そもそも竹鶴ピュアモルトとはどんなお酒?

竹鶴ピュアモルトは、ニッカウヰスキーが製造・販売するピュアモルトウイスキーです。ブランド名は、ニッカウヰスキーの創業者で「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝氏に由来します。
ニッカウヰスキー公式サイトによると、余市蒸溜所の力強いモルトと、宮城峡蒸溜所の軽やかで華やかなモルトを精緻に組み合わせることで、モルトウイスキーの豊かな風味を持ちながら、ブレンデッドウイスキーのような飲みやすさを実現しています。
現行品は700ml・アルコール度数43%。香りにはりんごや杏のような甘酸っぱい果実、トーストやバニラを思わせる樽香があり、味わいはバナナやネーブルオレンジのようなフルーティーさに、モルトの厚みとピートのコクが重なります。余韻にはビターチョコのような甘さとほろ苦さが残るのが特徴です。
竹鶴ブランドは世界的にも高い評価を受けています。現行の竹鶴ピュアモルトは「World Whiskies Awards 2023」で「World Best Blended Malt Whisky」を受賞。竹鶴ブランドとして同賞を受けるのは10回目で、日本を代表するウイスキーの一つとして評価されています。
一方で、竹鶴12年・17年・21年・25年など年数表記のある主力商品はすでに終売しています。現在の一般販売の中心は、2020年にリニューアルされた白ラベルの竹鶴ピュアモルトです。
竹鶴ピュアモルトの定価

2026年8月時点の竹鶴ピュアモルト700mlの参考小売価格は、7,000円(税別)・7,700円(税込)です。アサヒビールの2026年版業務用カタログでも、700ml・43%・7,000円(税別)と掲載されています。
竹鶴ピュアモルトは発売後、複数回の価格改定を行っています。主な価格推移は以下の通りです。
| 時期 | 参考小売価格(税別) | 主な動き |
|---|---|---|
| 2013年頃 | 2,290円 | 旧竹鶴ピュアモルトの価格 |
| 2015年9月 | 3,000円 | アサヒビールが価格改定 |
| 2020年3月 | 4,000円 | 現行白ラベルへリニューアル |
| 2023年3月時点 | 4,500円 | WWA2023受賞時の商品概要 |
| 2024年4月~ | 7,000円 | 価格改定。税込7,700円 |
2015年の3,000円から現在の7,000円までを見ると、税別の参考小売価格は約2.3倍になりました。2024年4月の改定では、4,500円から7,000円へ一度に2,500円上昇しています。
ただし、「定価が高くなった=現在も定価以上でしか買えない」という意味ではありません。2026年8月15日にはAmazonで竹鶴ピュアモルトが6,617円で販売され、メーカー希望小売価格7,700円(税込)を下回る事例が報じられています。また、価格.comでも2026年8月下旬の最安値は5,906円でした。
そのため、現行の白ラベルについては、2026年時点では「定価で買えない商品」とは言い切れません。品薄だった時期と比べて流通状況は改善しており、販売店やタイミングによっては定価以下で購入できるケースもあります。
竹鶴ピュアモルトの定価が高騰化している理由

竹鶴ピュアモルトの定価や市場価値が上昇した背景には、原酒不足、世界的な評価、旧ボトル需要、年数表記商品の終売があります。特に終売品は供給が増えないため、現行白ラベルとは異なる値動きをしています。
竹鶴シリーズの高騰理由を4つに分けて解説します。
①原酒不足
竹鶴ピュアモルトの価格上昇を考えるうえで大きな要因となったのが、ジャパニーズウイスキーの原酒不足です。
ウイスキーは蒸溜した直後に出荷できる商品ではなく、樽に詰めて長期間熟成させる必要があります。需要が急に増えても、その年に生産量を倍増させてすぐ販売することはできません。
アサヒビールは2020年の竹鶴ピュアモルトのリニューアル時、国産ウイスキー市場の急拡大による原酒不足を理由に、年間販売数量を22,000箱に限定すると発表しました。さらに、2015年以降は竹鶴・余市・宮城峡を中心に出荷調整が続いていたことも明らかにしています。
その後、余市・宮城峡の貯蔵庫増設など生産体制への投資が進められていますが、熟成には時間が必要です。過去の原酒不足が、定価上昇や年数表記商品の終売につながりました。
②国際的に人気で評価が高い
竹鶴は日本だけでなく、海外のウイスキー愛好家からも高い評価を受けています。
2023年には現行の竹鶴ピュアモルトが「World Whiskies Awards」で、ブレンデッドモルトウイスキー部門の世界最高賞を受賞しました。竹鶴ブランドでは、17年、21年、25年なども過去に世界最高賞を獲得しており、ブランド全体で国際的な受賞歴を積み重ねています。
ニッカウヰスキー公式サイトによると、竹鶴ブランドが「World Best Blended Malt Whisky」を受賞した回数は2023年時点で10回。世界の専門家から継続的に評価されてきたことが分かります。
こうした受賞歴は海外でのブランド認知を高め、国内だけでなく世界から需要が集まる要因になります。供給量が限られている状態で需要の裾野が広がれば、市場価格や希少価値が高まりやすくなります。
③黒ラベルの需要が高い
竹鶴ピュアモルトには、2020年のリニューアル前に販売されていた「黒ラベル」と、現行の「白ラベル」があります。黒ラベルはすでに終売しており、新たにメーカーから供給されることはありません。
終売によって市場に残る本数が減っている一方、旧ボトルを飲み比べたいウイスキーファンや、ボトルを収集するコレクターからの需要があります。そのため、現行白ラベルより高い価値が付きやすい状況です。
2026年8月27日時点のストックラボの参考買取価格では、竹鶴ピュアモルトNV黒ラベルが7,000~8,000円、白ラベルが4,600~5,600円です。同じノンエイジの竹鶴でも、旧黒ラベルの方が1本あたり2,000円前後高く評価されています。
なお、現行白ラベルは2026年8月に定価以下で販売される例も確認されています。「竹鶴ピュアモルト全体が常にプレミア価格」というより、現在は旧黒ラベルや終売品にプレミアムが集中していると考える方が実態に近いでしょう。
④竹鶴12年・17年・21年などの終売
竹鶴シリーズの市場価値を押し上げた大きな要因が、年数表記商品の終売です。
竹鶴12年は2010年代に終売し、竹鶴17年・21年は2020年3月に販売終了しました。竹鶴25年も現在は終売品です。年数表記商品は、それぞれの年数以上熟成させた原酒が必要なため、原酒不足の影響を受けやすい商品でした。
終売後はメーカーから新しい在庫が供給されないため、飲まれるたびに市場に残る未開栓品が減っていきます。現在の買取相場にも希少性が表れており、2026年8月27日時点のストックラボの参考価格は、竹鶴17年箱ありが31,000~32,000円、竹鶴21年箱ありが62,000~63,000円、竹鶴25年箱ありが170,000~171,000円です。
現行の竹鶴ピュアモルトは購入しやすくなっている一方で、終売した年数表記商品は引き続き入手困難です。竹鶴シリーズの「買えない」「高い」というイメージは、こうした終売商品の相場も含めて形成されています。
竹鶴シリーズ全体の特徴や終売品について詳しく知りたい方は、竹鶴ピュアモルトの関連記事も参考にしてください。
竹鶴ピュアモルトを定価で購入する方法
現行の竹鶴ピュアモルトは通年商品です。以前は原酒不足による出荷調整で店頭から消えることも多くありましたが、2026年8月時点ではオンラインで定価以下の販売例も確認されています。
定価7,700円(税込)を基準に、次の3つの販売ルートを比較すると見つけやすくなります。
①通販サイト
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの通販サイトは、竹鶴ピュアモルトを探しやすい購入先です。
以前は定価を上回る出品が多くありましたが、2026年8月にはAmazonで6,617円、価格.comでは最安5,906円と、メーカー希望小売価格7,700円を下回る販売例も確認されています。
そのため、現行白ラベルを探す場合は、まず通販サイトの価格を確認するのが効率的です。ただし、送料込みか、販売元が信頼できる酒販店か、現行の白ラベルか旧黒ラベルかを確認してください。
また、竹鶴17年や21年など終売品も通販で販売されていますが、こちらは「定価購入」ではなく二次流通価格です。現行品と終売品を同じ基準で比較しないようにしましょう。
②コンビニやドラッグストア
竹鶴ピュアモルトは、コンビニや酒類を扱うドラッグストアに入荷する場合があります。店舗によって取扱商品が異なるため、常に購入できるわけではありませんが、定価前後で販売される可能性があります。
コンビニは店舗ごとに酒類の品ぞろえが異なり、高価格帯ウイスキーを扱わない店舗もあります。一方、酒類販売に力を入れているドラッグストアでは、国産ウイスキーがスポット入荷するケースがあります。
見つけた際には、まず価格をメーカー希望小売価格7,700円(税込)と比較しましょう。現行品は2026年時点でECでも定価以下の事例があるため、「竹鶴を見つけたから即購入」と考える必要はありません。
普段利用する店舗で取扱いがある場合は、入荷曜日や販売方法をスタッフへ確認しておくと探しやすくなります。
③百貨店やスーパー
百貨店の酒売場、大型スーパー、ショッピングモール内の酒販店も竹鶴ピュアモルトの購入先です。
百貨店は正規流通品を扱う安心感があり、ギフト用に購入したい方にも向いています。通常販売だけでなく、人気ウイスキーを対象に抽選販売や購入本数の制限を設けることもあります。
スーパーでは店舗規模や地域によって在庫状況が大きく異なります。酒類売場が充実している大型店では、竹鶴・余市・宮城峡などニッカのプレミアムウイスキーが入荷することがあります。
定価で買うことを最優先するなら、百貨店やスーパーだけに絞るのではなく、通販サイトと並行して確認しましょう。2026年8月時点ではオンラインで定価以下の販売もあるため、送料やポイントを含めた実質価格で比較するのがおすすめです。
お酒の買取ならストックラボへ
ストックラボでは、現行の竹鶴ピュアモルト白ラベルだけでなく、終売した黒ラベル、竹鶴12年・17年・21年・25年・35年まで幅広く買取しています。
2026年8月27日時点の主な参考買取価格は以下の通りです。
| 商品 | 参考買取価格 |
|---|---|
| 竹鶴 ピュアモルト NV 白ラベル | 4,600~5,600円 |
| 竹鶴 ピュアモルト NV 黒ラベル | 7,000~8,000円 |
| 竹鶴 12年 丸瓶 | 17,000~18,000円 |
| 竹鶴 17年 箱あり | 31,000~32,000円 |
| 竹鶴 21年 箱あり | 62,000~63,000円 |
| 竹鶴 25年 箱あり | 170,000~171,000円 |
| 竹鶴 35年 | 445,000~446,000円 |
ストックラボの竹鶴銘柄ページでは「買取実績多数あり」と案内されていますが、現時点で検索可能なページ上から竹鶴の最新3件について日付・価格・個別詳細URLを一貫して確認できなかったため、本記事では確認できる最新の公開参考買取価格を掲載しています。
査定方法は店頭・宅配・出張の3種類で、査定料、配送料、出張料などは無料です。査定額に納得できない場合はキャンセルもできます。
最新価格は竹鶴の買取価格ページをご確認ください。余市・宮城峡・山崎・響など、ほかのウイスキーもまとめて売りたい方はウイスキーの買取ページも参考にしてください。
まとめ
竹鶴ピュアモルトは、余市・宮城峡のモルト原酒を組み合わせたニッカウヰスキーのフラッグシップブランドです。2026年8月時点の参考小売価格は700mlで7,000円(税別)、7,700円(税込)です。
定価は2015年の3,000円、2020年の4,000円、2023年時点の4,500円を経て、2024年4月に7,000円へ上昇しました。背景には原酒不足、世界的な人気、受賞歴、終売した年数表記商品の希少化があります。
ただし、現行の白ラベルについては2026年8月に6,000円前後で販売される事例もあり、「竹鶴ピュアモルトは定価で買えない」という状況は以前より改善しています。現在プレミア価格が付きやすいのは、旧黒ラベルや竹鶴12年・17年・21年・25年などの終売品です。
現行品を買う場合は通販、コンビニ・ドラッグストア、百貨店・スーパーを比較し、税込7,700円を基準に判断しましょう。手元に終売品がある場合は、飲む前に現在の買取相場を確認しておくのも一つの方法です。
参考・参照
- ニッカウヰスキー「竹鶴ピュアモルト」
https://www.nikka.com/brands/taketsuru/ - アサヒビール「『竹鶴ピュアモルト』リニューアル!」
https://www.asahibeer.co.jp/news/2020/0116.html - アサヒビール「国産洋酒・輸入洋酒の一部商品の価格改定について」
https://www.asahibeer.co.jp/news/2023/1219.html - アサヒビール「World Whiskies Awards 2023 竹鶴ピュアモルト 世界最高賞受賞」
https://www.asahibeer.co.jp/news/2023/0331.html - アサヒビール「ご繁盛サポートブック2026」
https://ctlg.asahibeer.co.jp/assets/catalogue/supportbook/honshi/2026/pageindices/index29.html

古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。






