1.日本酒「久保田」について

グラスと遠くの日本酒

「久保田」は、日本酒好きであれば知らぬ者がいない、高級日本酒だ。レアなアイテムも多くあるのだが、コンビニエスストアからスーパーでも見かけることができる、我々にとって馴染みの酒である。

しかし、身近な酒だからこそ、「久保田」について知らない人も多い。まずは、「久保田」について知識を学んでいく。

久保田の特徴とは一体何?

「久保田」は、新潟の老舗朝日酒造が醸す日本酒の銘柄のひとつだ。「久保田」の特徴は何かと言われたら、誰もが「淡麗辛口」を口にするはずだ。

清廉な仕込み水とこだわりが詰まった酒造米、伝統を守り続けた匠の醸し技術。一時代を築いた、日本を代表する最高峰の日本酒である、ということが最大の特徴だろう。

久保田の歴史を知っておこう

久保田は、老舗朝日酒造で造られている日本酒の銘柄だ。久保田が発売されたのは実は1985年であり、さほど古い銘柄では無い。

屋号「久保田屋」の名前を使った「淡麗辛口」の日本酒として売り出されたのだが、当時辛口で古くさいという日本酒の概念を変化させたことで一躍有名に。今や、日本随一の銘柄にまで成長した。

朝日酒造株式会社とは?

久保田を造っているのは、新潟にある歴史ある蔵元、朝日酒造株式会社。その歴史は古く、なんと1830年頃に遡る。

屋号「久保田屋」として当初はスタートした蔵元だが、1920年に朝日酒造株式会社設立という名に。1985年の久保田の発売によって、蔵元が再生し、今では日本を代表する蔵元のひとつになった。

米と水にこだわった製法

久保田の魅力は、そのブランド力もあるが、何と言っても品質の高さと言われている。それもそのはず、「有限会社あさひ農研」という会社を設立して米づくりを自ら手掛ける手の込みようだ。

さらに、水に関してはホタルの保護活動を行うほど、美しく清廉な水を仕込み水として使用している。

2.「久保田」の買取価格が高額になる理由

誰もが認める高級日本酒のひとつ、「久保田」。「久保田」は、数ある日本酒の中でもトップクラスの高価買取査定となる銘柄だ。有名であることも関係しているが、なぜここまで「久保田」が高価買取査定になるのだろうか。

ここからは、「久保田」の買取価格が高額になる理由について解説する。

“日本酒の代名詞”と称されている

旨い日本酒、というと今でこそ、多くの人たちが気に入りの銘柄を挙げて行くことだろう。しかし、若い人や女性、ほかの酒類を愛していた人たちを日本酒に振り向かせたのは、久保田の功績が多い。

後述するが、端麗辛口というジャンルを確立した久保田は、“旨い日本酒”のパイオニアとして、各メディアに取り上げられた。高級和食店などにも久保田が置かれるようになり、高級酒=久保田になり、それに追いつけ追い越せと多くの蔵元が切磋琢磨するようになった。

まさに、久保田こそが日本酒の代名詞なのだ。

日本酒のイメージを変えた端麗辛口

1985年に久保田はこの世に誕生した。幻の酒などに負けない高品質な酒を造りたいという思いから、徹底的に考え抜かれた淡麗辛口という新しいジャンルの酒を世に送り出し、話題となった。

当時の日本酒は、甘く、もったりと辛口タイプのものが多く、日本酒離れが進んでいる状況だった。久保田は、ターゲットを東京都心などに絞ってマーケティングを重ね、“新しい日本酒”として新たな地方酒ブームを沸き起こした。

もったりしてオジさんぽい、というイメージから、スッキリして飲みやすい、というイメージを日本酒に与えることに成功したことから、今や日本酒の代名詞として久保田が愛されているのだ。

男女問わず飲みやすさにファンがいる

久保田の魅力は、どんな人からも愛されている酒、というところにある。米と水にこだわり、余計な風味を入れずにシンプルに造られていることから、とてもピュアで飲みやすい酒質に仕上がっているのだ。

また、端麗辛口というのは、香りが高いながらも重たさは無く、すっとまるで水のようにのど元を通る。さらに、辛口なので甘ったるさが無く、料理との相性も最高にいい。

日本酒が苦手だ、という女性たちから受け入れられ、さらに男性からも信頼が厚い。誰もが飲みたくなる、そんな日本酒が久保田なのだ。

30年間、人気日本酒の第一線に

前述したように、久保田が誕生したのは1985年。それから、今はもう30年以上経ったわけだが、それでもまだまだ人気日本酒の第一線を走っている。

久保田といってもその種類は豊富であり、カジュアルなものから、高級酒まで幅広いポートフォリオを持っている。限定品を多く出したり、異業種とコラボレーションしたりと、その立ち位置に甘んじることは一切無い、攻めの姿勢を貫いているのだ。

王者でありながら、未だ挑戦者。そんな姿勢を貫いていることが、久保田が人気を博し続ける理由のひとつだろう。

3.「久保田」の高騰中の種類TOP3

並ぶ日本酒の瓶

ここまで「久保田」が、いかに日本酒界に貢献してきた重要な酒なのか、ということをお伝えしてきた。しかし、「久保田」の中でも大変注目されている銘柄がいくつかあり、それらが今、市場で価格高騰中になっている。

「久保田」を高価買取査定してもらうためには、今どんな「久保田」が人気なのか知る必要がある。ここからは、「久保田」の高騰中の種類TOP3そして、番外編の1本も紹介しよう。

1位:旨さの頂点「久保田 萬寿1800ml」

久保田の中でも、もっとも高級なラインが「久保田 萬寿」だ。最高峰のランクということで、最高品質の米、そして水、手間をかけた醸造が施されている。

持ち味を最大現に引き出したその醸造だけに、香りがとても洗練されており、まさに水を思わせるような柔らかな酒質に仕上がっているのだ。

その中でも、もっとも大きなボトルサイズである「久保田 萬寿1800ml」は、希少価値も高く価格が高騰中。このボトルを持ち込めば、誰もが歓喜するという、間違いの無い1本だろう。

2位:洗練された旨い酒「久保田 萬寿 720ml」

「久保田 萬寿」の魅力は、淡麗辛口を絵に描いたような、模範的な造りであるところだ。旨い酒、と聞くとそれ1本でツマミなどは不要である、というイメージが強いだろう。

ボリュームがあり、さらに香りも多く、飲んだ瞬間に強い快楽世界へと誘われる…というような、個性が強烈な酒だ。

しかし、「久保田 萬寿」はそれとは旨さの質が違う。シンプルでしみじみと旨い酒であり、料理と合わせた時に本当の魅力を発揮する。まさに、和食を愛する日本人らしい1本なのだ。量的にも「久保田 萬寿720ml」が人気が高い。

3位:料理を引き立てる「久保田 千寿 1800ml」

吟醸酒は、吟醸の香りが特徴だ。その吟醸の香りに魅せられた多くの人たちは、臭くて甘ったるいという日本酒のイメージから、旨い酒というイメージになり、久保田を愛するようになった。

吟醸酒の中でも、久保田は取り分け料理との相性の良い非常に洗練されたエレガントな仕上がりだ。特に、「久保田 千寿」に関しては、バランスを考慮して造られていることから、日本酒が苦手だ、という方であれば必ず飲めるような酒質になっている。

「久保田 千寿 1800ml」のように、大きなボトルに人気が集まっている。

番外:不動の人気「久保田 千寿 720ml」

控えめな吟醸香、しかし旨味はしっかりとあるので、飲み応え充分。そんな酒が、「久保田 千寿」だ。コレクションとして注目されている久保田だけに、「久保田 千寿 720ml」の人気も高く、今は高価買取査定となりやすい。

日本酒は海外でも注目されており、まずはブランド品を手に入れたい、と思っている海外ファンが多数いる。

そのため、「久保田 千寿 720ml」のように、定番でありなが希少価値が高く、さらに品質も確かである酒が市場で求められているわけだ。

4.他にもある高く売れる久保田の種類

居酒屋で日本酒を楽しむ

久保田の最高峰レベルの酒は、間違いなく需要が高い。日本国内はもとより、海外からの熱烈な需要がある。そのため、先に紹介した種類たちは常に価格高騰中なのだが、久保田にはまだまだ数多くの価格高騰中の種類が揃っているので注目したい。

ここからは、他にもある高く売れる久保田の種類を紹介していこう。

純米大吟醸山廃仕込 久保田 碧寿

「純米大吟醸山廃仕込 久保田 碧寿」は、久保田の中でも珍しい、山廃が採用されている1本となっている。

敢えて、スッキリとした味わいを強調させるために用いたこの技法を大吟醸という形で仕上げていることから、より洗練されたエレガントな味わいに仕上がっているのだ。

「純米大吟醸山廃仕込 久保田 碧寿」というネーミングも魅力的であり、コレクターからも厚い信頼を勝ち得ている1本。大吟醸でありながら、お燗をしても楽しめる力強さもある。

久保田 百寿(ひゃくじゅ)

久保田には、その造りによってランク付けがされている。「久保田 百寿(ひゃくじゅ)」は、数ある久保田のシリーズの中でも、比較的カジュアルなラインなのだが、最も飲みやすく、親しみやすい酒として大人気の1本となっている。

まろやかな風味を特徴としていることから、料理との相性が良く、そのままで飲んでも十分に楽しめる酒質が魅力的とされているのだ。

日本酒好きだが、淡麗辛口に飽きている、という方でも満足できる品質が高い酒だからこそ、高価買取査定となるのだ。

久保田 30周年記念酒

何度がお伝えしているが、久保田が生まれてからすでに30年以上経っている。実は、その30年を記念して造られている、「久保田 30周年記念酒」なるものが存在している。

米を磨き、水にこだわり、さらに技術も伝承し続けている。ただ、美味しい酒を造り環境を大切にし続けること守り続けた、30年の集大成がここに詰まっているのだ。

特別な原料と造りで造られているため、当然ながら限定酒となり入手は困難。海外でも大人気であり、今後も価格が高騰していくと思われる貴重な1本だ。

5.久保田の買取相場を確認してみる

査定する鑑定士

久保田は、総じて買取価格が高い日本酒だ。先に述べた価格高騰中のアイテムも含め、全体的に大変高額な鑑定となるので注目されている。

しかし、ここまでの流れで理解いただけたように、久保田にはさまざまな種類があり、どれがどんな相場で買取されているかわからない方も多いだろう。ここでは、久保田の買取相場を確認していく

久保田の買取価格相場について

久保田には、コンビニエスストアでも手軽に手に入れられるものから、現地に赴いても手に入れられないようなレアなものまで、非常に多くの種類が揃っている。自分が購入した久保田がどれだけの価格で買取されるのか、気になるところだろう。

平均的に久保田は高価買取になるアイテムばかりだが、中にはより高額な価格で査定される銘柄などもあるので、知っておくことも必要だ。ここでは、久保田の買取相場を表にして掲載してみた。ぜひ、確認してみてほしい。

久保田 買取相場

  • ●久保田 萬寿 1800ml
    ~5,000円前後
  • ●久保田 萬寿 720ml
    ~2,000円前後
  • ●久保田 千寿 1800ml
    ~1,500円前後
  • ●久保田 千寿 720ml
    ~1,000円前後

(※2018年5月現在)

久保田の最高価格とは?

久保田は、最高価格でどれくらいの価格で買取されるのか、気になる方もいるだろう。高級である「久保田 萬寿」に関しては、一般的な買取金額でも5,000円を越える買取価格になるので注目だ。

「久保田 萬寿」は、オークションサイトでも大人気であり、セットで数万円という高値で取引されている。しかし、今の段階の金額であり、「久保田 萬寿」のような酒は、何かのきっかけで価格が急激に高騰することもある。

今後の価格の動向から目を離さないでおこう。

6.久保田の買取方法

徳利とお猪口

久保田の買取価格相場などを見て、久保田を売却してみよう、と思われた方もいるだろう。久保田の買取と一言で言っても、実はその方法はさまざまある。

もちろん、利用する買取方法によって価格が大きく変わる、ということは無いが、自分がどれが最も合っているのかを確認しておくと良いでだろう。

久保田を売る時に利用できる買取サービス

久保田を売る場合、まず店頭に持ち込む店頭買取、自分で梱包をして買取業者へ送る宅配買取、そして直接鑑定士に自宅まで来てもらえる出張買取を選ぶことができる。

それぞれの買取方法についての詳細は、下記のページで確認してみてほしい。

久保田を売る時に確認したい買取業者比較

業者比較に悩む女性

久保田を売る時に最も重要なポイントをお伝えする。それが、買取業者比較だ。

お酒に詳しいバイヤーや買取実績が多いか、販路は多いか、買取方法がわかりやすいかなど、さまざまなポイントを見比べてほしい。

せっかくの久保田も業者によって安く査定されることもある。手間がかかるが、ぜひ比較だけは怠らないでほしい。

まとめ

ここでは、久保田の歴史や魅力、買取相場などをお伝えした。久保田の人気は一過性のものではなく、安定した需要があることがお分かりいただけたと思う。今後も久保田の動向を追い続けよう。

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