「森伊蔵 720ml」が高額になる理由
焼酎好き、酒好きの人であれば誰もが「森伊蔵」を名を聞いたことがあるだろう。
高額な価格で市場に出回っていることから、なかなか手に入れることができない、と考えられてる幻の焼酎のひとつだ。
しかし、なぜここまでこの酒は高額になるのだろうか。まず、基本情報として「森伊蔵 720ml」が高価査定になる理由を解説していこう。
森伊蔵のスタンダードとして認知度が高い
「森伊蔵 720ml」は、この銘柄の中で最もスタンダードな酒として知られている。明治18年創業のこの蔵元は、鹿児島県にある歴史ある蔵元だが、決して大きなメーカーではない。
蔵付酵母を使った、大量生産が難しい製法を未だに貫いており、その味わいに徹底してこだわっている。
熟成焼酎など、数多くの種類が揃っているのだが、認知度としては森伊蔵 720mlが高く、やはりその需要の高さから高価査定となっているのだ。
入手困難さで人気となった
「森伊蔵 720ml」がなぜ、プレミアム焼酎となったのかというと、実は単純に需要と供給量が合わず、入手困難だからだ。
以前、経営が苦しかった「森伊蔵」の蔵元が、伝統を守るために金儲けに走らず、ただただ実直に旨い酒を造り続けようと一念発起。そこで生まれたのが、「森伊蔵」であり、少量生産にこだわっている。
焼酎ブームでの需要が高まった頃、それでも販路を広げなかったことから、幻の焼酎となっていったのだ。
“一生に一度は飲みたい”と称されている
「森伊蔵 720ml」は、上品な甘み、まろやかは楽しめる焼酎だ。効率化を求めてステンレスタンクなどで仕込む蔵元が多い中、この蔵元は昔ながらのかめつぼで仕込んでいる。
実は、このかめつぼは非常に微量の酸素を透過するため、熟成の度合いが絶妙だ。有機栽培のサツマイモを使うなど、どの部分にも一切の手抜きが無い。
その品質の高さ故、大人気になった焼酎「森伊蔵 720ml」。一度は、誰もが飲んでみたいのだ。
素晴らしいエピソードがある
焼酎をはじめ、人気の酒にはストーリーがある。
「森伊蔵 720ml」を造る「森伊蔵酒造」だが、前述したように経営難に陥った過去がある。そんな時、本当に旨い酒だを造ろうと、伝統的なかめつぼ製法を変えなかった。
当時、泡盛で仕込むかめつぼを焼酎で使っていたことは珍しく、さらに今は有機栽培の芋を使っているなど、掘れば掘るほどエピソードが出てくる。
こういった、プラスアルファの情報も高価査定になるポイントだ。
森伊蔵 720mlを高く売るコツ
「森伊蔵 720ml」は、焼酎好きであれば誰もが知る、幻の酒だ。
ただ手に入らないだけではなく、品質も高く古い歴史を持っているからこそ、魅力に溢れており、日本中のファンからの厚い信頼がある。
さて、そんな「森伊蔵 720ml」。一体、どうするれば高く売ることができるのだろう。ここでは、「森伊蔵 720ml」を高く売るコツを紹介しよう。
「森伊蔵」の価値を知っておこう
酒はレアなものはいつまでも高いが、急激に高騰したり、その逆の現象が起こることがある。「森伊蔵」の商品は全体的に高額査定されやすい、そんな種類ばかりだ。
どの程度の買取相場なのか等、基礎的な情報を知っておくことは「森伊蔵 720ml」の高価査定に重要だ。
しっかりと、「森伊蔵」について確認してから売りに出す方が賢いと言えるだろう。
「森伊蔵 720ml」を売る前の買取業者比較
「森伊蔵 720ml」の相場を確認したら、早速買取に出そう、思う方も多いだろう。しかし、少し待ってほしい。
実は、いくら「森伊蔵 720ml」が高価査定になるとはいえ、買取業者によって買取価格が違うことがある。
幅広い販路や買取実績、サービスはもちろんだが、その酒について徹底した知識を持っている鑑定士がいる、そんな業者に依頼することがポイントだ。
買取に出す前に確認すべきこと
「森伊蔵 720ml」を出せば、とにかく高価査定になる、と思っている人もいるだろう。確かに、購入した時の状態のまま、指一本触れていないような状態なら、高価査定になるかもしれない。
しかし、開封してしまったり、少し減少していたり、ラベル汚れ、付属してきた箱などが無いと査定額が下がってしまうので注意したい。
当然、買取した店鋪はその商品を売る。買取業者側が売りやすい状態であれば、高価査定となるわけだ。
「森伊蔵 720ml」について知る
「森伊蔵 720ml」を買取してもらう前には、さまざまなチェックが必要だ。
一般的な酒とは違い、「森伊蔵 720ml」は大変高価な酒。だからこそ、「森伊蔵 720ml」についてしっかりと知識を蓄えておくことも重要になってくるだろう。
ここからは、「森伊蔵 720ml」について知っていく。
「森伊蔵 720ml」とは?
森伊蔵のスタンダード品が、「森伊蔵 720ml」だ。やはり、この1本は多くの人たちから信頼されている1本であり、誰もが知る安心感のあるアイテムである。
一目でわかる「森伊蔵」の文字が入ったラベルは、筆文字というこだわったデザイン。さらに、ボトル口部分も華やかで豪華なデザインとなっている。
かめつぼで仕込まれた、独特のまろやかさと香りが楽しめる、至高の焼酎であることに間違いは無いだろう。
「森伊蔵 720ml」の入手方法とは?
「森伊蔵 720ml」を入手するにはいくつか方法がある。まず、「森伊蔵 720ml」を購入したい場合は、蔵元に毎月14~25日の期間、電話で抽選に応募する。
しかし、登録だけでも難しいとされており、当選倍率は0.2%を切る。山形屋や高島屋でも抽選販売をしており、JALのファーストクラスから機内販売がある。
しかし、倍率が高いことなどもあり、ネットでの高額で購入が基本となってしまう。
「森伊蔵 720ml」の定価とは?
「森伊蔵 720ml」は、ネットで1万円以上、金ラベルや極上の一滴などになると、2万円に迫る金額で販売されている。やはり、手軽に入れられるような焼酎ではない、超プレミアムな逸品だ。
しかし、抽選に当たれば定価で購入することができる。ちなみに、「森伊蔵 720ml」の定価は2,699円だ。1800mlでも、3,150円であるからして、どれだけプレミア価格になっているのか、お分かりいただけるだろう。
「森伊蔵 720ml」の買取相場
「森伊蔵 720ml」を買取する場合、相場を確認することが大切だ、とお伝えした。とはいえ、買取業者によってもまちまちであり、実態をつかむのは難しい。
基本的には、「森伊蔵 720ml」の金ラベルであれば、最高で9,000円ほどの相場、極上森伊蔵 720mlなら1,4000円前後の価格で買取されている。
スタンダードの場合、「森伊蔵 720ml」は、6,500円を底値に、9,000円前後といったところだろう。
他にも知っておきたい「森伊蔵 720ml」
「森伊蔵 720ml」について、買取相場などをお伝えしてきたが、まだまだ「森伊蔵 720ml」について知りたい、と思われている方は少なくはないだろう。
「森伊蔵 720ml」は、魅力に溢れた酒であり、焼酎であることから、さまざまな楽しみ方ができる。
ここからは、他にも知っておきたい「森伊蔵 720ml」について解説する。
「森伊蔵 720ml」のおすすめの飲み方
「森伊蔵 720ml」を飲むのであれば、まずはロックがおすすめだ。かめつぼ仕込みの繊細かつ、ボリューム感のある味わいがロックで飲むことで、よりまろやかに感じられる。
お湯割りもおすすめだが、6対4の水割りもいいだろう。ぐっとこなれた味わいに変化していき、芋の臭みなどが苦手な人でも、良さだけを残して飲むことができる。
もちろん、食べ物は鹿児島の郷土料理がいい。地元を訪れた気分のマリアージュを楽しもう。
人名をブランド名にした走り
「森伊蔵」は、実は人の名前だ。森伊蔵酒造の4代目の名前が由来となって、この名が使われている。
今では、珍しくともなんともないが、当時は焼酎が人名の名を冠することはかなり珍しいとされていた。
初代をより受け継いだ、伝統の技を誇りとするために、この名がつけられた。ちなみに、かつての銘柄は「錦江」という銘柄だったことを覚えておこう。
まとめ
「森伊蔵 720ml」は、今も注目され続けているプレミアム焼酎のひとつだ。焼酎ブームが去った今もなお、根強い人気を博しているのは、その実力あってこそだろう。今後も、目を離さず追いかけよう。
古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。