アードベッグ 30年 ファイネストが高額になる理由

アイラモルト

アイラモルトの雄といえば。と問えば「アードベッグ」の名を挙げるウイスキーファンは多いだろう。

そのアードベッグのラインナップの中でもトップクラスに高値で取引されているのが「アードベッグ 30年 ファイネスト」だ。ここではなぜ高額になるのか紐解いてみる。

終売品のため希少性が高い

もう二度と販売されることはない。このことがどれほど価値を高めるのか、想像に難くないだろう。アードベッグ 30年 ファイネストはまさにそういう1本だ。

2006年を最後に販売を終了、現在目にできるのは終売から12年経てもまだなお飲まれていない超レアなものといえる。

初期ロット1200本の限定販売品だった。

アードベッグ 30年 ファイネストは、1996年に発売され、日本の正規輸入は初期ロットで1200本限定販売されたものである。

発売時点からすでに希少性をまとっていたと考えれば、時を経て、さらに終売となった今、高値で取引されているのは至極当然のことだろう。

長期熟成からなる味わいにウイスキーファンも虜に

アードベッグはとにかく尖った味、アイラの潮の香り、前面に押し出されるピートが特徴とされている。このアードベッグ 30年 ファイネストは尖った青年が時を減って知性や気品を持ったかのように上品で穏やかに仕上がっている。

それでいて、やはりアードベッグらしさを失わないこの味に、ウイスキーファンは恋するかのような熱をあげているのだ。

アードベッグ 30年 ファイネストを高く売るには

もしもあなたの手元にアードベッグ 30年 ファイネストがあって、飲む予定がないのならば売却するのは決して悪くない選択だ。もしそうであるならば、より高い値段での売却を目指すのは当然のこと。

ここでは、高額買取を達成するちょっとしたコツを紹介する。

「アードベッグ」の価値や相場を知ろう

何か分からないけど売ってしまおう。そういうことでは足元を見られて買いたたかれてしまうかもしれない。まずはアードベッグというブランド、お酒についての知識を入れておくことをおすすめする。

リンク記事ではアードベッグについての知識や、相場などがまとめて紹介してあるのでぜひご覧になっていただきたい。

アードベッグ 30年 ファイネストを売る前に買取業者の比較

たまにリサイクルショップで、大変高価なお酒が数百円で売られているのを目にすることがある。それはおそらくそのショップがそのお酒の価値を知らないからであろう。

もちろん買取する時もそのくらいの値段だったに違いない。そんなことにならないためには買取業者を選ぶのは非常に大切な要素となってくる。

こちらもちょっとしたポイントを、別記事にて紹介しているのでのぞいてみてほしい。

買取に出す前に確認すべきことは?

古酒の部類に入るアードベッグ 30年 ファイネストを売りに出す前にまずは状態を確認していただきたい。液面低下を起こしていないか、開栓していないか、傷や汚れはどの程度かなどだ。

もしいずれかの状態だとしても、それなりに値段がつくことがあるので、気になる方は査定にだけでも出してみてもいいかもしれない。

アードベッグ 30年 ファイネストについて知る

樽

アードベッグ 30年 ファイネストがなぜ高額取引されるのか、売る際にはどうしたらいいのかご覧いただいてきたが、ここでは現実のアードベッグ 30年 ファイネストの姿を紹介したい。

買取に出すにしても、購入するにしても、より具体的な姿が見えてくるのではないだろうか。

アードベッグ 30年 ファイネストとは?

30年の長期熟成であり、1200本限定販売された希少性の高さについて触れたがこのアードベッグが熟成された30年という時間は、実はアードベッグにとっては非常に苦労があった年代であった。

妥協なきウイスキー造りの姿勢は時として自分の首も絞めたこともあり、閉鎖しかねない状態。そういう背景を持ったウイスキーでもあるのだ。

アードベッグ 30年 ファイネストの入手方法

ご覧いただいた通り、終売品であることから通常の方法では手に入らない状態である。

オークションやECサイトネット通販を細かく見ていくことが、一番近い入手方法だが、その場合は潤沢な購入資金が必要となってくるだろう。

アードベッグ 30年 ファイネストに定価はあるか?

販売当時15,000円程度で手に入ったと言われているが、それでも高級ウイスキーの部類だ。

終売されたのが2006年、その数年後には100,000円前後となり、現在では200,000円前後で売りに出されているのを目にすることができる。おそらく下がることはないだろう。

アードベッグ 30年 ファイネストの買取相場

価値や相場を知ろうの項にあるリンク記事でも確認できるが、ストックラボのお酒専門鑑定士が取引実績や市場調査から導き出した買取相場は、2018年5月現在で、~160,000円前後となっている。

商品の状態によって変動はあるが、目安として参考にしてみてはいかがだろうか。

アードベッグ 30年 ファイネストを飲むのなら

ウイスキーロック

これほど高額で取引されるものだと、なかなか開栓して飲むというのは気が引けるかもしれない。

しかし、売ってしまうのも同じく気が引けて結局棚の飾りでしかなくなってしまっては、それはお酒が可哀そうだ。ということで、もしも飲むのならということでおすすめの飲み方を紹介する。

ストレートからの加水で

アードベッグをストレートで飲むというのは、知っている方からすれば当然過ぎることかもしれないが、やはりスタンダードに楽しんでいただきたい。

工夫として、可能ならば1滴ずつというくらい少量ずつの加水はおすすめだ。加水がある量を超えた瞬間にガラっと味が変わるのが分かるのではないだろうか。

ロックでキリっと冷やして

ロックの氷が溶けていくと、少しずつ味が変わっていくが、これは加水と同じ理屈だ。

しかし冷えているとまた印象が変わるからアードベッグ 30年 ファイネストは面白い。

逆にあまりおすすめしないのは炭酸割りで、個人的好みの問題かもしれないが、アードベッグ全体的に炭酸との相性は疑問が残る。

まとめ

今後も高値の維持、または上昇が期待されるアードベッグ 30年 ファイネスト。高額というだけではなく、存在や味わいという点からも手に入れた際には丁寧に扱いたい1本だといえそうだ。