ワインの特徴の一つでもある熟成

ほこりをかぶったワイン瓶

ワインにおける熟成とは

葡萄の産地や品種で区別されるワインですが、もう一つ、年月を経ることによって得られる「熟成」というものがあります。

同じ産地、品種でも瓶詰めしてからの年数によって別物として考えられています。経年によってアルコール感が和らいで口当たりが柔らかくなり、味、香りに様々な変化が出ることでそのワインの真の姿が現れるからです。

完成品でありながらまだ育っていく奥深さ「熟成」はワインの魅力の一つと言えます。

ロマネコンティの熟成期間について

世界最高峰の呼び声高いロマネコンティとは

ロマネコンティとは、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ社が所有する特級格付け(グラン・クリュ)の、ピノ・ノワール種の葡萄畑で作られたブルゴーニュワインのことです。

一年で作られる本数は平均6,000本と極めて希少性が高く、安くても30万円はくだらないと言われており、名声・価格ともに世界最高峰ワインとして有名です。

ロマネコンティの真価は長期熟成してこそ

ワインには大きく分けて「早飲みタイプ」と「熟成タイプ」があります。

ボジョレー・ヌーヴォーなどは早飲みタイプと言われていますが、ロマネコンティは10年、20年と長期熟成させることによって本当の味わい、香りが出てくる熟成タイプのワインです。ロマネコンティの場合、経年は劣化などではなく必要な期間とも言えます。

ロマネコンティを熟成させるには?

ワインセラー

一番はワインセラーでの保管

ロマネコンティなどヴィンテージワインの保管方法をネットなどで調べると、新聞紙にくるんで冷蔵庫の野菜室ならOKや、木箱に入れて涼しい所へ置いておくなど色々と言われています。

しかし、いずれの保管方法もせっかくのワインをどうしても痛めてしまいます。やはり、数年単位で保管を考えた場合は、温度・湿度を適切に保つことができるワインセラーが不可欠です。

避けるべき熟成させる時NGな方法

グラスから飛び出るワイン

常温保存は絶対に避ける

ワインを熟成させる際に必要な条件として一定の温度、湿度に保つ。というものがあります。

春夏秋冬の四季があり、温度も湿度も目まぐるしく変わる日本においては、何の装置も使わずにこの条件をクリアするのは不可能ではないでしょうか。

ワインは繊細なものでもあるため、真夏などに温度が上がり過ぎるとあっという間に劣化してしまうので常温保存は避けてください。

冷蔵庫(野菜室)での保存

一定の低い温度に保て、野菜室などは光もないので保管に向いてるということもあります。これは短期的な保存ではいいかもしれませんが、熟成の為の長期保存には向いていません。

ワインの熟成にはある程度の湿度が必要なのですが、冷蔵庫では乾燥しすぎてしまいます。

また、ワインを冷蔵庫から出した時に急激な温度変化が生じてしまう為、そのタイミングで痛んでしまうということもあるので、こちらも避けるようにしてください。

熟成されたロマネコンティについて

重なっているワイン樽

ロマネコンティにおける熟成メリット

ロマネコンティの熟成期間は20~40年と言われており、非常に長熟成をもったワインです。

この長い期間ずっと熟成が続いていくにつれ、口当たりが丸くまろやかになり、香りは華やかさを持ち、深いルビー色の見惚れるようなワインとして完成していきます。

熟成し、飲み頃を迎えたロマネコンティは世界中の人々を魅了してやみません。

ロマネコンティの熟成のデメリットは?

ロマネコンティを知ってしまったことがデメリット。というのは冗談ですが、強いてデメリットを上げるならば、時間とコストが掛かるということになりそうです。

元々少ない本数な上に、20年以上もの時間を経るとなるとどうしても価格も上がってしまいます。手に入れてから数年以上待つということも少なくありませんので、その間の時間をいかに過ごすかというのも悩みどころかもしれません。

ロマネコンティの飲み頃はいつ?

ワインを飲む女性

ロマネコンティの飲み頃と一口に言っても、なかなか難しい問題ではないでしょうか。

完熟の時期と飲み頃は微妙に違いますし、美味しい時となると味覚の問題になってきてしまいますが、日本では若めのヴィンテージワインが好まれているので、一般的に15~25年くらい熟成されたロマネコンティが飲み頃とされています。

まとめ

せっかく手に入れたロマネコンティですから、味だけではなく、その熟成に至るまでの時間を堪能するためにもしっかりとした保存・管理方法で熟成させていただきたいと思います。