1．シングルモルトウイスキー「ラフロイグ」
ラフロイグの特徴とは
ラフロイグは、数ある個性的なスコッチ・ウイスキーの中でも強烈なフレーバーを持つウイスキー。
熟成の際にスピリッツが詰められる樽は、ファーストフィル（熟成したバーボン・ウイスキーを取り出したばかりの樽）のバーボン樽が使用されています。
ラフロイグの歴史とは
1815年に創業者のジョンストン兄弟がアイラ島にラフロイグ蒸留所を設立。その後、ハンター家を経て1954年にベッシー・ウィリアムスへ引き継がれ、現在のラフロイグの製法が確立されました。
複数のオーナーを経由し、現在はサントリーホールディングスがラフロイグ蒸留所を所有しています。
”ザ・スモーキー・アイラ”の味わい
スコットランドの西にあるアイラ島は、ウイスキーの原料となる大麦の生産が豊かで、有名なスコッチウイスキーの蒸留所が複数存在します。
アイラモルトは、ヨードや正露丸のような薬臭さがありますが、アイラ島はピートと呼ばれる海藻を含む泥炭を含む土壌で覆われていることから、ピート臭はアイラモルトに必要不可欠です。
ラフロイグの名前の由来とは
ラフロイグという名前は、スコットランドの西南沖に浮かぶアイラ島にある地名です。そのアイラ島にラフロイグの蒸留所が作られました。
ラフロイグとは、ゲール語で「広い入り江の美しい窪地」という意味を持ちます。
2．ラフロイグの買取価格が高額になる理由
強烈な個性でウイスキー愛好家を魅了
ラフロイグの特徴として、スモーキーな風味が特徴的。
独特の薬品に近い香りと、濃厚でオイリーな飲み口、ドライで海藻を思わせる潮のような後味など、飲む人間を選ぶような強烈な個性を備えた仕上がりのため、「惚れ込むか、大嫌いになるかのどちらか」と評価されるほど、稀有な存在感を放つシングルモルトウイスキーです。
アイラモルトの中でもコアなファンが多い
アイラ島が覆われたピートと磯の香りが印象的なアイラモルトですが、ラフロイグはその中でも特に強烈な風味を持っています。海藻のような磯臭さは、正露丸のようだといわれることもあり、賛否が分れるところ。
ただ、この薬臭さや磯臭さ、強すぎるスモーキーな風味に中毒性を見出すウイスキー愛飲家も多く、一度飲んだら忘れられない強烈なインパクトの虜になるというコアなファンも多く存在しています。
“アイラモルトの王者”と称されている
スコットランドのアイラ島で作られるラフロイグは、土壌を強く反映した風味が特徴的で、主張が強く個性的。
しかし、そこがシングルモルトウイスキーが世界で人気を集めることに比例して熱心なファンの存在を増やし、多くのウイスキー愛飲者を魅了し続けている理由にもなっているのです。“アイラモルトの王者”とも称されるのもうなずけますね。
英国発の王室御用達のシングルモルト
1944年にシングルモルトウイスキー初の英国御用達に認定されたラフロイグは、イギリス王室のチャールズ皇太子から、品質と香味の良さが認められました。
皇太子自ら蒸留所へ買い付けに訪れることもあり、新製品が作られたときもチャールズ皇太子に試飲してもらうことになっているのだとか。
ラフロイグの蒸留所には、平和の盾と呼ばれるプリンスオブウェールズの紋章が飾られています。
3．ラフロイグの相場高騰中の種類TOP5
1位：アイラモルトの立役者「ラフロイグ10年 旧ボトル」
ラフロイグのフラッグシップ・モルトとなる10年の旧ボトルです。ボトルのネック部分に1985のシール、またはyears10old のシールが貼られています。
現行品とは明らかに味わいが異なり、アルコール度数も43%でした。ラフロイグを代表するスモーキーな風味と柔らかな甘味が印象的で忘れられない美味しさが味わえると、世界でも人気を集める特別な一本です。
2位：多彩な味わい「ラフロイグ セレクトカスク」
ラフロイグセレクトカスクは、クォーテーションカスク樽、ペドロヒメネス・シェリー樽、ヨーロピアンオーク・シェリー樽、バーボン樽で熟成された原酒をヴァッティングし、その後アメリカンオーク樽で後熟させたこだわりの一本。
ラフロイグ10年のような強い刺激は抑えられ、上品な甘味が味わえます。アルコール度数は48度です。
3位：創業当時の味を再現「ラフロイグ クォーター カスク」
クォーターカスクは、19世紀に馬が運搬用で使用していた小樽からヒントを得て製造されました。
通常のバーボン樽で作られた原酒を、小さな樽に移しかえて熟成させることで、樽と原酒の接地が増え、熟成が早まります。力強くスモーキーな香りに反して柔らかな口当たりとほのかに甘くて爽やかな余韻が特徴的です。
4位：熟成された濃厚な味わい「ラフロイグ 18年」
ラフロイグ18年は、バーボン樽のみで18年長期熟成されています。熟成期間が長い分、柔らかい甘さと果実味も感じられる味わいです。
ラフロイグらしいスモーキーさとスパイシーな香りは後を引き、オイリー感のある贅沢な余韻をいつまでも残します。
5位：3つの樽のいいとこ取り「ラフロイグ トリプル ウッド」
バーボン樽で熟成され、クォーターカスクで後熟、さらにその後、シェリーカスクと、原酒をそれぞれの樽で熟成されたさせたラフロイグです。
ラフロイグ特有の強いピート臭と海藻のような潮の風味に加え、柔らかで華やかな甘さとシェリーの樽香による奥行きも感じられます。
4．他にもある高く売れるラフロイグ
ラフロイグ 15年 200周年記念ボトル
2015年にラフロイグの200周年を記念して製造されたボトル（バイセンテナリーボトル）のひとつで、希少価値が高い人気商品のため、高値で取引されています。日本国内でも3000本限定で販売されました。
30年前に初めて作られたレシピを再現しており、いわゆる薬臭いと呼ばれるヨードを感じる香りに、濃厚で甘さが際立つ味わい、スパイスも感じられる柔らかな飲み口。余韻はスモーキーで奥行きのある深い味わいを残します。
限定販売がすぐに完売した「ラフロイグ ロア」
伝承という意味を持つLORE(ロア)の名称がつけられたラフロイグロア。現在のラフロイグ蒸留所長のジョン・キャンベル氏によって創業時から受け継がれてきた技術や経験を伝承するという意思をもって作られました。
2016年・2017年と、3000本の数量限定で発売されましたが、いずれもすぐに完売。
ヨーロピアンオークの新樽で熟成後、ファーストフィルのバーボン樽で熟成させた原酒と数種類のモルト原酒をヴァッティング。ラフロイグらしさのあるスモーキーで潮風を感じる風味、独特の甘く柔らかな口当たりが堪能できます。
一度は飲んでみたいラフロイグ40年
ラフロイグのファンならずとも一度は飲んでみたい40年は、1960年に蒸留され2001年に瓶詰。わずか2400本の限定生産で作られ、ボトルにはシリアルナンバーが記載されています。
現在はほとんど市場に出回ることのない、大変希少なリミテッドエディションです。
ヨーロッパのオーク樽で熟成され、海岸に近い貯蔵庫で長く保存されていました。ドライな口当たりとハチミツやフレッシュな果実のような甘味、豊富なミネラルを含んだ海藻の匂い、全てが複雑かつ繊細に絡み合い、特別な味わいを作り上げています。
5．ラフロイグの買取相場
ラフロイグの買取相場について
ラフロイグの買取相場とは、いくらくらいなのでしょうか。お酒にあまり詳しくない方のために、買取専門ストックラボの鑑定士が、実績や市場の相場を踏まえて、適正価格をご紹介します。
事前に確認しておくと、取引の際にスムーズです。
ラフロイグ買取相場
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●ラフロイグ10年 旧ボトル～30,000円前後
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●ラフロイグ セレクトカスク～2,000円前後
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●ラフロイグ クォーター カスク～5,000円前後
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●ラフロイグ 18年～50,000円前後
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●ラフロイグ トリプル ウッド～10,000円前後
（※2022年6月現在）
ラフロイグの最高価格
ラフロイグの価格は、ビンテージになると希少価値も影響して高額で取引されているものがあります。
例えば、ラフロイグの40年は80万円～90万円で販売されているほど。他にも、オフィシャルバイセンテナリー（200周年記念）ボトリングの最後となったラフロイグの32年の場合、40万円～50万円ほどの高値で販売されています。
6．ラフロイグの買取方法
ラフロイグを売る時に利用できる買取サービス
ご自宅に眠るラフロイグの買取りを検討しているのであれば、買い取り専門のストックラボを利用してみてはいかがでしょうか。
お一人お一人のご都合に合わせた取り引き方法と信頼できるスタッフによる真摯な対応が自慢です。ぜひ、どんな買取方法があるのかチェックしてみましょう。
7．ラフロイグを売る前に確認したい「買取業者比較」
ラフロイグの買取りを希望するのなら、業者選びからしっかりと検討しましょう。信頼できる業者を選んで、後悔しない取り引きを実現させるのです。
業者を選ぶ際のポイントをご紹介するので、事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ
ウイスキーは飲まないからと、ラフロイグを飾ったままにしていませんか？ファンも多くニーズも高いため、一度、買取査定に出してみてはいかがでしょうか。
古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。
