「ハイランドパーク 12年」が高額になる理由

ウイスキー入りのグラス

世界最北端にあるウイスキー蒸留所として知られ、その作り出す味わいでも世界的知名度を誇る「ハイランドパーク」。

中でもハイランドパーク12年はとりわけ高い評価をされ、価格も高騰している。12年というスタンダード品に関わらず高騰する理由を紹介していく。

世界6大モルトの一つ”ハイランドパーク”

世界的に有名なウイスキー評論家ジムマーレイ氏が選出した世界6大モルト。余市、アードベック、スプリングバンク、バッファロートレース、ワイルドターキーという錚々たる面々の中に「ハイランドパーク」も選ばれている。

他のモルト銘柄を見てもいかに優れているものが選ばれているのか分かるだろう。この選出がハイランドパークにさらなる付加価値を与えている。

受賞歴&専門家からの高評価

200年という長い歴史を持つハイランドパークのウイスキーは、シングルモルトのコンペティションで数々の受賞歴を誇っている。

中でもこのハイランドパーク12年は、評論家マイケルジャクソン氏が「全モルトウイスキーの中で最もオールランダーで秀逸な食後酒」と評し100点満点中の90点をつけたという逸話を持つ逸品なのだ。

12年というスタンダードな年数のウイスキーとしていかに優れているか伝わるだろう。

終売だからこその希少性

ハイランドパーク12年は何度となくリニューアルを繰り返している。

それはボトルデザインだけでなく中のウイスキーの味わいも行われており、先述のマイケルジャクソン氏が絶賛したハイランドパーク12年は、すでに終売しているボトルに対しての評価だ。

旧ボトルとも言われるこの終売してしまったハイランドパーク12年を求め、価値と価格は高騰を続けている。

「ハイランドパーク 12年」を高く売るには

ハイランドパーク12年の旧ボトルが手元にあり、そのまま手つかずになっているのならば、売りに出すのは悪くない選択だろう。

棚の飾りにしてしまうには惜しいウイスキーだからだが、どうせならばきちんとした値段、できるだけ高い価格で売りに出したいところ。ここでは高額査定に繋がるポイントを紹介していく。

「ハイランドパーク」の価値や相場を知ろう

ハイランドパークは世界的評価も高く、歴史ある蒸留所・銘柄である。まずはご自身がハイランドパークに対する知識を得た方がいいだろう。

その価値を知らずに売りに出すのことは、損することはあっても得することは無いといえる。ストックラボではハイランドパークについてまとめた記事もあるので、ぜひそちらも参考にしていただきたい。

「ハイランドパーク 12年」を売る前に買取業者の比較

「ハイランドパーク 12年」は、現行ボトルの他に旧ボトルがあり、その中でもさらに種類がある銘柄だ。買い取る側にも専門的な知識が要求されると言える。

このようなお酒を売る場合にはやはり買取業者を選ぶことも大切な要素となってくる。リンク記事には買取業者を選ぶ際のポイントがまとめられている。売却する際にきっと役立つのではないだろうか。

買取に出す前に確認すべきことは?

「ハイランドパーク 12年」を買取に出す前に、まずはどの年代のものなのかご自身でチェックしておく必要がある。その上で開栓の有無や傷・汚れなどの状態チェックをしていただきたい。

理想的なのは手に入れた時と同じ状態だが、古いボトルになるとそうも言っていられないかもしれない、もし気になるのであれば、査定にだけとりあえず出してみるのもいいだろう。

「ハイランドパーク 12年」について知る

ハイランドパーク 12年

ハイランドパークの価値、買取に出す際のチェックポイントなどを紹介してきたが、ここでは実際に手に入れるにはどうするか、いくらで手に入れられるかなどもう少し深く掘り下げてみたい。

現実的な話と言い換えられるかもしれないが、買取相場なども併せてご覧いただこう。

「ハイランドパーク 12年」とは?

ウイスキーの熟成年数としてはそれほど長くなく、いわゆるスタンダード品ではあるが、「ハイランドパーク 12年」は価格に比べて味わいが良いことでウイスキーファンの間では有名だった。

特にマイケルジャクソン氏が評価したころのものは際立ってそうであったため、現在もその味わいが語り継がれている。

特徴としてはヘザーハニー(蜂蜜のような甘さとピート香)を強く感じることが挙げられる。

「ハイランドパーク 12年」の入手方法

現行品については、酒販店、専門店、ネット通販で入手が可能だ。しかし旧ボトルとなるとまず店舗で見つかることはないだろう。

オークションやネット通販をこまめにチェックしないとお目当てのハイランドパーク12年は見つからないかもしれない。見つけても希少なものであることから相応の予算が必要であることにも留意したい。

「ハイランドパーク 12年」に定価はあるか?

現行のハイランドパーク12年は2017年9月にリニューアルされたもので、希望小売価格は700ml4,200円となっている。

旧ボトルも当時の定価は同程度だったが、終売してから時間が経つにつれ価格は高騰し、実勢価格は40,000円を超えるものもある。

「ハイランドパーク 12年」の買取相場

ストックラボでは経験を積んだお酒専門の鑑定士が、過去の取引実績や市場調査などを踏まえて買取相場を算出している。

ハイランドパーク12年旧ボトルの買取相場は2018年5月現在で~9,000円前後となっている。商品の状態等により価格は変動するものの、おおよその目安として参考にしていただきたい。

ハイランドパーク12年おすすめの飲み方

ウイスキー

「値段の割に味わいが良い」とウイスキー愛好家の舌を唸らせてきたハイランドパーク12年はやはり飲んでこそのものだろう。

ウイスキーの飲み方といえば大体限られてはくるが、ここではハイランドパークの特徴を踏まえた飲み方を紹介していく。ぜひ試してみてほしい。

骨太と言われる味を味わう

ハイランドパーク12年の味わいを語る上でよく言われるのが「骨太」「濃厚」ということ。12年物とは思えないような芳醇さがあると言われているのだ。

ストレートはもちろんだがロックで飲むと、氷が溶けるにつれ薄まるのではなく、奥にあるシェリーのような香りが出てくる。ぜひ、この変化を味わってみてほしい。

最北端の凝縮をほどく

最北端にある蒸留所としても有名なハイランドパーク。そこで作られるウイスキーは厳しい寒さに耐えて醸し出されているせいか、少し温めるとウイスキーが花開いていく。

ぎゅっと縮こまっていたものが解放されていくようなイメージだろうか。ストレートで入れたグラスを手のひらで温めて飲むとまた違った甘さを感じるだろう。

まとめ

終売となった旧ボトルのハイランドパーク12年の価値は今後ますます高まっていくだろう。もし手に入れた際には、どう扱うのか慎重に選択したいところではないだろうか。