ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥが高額になる理由
「ブルゴーニュの神様」「近代醸造学の父」「ワイン界の主役」などなど、アンリ・ジャイエに捧げられた褒辞には枚挙にいとまがありません。
名実ともに、世界中で最も高価なワインといわれるアンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥが高騰しているその理由を、探ってみましょう!
”ブルゴーニュの神様”アンリジェイエの伝説のワイン
1950年に父から受け継いだわずか3ヘクタールのブドウ畑から歴史が始まったアンリ・ジャイエのワイン。
彼が受け継いだクリュのひとつが、クロ・パラントゥです。師匠ルネ・エンジェルの薫陶を受けたアンリ・ジャイエは、天才肌の醸造家でした。
ジャイエの手法をいかに模倣しようとも、その魔法の手から生み出されるワインの美味は誰にも真似できないといわれ、ロマネコンティをしのぐ値段がつくことも。
入手困難な希少性の高さ
2006年に亡くなったアンリ・ジャイエのラストヴィンテージは2001年。
神がかり的なワインを生産することで有名であったジャイエは、平均年間生産数3500本。1985年と1986年にいたっては、年間生産数わずか600本!1000本に満たなかった年も多々あります。
そのため、購入するほうも天の恵み並みの幸運がなければ入手は困難。一生涯の運を使い尽くす心意気でも、なかなか手に入らないのです。
人気漫画「神の雫」にも登場
ワイン初心者も楽しめると評判の漫画「神の雫」。その第1巻#5に登場するのが、アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥです。
漫画に登場するヴィンテージは、1999年。その価格、なんと180万円強!作品中では、ヒロイン役の紫野原みやびが、このワインを割ってしまうというエピソードが描かれます。
ブルゴーニュの神が、「神の雫」に登場するというおあつらえ向きの展開!
ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥを高く売るには
ピノノワールの名手として、「神」と奉られるアンリ・ジャイエ。
生産数が1000本にも満たないヴィンテージまで存在するうえ、ジャイエ自身は2006年に惜しまれつつ死去。
彼の遺産となったワインは、まさに世界的な文化遺産。触れるのも恐れ多いこのワイン、どのように売却すればいいのでしょうか。
「アンリ・ジロー」の価値や相場を知ろう
かの有名な「ロマネコンティ」さえも凌駕する評価や価格を誇るアンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥ。
一代のカリスマであったアンリ・ジャイエがその名を与えたクロ・パラントゥは、2001年を最後に製造されていません。現在、全ヴィンテージの平均価格は150万円弱。
価格高騰しているアンリ・ジャイエ全体の買取相場をチェックしておくことでは、売る時に役立つ知識となり得るはずです。
ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥを売る前に買取業者の比較
手に触れるのも畏れ多いアンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥ。2006年にジャイエ自身が亡くなってからは、さらに価格が大高騰しています。
この貴重なワインの取り扱いには、経験豊富な業者との取引が第一条件となります。
アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥの売却をお考えの方は、まずは酒買取の専門業者であるストックラボがお教えする業者選びのポイントを確認してみては?
買取に出す前に確認すべきことは?
とにかくその生産数が少なく、伝説的で神がかり的なワインといわれるアンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥは、めったやたらなことでは値が下がりません。
しかし、売却をお考えの方はラベルの状態や保存状態にご留意ください。
スマホで摂った写真をライン経由ストックラボにご送付くだされば、お手軽にお問い合わせいただくことも可能です。
アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥについて知る
生前から「神」と呼ばれていたアンリ・ジャイエの才能から生まれたワインは、彼が亡き後はいかなる人も真似できないといわれ、さらに天井知らずの価格に跳ね上がりました。
高価格では双璧をなすロマネコンティよりも入手が困難といわれるアンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥ。
ジャイエ亡き今、その味を再現することはもはや不可能なのです。アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥについてを深堀してみましょう。
ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥとは?
あるワイン批評家は、アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥは「もはや聖遺物と同様」とまでコメントしています。
アンリ・ジャイエほどの才能を持つワイン醸造家は、後にも先にも登場しえないとも言われているため、かれが遺したワインは美術品扱いなのです。
文字通り、天に昇ったジャイエのワインは雲の上の存在になってしまったわけですね。
ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥの入手方法
1978年から2001年まで存在するアンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥのヴィンテージですが、全ヴィンテージの在庫はワイン・サーチャーで検索してもわずかに80本ほど。
当たり年といわれる1990年や1999年、ラストとなった2001年のヴィンテージは、存在も確認不能。
2002年に引退し2006年に亡くなったアンリ・ジャイエ。もう生み出されることのない彼のワインは、価格が上昇するばかりです。
ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥに定価はあるか?
全ヴィンテージの平均価格が150万円にもなるアンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥですが、世界一ともいわれる希少性と価値が加算されてヴィンテージによっては200万円の大代にのるものも。
1989年から始まる1990年代のヴィンテージは、特に顕著に価格上昇中。
ワインサーチャーのデータによると、2018年後半に入りまた急激に価格が伸びています。
ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥの買取相場
もはやワインの範疇を越えて、聖遺物とまでいわれるアンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥ。
ほぼ全ヴィンテージが100万円を軽く超える評価の高さは、買取価格にも反映されます。これだけ高い評価のワインとなると、業者選びも慎重を期すのは当然のこと。
経験豊富なストックラボならば、どこよりも高値でアンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥを買取させていただきます。その相場はこちら。
アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥ買取相場
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~800,000円前後
(※2018年4月現在)
他にも知っておきたいヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥのこと
アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥと双璧をなす高値で知られるロマネコンティが「神話」ならば、こちらは「神」そのもの。
「神」とあがめられたアンリ・ジャイエの死後、ますます神格化されています。
神のごときワインには、当然さまざまなエピソードがつきもの。そのいくつかをご紹介いたしましょう。
市場最後の大放出?1064本が38億円!
2018年6月、故アンリ・ジャイエが個人的に所有していた1064本のワインが競売にかけられました。
スイスのジュネーブで開催された競売には、アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥも含むアンリ・ジャイエのワインが登場。
予想価格の10億円前後をはるかに上回る30万ユーロ(約38億円)で落札されました。ジャイエが亡くなって10年以上たっても、その価値は上昇する一方であることが証明されたのです。
1位と3位にランクインした高額ワイン
2012年に実施された「世界で最も高額のワイン」調査で、アンリ・ジャイエのワインは1位と3位にランクイン。2位には同じくブルゴーニュのロマネコンティが。
80歳を超えるまで、ピノノワールに生涯をささげたアンリ・ジャイエの偉業は価格では表現できないほど大きな足跡を残しているのです。
33年で「神」の域に
アンリ・ジャイエが所有していたヴォーヌ=ロマネ のクリュは、ジャイエが受け継いだ当初はたどり着くのも不便な場所にありました。気温も低く、当初はそのワインを欲する人はほぼゼロ。
33年のジャイエの努力が、「神」の域に到達するという文字通り神業がなされたのです。
まとめ
前人未踏の偉業を成し遂げたアンリ・ジャイエの遺産「アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥ」。今後の価格上昇も、他のワインを圧倒しそうな勢いです。
古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。