ロマネコンティ1999年が高額になる理由

ワインセラー

ブルゴーニュワインにとどまらずフランスワインの雄ともいえる「ロマネコンティ」。世界中のオークションで、常に最高値を更新し続ける伝説的なワインです。

1本あたりのロマネコンティの価格はすでに、庶民の手の届かないレベルに。そして、ヴィンテージによっては希少性も伴ってお金があっても入手困難という神話の域に入っています。

その中でも特に評判の高い1999年のヴィンテージをご紹介いたします。

評価の高い”当たり年”である

1990年以降、まずまずの出来が続いていたドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ。1999年、ロマネコンティがドメーヌをかまえるコート・ド・ニュイのピノノワールが突出した美味に。

熟成を重ねるにつれて、より偉大に生まれ変わっていく赤ワインの要素をすべて包有。ロバート・パーカー、アレン・ミドウズ、ワイン・スペクテーターなど著名な批評家たちが、97点から100点満点の評価を出した稀有なるヴィンテージです。

”偉大なヴィンテージ”と称されている

1999年のヴィンテージ、すでに現時点において前後の年と比べても価格の差は歴然。偉大なるヴィンテージとなる条件をすべて備えていると評され、著名なワイン批評家たちが軒並み高得点をつけました。

その理由は、「シンプルな壮大さ」。余計なものをそぎ落とし、味わいがはっきりとしており、パワフルで芳醇、今後の長い熟成によってさらにスケールの大きい赤ワインへと変容する魔法が詰まっているのだとか。

奇跡的なブドウの出来栄えだった

例年よりも小粒であった1999年のピノノワール。春の雨にさらされた後、収穫前にやってきた猛烈な暑さによって糖分がこれまでになく果実に乗りました。

ブドウの収穫が行われた9月後半、選別されていくブドウを見ているだけで、関係者は「偉大なるヴィンテージの誕生」を予感したといいます。まさに、その予感を裏切らなかったのが1999年のヴィンテージでした。

ロマネコンティ1999年を高く売るには

名実ともに世界一の実力を誇るドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティのワインは、価格も規格外。

ほかのワインとは比べるのもおこがましいというほど、知名度でも実力でも抜きんでているロマネコンティ。さらに“当たり年”となると、価格はどこまで跳ね上がるのでしょうか。

そして、そのヴィンテージを売却するさいには、どのくらいの価格になるのでしょうか。

「ロマネコンティ」の価値や相場を知ろう

ワインに関するニュースにもしじゅう登場するロマネコンティは、世界中で開催されるワインのオークションでも“歴代最高価格更新”の常連。

現在、市場に出回っている1919年からの全ヴィンテージの平均価格は1本200万円弱。しかしこれには、評価が低いヴィンテージも含まれます。1990年と2005年の歴史的な当たり年に挟まれた1999年は、評価が急上昇しているのです。

「ロマネコンティ」自体の価値や相場については、下記のコラムでもしっかりチェックしておきましょう。

ロマネコンティ1999年を売る前に買取業者の比較

ロマネコンティという抜群の知名度が功を奏して、このワインの買取をしてくれる業者には事欠きません。しかし、すべての買取業者がワインに精通しているわけではないのです。

ロマネコンティの数あるヴィンテージ、保存状態などを考慮し、納得がいく明快な査定をベースに買取業者を決める必要があります。

メールやライン、電話など身近な手段を駆使して、実績のある買取業者とコンタクトをとりましょう。

買取に出す前に確認すべきことは?

ワインが好きだからといって、誰もが自宅にセラーを所有しているわけではありません。冷暗所なら問題なかろうと、食品庫の片隅に長年保管しているかたが大半でしょう。

赤ワインはもともと、長期の熟成を経て飲むことを前提に生産されます。ですから、埃をかぶっていてもラベルが剥がれかけていても、査定に出すことを躊躇されないように!

ストックラボではあらゆる条件を考慮に入れて、適正な査定をさせていただきます。

ロマネコンティ1999年について知る

フランスの旗

人知が及ぶところではないブドウの出来。そして、さらに化学反応のようなワインの味わい。1999年は、これらの歯車がすべて幸運に回った年です。

ブルゴーニュの歴史的なクリュが生みだした、まれに見るほど甘く芳醇なピノノワール。それを原料に作られた1999年のロマネコンティとは?

ロマネコンティ1999年とは?

「その将来性を考えると、99点は低すぎた」と語ったのはワイン評論家のアレン・ミドウズ。すでに、ブドウの収穫期からすでに偉大なるヴィンテージへの予感は関係者をわくわくさせていました。

その期待を裏切らない壮大な叙事詩のような1999年のロマネコンティ、クライマックスに向かう大河ドラマのように今後の熟成が楽しみ。

ロバート・パーカーは、バワーだけではなく「絵画のような繊細さ」も魅力の一つと語りました。

ロマネコンティ1999年の入手方法

希少性が高く、ストックを見つけるのさえ困難なロマネコンティ、ヴィンテージまで指定して入手するのは至難の業です。

世界のワインファンたちが贔屓のワインの在庫を求めて集まるサイト、ワインサーチャーには各国のワイン取扱業者と価格を見ることができます。

アメリカや英国、オランダでの在庫が確認される他、世界の経済状況を反映してロマネコンティ1999年の在庫は香港に集中気味。しかし、価格は300万近いものまで!

ロマネコンティ1999年に定価はあるか?

ワインサーチャーで検索すると、ロマネコンティ1999年の平均価格は250万円ほど。しかし、世界各地にあるワイン業者によって価格にもばらつきがあります。

下は170万円弱から、上はなんと900万強円まで、価格帯が広いのが特徴。そして、1999年のヴィンテージの相場の価格は2018年に入って上昇しています。

あなたがお持ちのロマネコンティ、飲まずにとっておいたままになっているのであれば、査定に出してみるのはいかがでしょうか。

ロマネコンティ1999年の買取相場

こうなると気になるのは、ロマネコンティ1999年のヴィンテージの買取価格です。世界で最も高価なワイン「ロマネコンティ」、一本の価格がすでに一財産であるという事実に照らし合わせて、買取価格も高額になります。

保存状態など査定の対象となる細かな条件はいくつかございますが、大まかな買取相場は以下のようになります。まずは、お気軽にご相談ください。

ロマネコンティ1999年買取相場

  • ~1,500,000円前後

(※2018年5月現在)

他にも知っておきたいロマネコンティ1999年のこと

ワイングラスで乾杯

フランスの王侯貴族とも密な関係を築いてきたロマネコンティは、近代になってからは世界中の富裕層に富のシンボルとしても愛されてきました。

昨今では、財を成したアジア人からも熱い視線を送られているロマネコンティ。ヴィンテージ1999年には、どんなエピソードがあるのでしょうか。

サッカー監督とロマネコンティ

27年間もマンチェスターユナイテッドの監督を務めたアレックス・ファガーソン。彼はワインのコレクターとしても有名で、試合後に敵味方なくワイングラスを傾けて歓談することを好みました。

その元監督、2014年に自身のワインコレクションをオークションに。1999年のロマネコンティ6本は、マンチェスターユナイテッドのユニフォームとともに高額で売却。「元監督は老後のお金の心配なし」とメディアは大騒ぎに。

ロマネコンティとジビエ

ワインに精通した人でも、ロマネコンティの美味には慣れることがないといわれています。そんなロマネコンティと最高のマリアージュといわれているのがジビエ料理。

崇高な赤ワインでなければ釣り合いが取れないジビエ、その野生の滋味を味わいつつ世界最高の赤ワインを飲む。功成りとげた男性たちの夢なのかもしれません。

まとめ

1900年代最後のヴィンテージ1999年。ブドウの出来がそのまま反映した希なる美味といわれています。熟成を経て飲み頃に突入し、価格はさらに上昇中です!