。そして、香りの上に重なる香り、味わいの上に重なる香りが独特の重厚感を醸しだし、驚異的な熟成の可能性を感じさせるヴィンテージとなりました。

若々しくてタイトな味わいに、メリハリをつけるタンニンや酸味が潔いほど。ワインを嚥下したあとも、2分間以上その余韻を愉しめると言われています。

2005年のロマネコンティを高く売るコツ

高額だ高評価だといわれても、具体的な数字がピンと来ないというかたも多いことでしょう。

ロマネコンティの2005年のヴィンテージは、一般的にどのくらいの価格で販売されているのか、そして買取価格はいかほどか、概略をご紹介いたします。

ロマネコンティの相場・価値を知る

その名を知らない人はいないといわれるブルゴーニュの「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ」。ヴィンテージのワインが競売にかけられるたびに、世界のニュースサイトに配信されて影響力の高さを見せつけています。

ワイン好きが集うサイト「ワインサーチャー」によれば、現在ロマネコンティの全ヴィンテージの平均価格は1本200万円強。ヴィンテージによっては、200万円を大きく超えることも多々あり。

ロマネコンティ2005年の売却を考えているのなら、ロマネコンティ自体についても把握しておくのがいいでしょう。

買取業者の比較

1本から取引が可能なワインは、昨今では投資や資産の対象ともなっています。そのため、自宅に人知れず眠るワインの買取業者も数多く存在します。

サイト上のクチコミ等だけでは不安なかたには、業者が店舗を構えているか、きちんとしたサイトを展開しているか、お客様のニーズに合わせた相談方法を設けているかなどを基準にして選択されることをおすすめいたします。

売る前に確認すべきことは?

世間一般的には、価値あるヴィンテージは年月を経たものも多く、保存状態は完全ではないことも珍しくありません。ラベルのはがれ、どこに保管されていたかなど、あらゆる条件が査定の対象に。

ワインそのものの価値とこうした条件を合わせて、査定額が変わってきます。

ロマネコンティ2005年について知る

一桁違う価格

ロマネコンティについてはある程度の知識はあるけれど、ヴィンテージまではよく知らないというかたも多いことでしょう。

その年の気候とブドウの出来は、化学反応のようなもの。人知を越えた宇宙観の中で、ワインは完成します。

予想がつかないだけに、出来が良かったヴィンテージの価格は天井知らず。2005年は、この良年のヴィンテージのひとつなのです。

ロマネコンティ2005年とは?

中世以来の歴史を誇る「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ」は、すでに神格化されつつあるワイナリー。そのため、その年の寒さや水不足の影響を極力避ける秘密を保持しているといわれています。

それでも避けられない自然の影響により、数十年に一度奇跡のようなブドウを産まれます。ワイン関係者を驚喜させたといわれるロマネコンティ2005年のヴィンテージは、まさにそんな年のひとつなのです。

ロマネコンティ2005年の入手方法

2005年のロマネコンティの生産数は、わずか9万3000本ほど。とくに、2005年ほどの評判が高いヴィンテージとなると、ワイン愛好者たちのあいだですさまじい争奪合戦が繰り広げられ、当然価格は上昇します。

ワインサーチャーをはじめ、ワイン販売サイトにはたまさかにロマネコンティ2005年のストックが確認されますが、その価格は一本270万円強。

ロマネコンティ2005年に定価はあるか?

株相場と同様、ワインの価格も世間の経済状況の影響をもろに受けます。ただし、すでに評価が確定している銘柄やヴィンテージについては、大きな変動を受けにくいとも。

ロマネコンティ2005年に関していえば、昨年まで比較的安定していた価格が、2018年に入って一気に上昇。50万円近い上げ幅を記録しています。

熟成が特徴のブルゴーニュの赤ワイン、飲み頃によってこのように価格も変わるのです。

ロマネコンティ2005年の買取相場

通貨のレートのように、ワインの買取価格も変動する販売価格と比例するように上下します。そのため、買取の時期の状況が査定額に影響されることも。

現在のところ、ロマネコンティ2005年の買取価格は135万円前後。これに、保存状態や販売価格が反映されて査定されます。

他にも知っておきたいロマネコンティ2005年のこと

ヴィンテージをめぐる逸話

ワイナリー自体がすでに世界の頂点を極め、その一挙一動がワイン関係のニュースとなるドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ。

近年随一の良年といわれる2005年には、どんな逸話があるのでしょうか。

2012年の紙面を賑わせた競売

2005年は、ブルゴーニュ地方のピノノワールの出来がとくに特殊で期待を裏切る美味となり、歴史的なヴィンテージが生まれました。2005年に生産されたロマネコンティ、2012年から飲み頃といわれています。

ちなみに、その飲み頃は2041年まで続くのだとか。飲み頃開始といわれた2012年のオークションで、2005年のヴィンテージはいきなり2万ユーロを記録。当時の紙面をぶち抜いたニュースとなりました。

2016年、香港で行われたオークションでは?

世界中のワイン愛好家が渇仰する銘柄が大集合したといわれる、2016年香港で行われたオークション。ここでも、ロマネコンティ2005年は主役になりました。

当時の価格で、香港ドル34万3千ドルという空前の落札額。アジアンマネーの威力とともに、クリスティーズのワインの最高落札額を塗り替えたロマネコンティの実力を世界中に知らしめた瞬間でした。

まとめ

21世紀に入って最高のヴィンテージといわれるロマネコンティの2005年。そのプレミアム感はお値段にも反映されています。買取を考えているかた、価格上昇中の今がチャンスです!