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そもそも響21年とはどんなお酒?

響21年は、サントリーのブレンデッドウイスキー「響」シリーズの最上位に近い位置を占める長期熟成品です。21年以上熟成させたモルト原酒とグレーン原酒だけを厳選してブレンドしており、これより上位は響30年のみという構成になっています。

使用されるのは、山崎蒸溜所と白州蒸溜所のモルト原酒、そして知多蒸溜所のグレーン原酒。とくに山崎のミズナラ樽で長期熟成した原酒が核となり、白檀や伽羅にたとえられる日本固有の香木の香りを生み出します。アルコール度数は43度、容量は700mlです。

評価も別格で、ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)やWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)といった権威ある品評会で最高賞を獲得してきました。日本洋酒酒造組合が定めるジャパニーズウイスキーの表示基準にも合致しています。

なお、現在は数量限定品としての展開です。響シリーズ全体のラインナップや価格帯については響シリーズの定価をご覧ください。

響21年の定価はいくら?

響21年の定価は、ここ数年で大きく変動しています。現在の希望小売価格と改定の経緯、そして実際の販売価格を順に確認していきましょう。

響21年のメーカー希望小売価格

サントリー公式の商品情報ページによると、響21年(700ml)の希望小売価格は61,000円(税別)です。税込に換算すると67,100円となります。2026年4月出荷分から適用されている現行価格です。

なお、この価格はあくまでメーカーが設定する目安であり、実際の販売価格は流通段階や店舗ごとに自由に設定されます。サントリー自身も「販売店等の自主的な価格設定を拘束するものではない」と明記しています。

そのため、店頭やネットショップで見かける価格が希望小売価格と一致しないケースは珍しくありません。定価はあくまで基準として押さえたうえで、実際に支払う金額は別途確認するという姿勢が大切です。なお同じ響シリーズでも、響30年の希望小売価格は415,000円(税別)と桁がひとつ変わります。

響21年の定価改定の推移

響21年の定価は、長く25,000円(税別)で据え置かれていました。ところがジャパニーズウイスキー人気の高まりを背景に、ここ数年で段階的に引き上げられています。

時期 希望小売価格(税別) 税込
改定前 25,000円 27,500円
2022年4月 32,000円 35,200円
2024年4月 55,000円 60,500円
2026年4月 61,000円 67,100円

 

とくに大きかったのが2024年4月の改定です。2023年11月に発表され、32,000円から55,000円へと約72%も引き上げられました。さらに2025年11月の発表を受けて、2026年4月出荷分から61,000円へと再改定されています。

2度の改定を経て、定価は約2年で1.9倍に上昇した計算です。サントリーは改定の理由として、中味品質の追求や生産設備の強化、環境に配慮したものづくりを挙げています。改定はいずれも半年ほど前に発表されるため、告知の時点で購入を検討するのもひとつの手といえるでしょう。

響21年の実際の販売価格・市場相場

定価が引き上げられた現在も、実際の市場相場は希望小売価格を上回る水準で推移しています。

2026年8月時点では、通販サイトや価格比較サイトで7万円台後半から9万円台前後(税込)の掲載が中心です。箱の有無、販売店、送料、在庫状況によって価格差が生じており、同じボトルでも1万円以上の開きが出ることも珍しくありません。

つまり、定価67,100円に対して1万円から2万円ほど上乗せされた価格が実勢というのが現状です。かつて定価35,200円だった時代には市場価格が定価の2倍以上に達していたことを踏まえると、定価の引き上げによって定価と相場の乖離は縮まりつつあるといえます。

とはいえ定価を下回る価格で流通することはほとんどないため、購入時は複数の販売店を比較することが欠かせません。

響21年の種類ごとの定価

響21年には、通常の700mlボトルのほかに陶器製の特別なボトルが存在します。両者は相場がまったく異なるため、それぞれ確認しておきましょう。

響21年(700ml/通常ボトル)

響21年(700ml/通常ボトル)

一般に「響21年」と呼ばれるのがこの通常ボトルです。容量700ml、アルコール度数43度で、希望小売価格は61,000円(税別)/67,100円(税込)。

二十四節気を表すとされる24面カットのガラスボトルに、生成りの越前和紙ラベルをあしらった意匠が特徴で、贈答用としても選ばれてきました。市場相場は7万円台後半から9万円台前後で、箱の有無が価格に明確に影響します。買取に出す際も外箱が揃っているかどうかで査定額に差が出るため、保管しておくことをおすすめします。

響21年 スペシャルボトル 2001年 九谷焼

「スペシャルボトルコレクション」は、響21年を伝統工芸の陶製ボトルに詰めた限定シリーズです。2001年から2014年にかけて、九谷焼と有田焼がそれぞれ毎年リリースされました。

容量は600mlと通常ボトルより少なく、アルコール度数は43度。発売当時の希望小売価格は30,000円(税別)でした。九谷焼のボトルは、伝統の五彩(藍・緑・紫・黄・赤)を駆使した絵付けが施されており、陶匠が一点ずつ手がけています。

すでに販売終了しているうえ、年号ごとに数百本から千本程度の限定生産だったため、現在の相場は通常ボトルとは比較にならない水準です。

響21年 スペシャルボトル 2008年 有田焼

響21年 スペシャルボトル 2008年 有田焼

有田焼のスペシャルボトルも、九谷焼と同じく容量600ml、度数43度、発売当時の希望小売価格は30,000円(税別)でした。柿右衛門様式などの銘品を参考に、有田の古窯で制作された特製ボトルです。

シリーズは九谷焼14種・有田焼14種の計28点にのぼり、年号ごとに意匠が異なります。中身は同じ響21年でも、ボトルの意匠と生産本数によって評価が大きく変わる点が特徴です。

流通量が極めて少ないため、状態や付属品が揃っていれば数十万円規模の評価となるケースもあります。正確な価値は個別査定で確認するのが確実でしょう。

響21年の定価が高騰化している理由

響21年はなぜ高いのか。定価そのものが引き上げられ、さらに市場価格が上乗せされる背景には4つの要因があります。

①長期熟成による原酒の希少性

最大の要因は、21年以上熟成させた原酒しか使えないという制約です。

ウイスキーは仕込んでから出荷まで長い年月を要するお酒であり、需要が増えても短期間で生産量を増やすことはできません。今日仕込んだ原酒が響21年になるのは21年後という構造上、供給量は21年前の仕込み量で決まってしまいます。

さらに1990年代以前は、ジャパニーズウイスキーがここまで評価される時代を見越した大量仕込みが行われていませんでした。当時のウイスキー市場は低迷期にあり、各社が生産を抑えていた時期にあたります。その結果、現在出荷できる長期熟成原酒のストックそのものが限られているのです。

②国内外での評価・人気の高まり

2つ目の要因が、国際的な評価の高まりによる需要の拡大です。

響21年はISCやWWAといった権威ある品評会で最高賞を獲得し、ジャパニーズウイスキーの実力を世界に知らしめた存在です。こうした受賞歴が海外の愛好家やコレクターの注目を集め、日本国内だけでなくアジアや欧米からの需要が急速に伸びました

輸出向けの需要が増えれば、その分だけ国内に回る本数は相対的に減ります。限られた生産量を世界中で奪い合う構図になり、価格を押し上げる圧力が生まれるのです。

ジャパニーズウイスキー全体のブランド価値が上がったことも、響21年の相場を下支えしています。

③供給不足と転売の増加

需要に供給が追いつかない状態が続くと、そこに目をつけた転売目的の購入が増えます。

響21年は数量限定品として展開されており、店頭に並ぶ機会そのものが多くありません。抽選販売で当選した商品がそのまま二次流通に出品されるケースもあり、本当に飲みたい人に届く前に市場価格が押し上げられてしまうという問題が生じています。

またコレクション目的で購入され、開封されないまま保管されるボトルも少なくありません。飲用と保存の両方で需要が発生することで、実際に流通する本数はさらに減っていきます。

こうした構造が、定価と実勢価格の乖離を生む一因となっています。

④原材料費・物流費などのコスト上昇

4つ目は、製造コストそのものの上昇です。

大麦などの原材料費に加え、熟成に使う樽材の価格も世界的に上昇しています。輸送にかかる燃料費や物流費、瓶や梱包資材のコストも軒並み上がっており、これらは最終的に価格へ反映されます。

サントリーは価格改定にあたり、中味品質の追求や生産設備の強化、環境に配慮したものづくりを理由として挙げています。長期熟成品は貯蔵にかかる期間が長いぶん、コスト上昇の影響も蓄積されやすいという事情があります。

こうしたコスト要因は一過性のものではないため、今後も段階的な改定が続く可能性は否定できません。

響21年を定価で買う方法

市場価格が定価を上回る響21年ですが、購入ルートを工夫すれば定価で手に入れられる可能性があります。主な4つの方法を紹介します。

①百貨店・大型酒販店の抽選販売

もっとも現実的なのが、百貨店や大型酒販店が実施する抽選販売です。

伊勢丹・三越・高島屋といった百貨店の酒売り場や、リカーマウンテン・やまやなどの大型酒販店では、入荷にあわせて抽選販売が行われることがあります。抽選であれば購入者が偏らず、当選すれば定価で購入できるのが最大のメリットです。

応募方法は店舗ごとに異なり、店頭応募のほか、会員限定のWeb応募や来店必須のケースもあります。購入時にレシートや身分証の提示を求められることもあるため、事前に条件を確認しておきましょう。

告知は各販売店の公式サイトやSNS、メールマガジンで行われるのが一般的です。複数の販売店の情報をこまめにチェックすることが当選への近道といえます。

②サントリー公式の抽選販売

メーカーであるサントリーが、公式に抽選販売を実施することもあります。

サントリーの公式オンラインショップやキャンペーンサイトで応募を受け付ける形式で、当選すれば当然ながら定価で購入できます。正規ルートのため、偽物や状態不良のリスクがない点も大きな安心材料です。

ただし実施は不定期で、応募期間も限られています。倍率も非常に高く、当選するのは簡単ではありません。

サントリー公式サイトやメールマガジン、公式SNSで告知されるため、購入を狙うなら日頃から情報を追っておくことが大切です。山崎蒸溜所や白州蒸溜所の見学者向けに限定販売が行われることもあります。

③ウイスキー福袋

年末年始や大型連休に販売されるウイスキー福袋も、選択肢のひとつです。

酒販店や百貨店が企画する福袋には、複数のウイスキーがセットで詰められています。響21年のような高額銘柄が含まれる福袋は価格帯も高くなりますが、単品で購入するよりも実質的に定価に近い金額で入手できるケースがあります。

一方で、福袋は中身が事前に公開されないことも多く、必ずしも狙った銘柄が入っているとは限りません。目当ての銘柄が明記された「中身が見える福袋」であれば確実性は高まりますが、その分すぐに完売します。

購入前に、内容と総額が見合っているかを冷静に判断しましょう。

④フリマアプリ・ネットショップ

メルカリやラクマといったフリマアプリ、大手通販サイトでも響21年は流通しています。在庫が比較的安定しており、探せばいつでも見つかるのが利点です。

ただしこれらのルートは定価を上回る価格が中心であり、定価での購入はほぼ期待できません。7万円台後半から9万円台が相場で、なかにはさらに高い価格が付けられているケースもあります。

より注意したいのがリスク面です。個人間取引では保管状態が分からず、直射日光や高温下に置かれていたボトルが混じる可能性があります。中身をすり替えた偽物が出回った事例も報告されており、高額銘柄ほど慎重な確認が必要です。

利用する場合は、酒類販売業免許を持つ販売元か、評価実績の確かな出品者を選びましょう。

響21年を定価で買えないときに飲む方法

ボトルでの入手が難しくても、響21年を味わう方法はあります。響21年が飲める店として代表的な2つを紹介します。

①山崎蒸溜所で試飲する

サントリー山崎蒸溜所には有料のテイスティングカウンターがあり、響21年を含む希少なウイスキーを1杯単位で味わえます。

料金は銘柄ごとに設定されており、響21年は1ショット数千円程度が目安です。ボトルを1本買うことを考えれば、はるかに手軽に本物の味を確かめられるのが魅力といえます。

蒸溜所の空気のなかで味わえるという体験価値も大きく、ウイスキー館の見学とあわせて訪れる方が多い場所です。提供銘柄と価格は変更されることがあるため、訪問前にサントリー公式サイトで最新情報を確認してください。

②バーで注文する

オーセンティックバーやウイスキー専門バーでも、響21年を1杯から注文できます。

価格は店舗によって幅があり、1ショット数千円から、店によっては1万円を超えることもあります。仕入れ価格が上昇しているため、提供価格も年々上がる傾向にある点は押さえておきましょう。

バーで飲むメリットは、バーテンダーから背景や飲み方の提案を聞けることです。ストレートで味わったあと、加水やハイボールで変化を楽しむこともできます。

在庫を置いている店は限られるため、訪問前に電話やSNSで取り扱いを確認しておくと確実です。1本を買うほどの予算はかけられないけれど味を知っておきたい、という方に適した選択肢といえます。

お酒の買取ならストックラボへ

ストックラボは、ウイスキーをはじめとするお酒の買取に特化した専門店です。宅配・店頭・出張の3つの買取方法からお選びいただけ、査定料・送料・出張料はすべて無料。キャンセルも無料です。

響21年については、ボトルの新旧やホログラムシールの有無、液面の高さ、外箱の状態まで一点ずつ確認して査定いたします。とくに外箱の有無は買取価格に明確な差が出るため、お手元にある場合は必ず一緒にお持ちください。九谷焼・有田焼のスペシャルボトルも高額査定の対象です。

買取価格の目安は響の買取ページ、最新の実績はウイスキーの買取実績一覧からご確認ください。

まとめ

響21年の定価は、サントリー公式が公表する希望小売価格で61,000円(税別)/67,100円(税込)です。2022年4月、2024年4月、2026年4月と3度の改定を経て、25,000円だった時代から大きく上昇しました。

市場相場は7万円台後半から9万円台前後で、定価を上回る水準が続いています。背景には長期熟成原酒の希少性、国内外での評価の高まり、供給不足と転売、そして原材料費や物流費の上昇があります。

定価で手に入れたいなら、百貨店や大型酒販店の抽選販売を軸に、サントリー公式の抽選や福袋も併用するのが現実的です。すぐに飲みたい場合は、山崎蒸溜所の有料試飲やバーで1杯から味わうという選択肢もあります。