「サロン 2004」が高額になる理由
数あるシャンパーニュの中でも、「サロン 2004」は高額な価格で取引されている。希少価値が高いシャンパーニュであることは当然だが、他の追随を許さないほどの価格高騰にはそれなりの理由があるのだ。
特に、サロンの中でも、「サロン 2004」が高額取引されている1本。ここでは、そんな「サロン 2004」がなぜ高額になるのか、その理由を探っていく。
幻のシャンパーニュと称されている
「サロン 2004」が 高額取引されている理由のひとつに「幻のシャンパーニュ」と、称されている部分が関係している。実はサロンは、「サロン」という種類1種類しか造っておらず、さらにヴィンテージが良い作柄の時以外、生産しないという徹底した哲学を持っている希有なメゾンなのだ。そして、「サロン 2004」もそれと同様に、奇跡的に造られたヴィンテージであり、結果的にそれが高額理由となっているのだ。
希少価値が高く価格も高騰している
「サロン 2004」は、毎年のように造られているシャンパーニュとは違い、その価値が高い1本だ。「サロン」自体、100年間の中で37回程度しかシャンパーニュを造っておらず、要するに確立は3分の1。
さらに、自社畑で栽培されているシャルドネのみを使うブランドブランであるが故に、数量が少ない。シャンパーニュファンの数からして、サロン2004の数は明らかに足りず、その需要と供給のバランスも関係しているのだ。
入手困難でファン垂涎の品である
「サロン 2004」は希少価値が高く、さらに10年以上の熟成を経ているということで、その存在感は日に日に増していくばかりだ。
サロンは造られてから市場に並ぶのは10年以上の先である、と言われているため、「サロン 2004」が登場したのも古い話ではない。
当然、このアイテムが登場した瞬間に世界中で注文が殺到し、結果的に今はなかなか手に入らない、入手困難アイテムとなっている。これも、価格高騰の理由だろう。
JALで世界で唯一飲めた味わい
「サロン 2004」は、近年登場したサロンだが、実は高騰している理由に日本が関係している。実は、「サロン 2004」は世界で唯一JALの国際便ファーストクラスで振る舞われていたのだ。
また、世界に先駆けてこの「サロン 2004」がお披露目されたのも、東京。世界中のシャンパーニュファン垂涎のアイテムが、日本に関わりがある、ということで国内でも大変人気が高い1本となっているのだ。
「サロン 2004」を高く売るには?
「サロン 2004」が素晴らしいアイテムである、ということがお分かりいただけたはずだ。しかし、この「サロン 2004」であれば、どんな業者に売却しても高価買取査定になるとは限らない。「サロン 2004」を高く買取してもらう場合、業者比較をはじめ、さまざまなアプローチが必要となってくる。ここでは、「サロン 2004」を高価買取査定してもらうための、コツについて紹介していく。
サロンの価値や相場を知ろう
「サロン 2004」を高い価格で売却したいのであれば、まずサロン自体の価値や相場を確認しておく必要がある。
今、市場においてサロンがどのような立ち位置におり、どういった価格で取引されているか、ということも高価買取査定には重要なファクターとなるのだ。
サロンの価値が高い状態で「サロン 2004」を売れば、当然高価買取査定になるだろう。もちろん、サロンは今も高騰中であり、今が狙い時とも考えられる。
「サロン 2004」を売る前の業者比較
先述でも軽く触れているがサロン2004を高価買取査定してもらうには、業者比較がかなり重要になってくる。
サロンについて豊富な知識を有している鑑定士、そして幅広い販路、買取実績などがわかるなど、信頼して「サロン 2004」の鑑定を任せられる実力を持った業者を選ぶことが重要だ。
サービス、手数料の有無など、細かな部分かもしれないが、サロン2004を高価買取査定してもらうには、この手間を惜しんではいけない。
買取に出す前に確認すべきことは?
「サロン 2004」を買取してもらう前に必ず確認したいのが、開封前であることだ。
当然、シャンパーニュは発泡性ワインのため、一度開栓すれば泡は揮発する。「サロン 2004」など、ワインは未開封が買取の条件という業者は多いので注意したい。
また、購入時に付属してきた木箱なども、同時に査定してもらいたい。購入時の状態がフルセット揃っているだけでも、買取査定額が大きく変わってくるので確認しておこう。
「サロン 2004」について知る
「サロン 2004」を高価買取査定してもらうためには、より「サロン 2004」について知っておく必要がある。今、「サロン 2004」は市場ではどのような価値があるのか、チェックしておくことも重要だろう。ここでは、「サロン 2004」について、さまざまな角度からチェックしていきたいと思う。
「サロン 2004」とは?
「サロン」は、1900年代初期にウジェーヌ・エメ・サロンによって、メニル・シュル・オジェ村に設立されたメゾン。
数十万本という数を世界中に売る大手シャンパーニュメゾンとは違う、少量生産を心掛けているメゾンとして知られており、消費者の手元に渡る数は数千本程度と言われている、まさに幻のシャンパーニュだ。
「サロン 2004」は、2004年に収穫されたシャルドネで造られたもので、数十年の熟成に耐えると称されている。
「サロン 2004」の入手方法
サロンは、高級ワインショップなどで手に入れることができる。しかし、それぞれのヴィンテージがレアものであるが故、「サロン 2004」を取り扱っているワインショップは数少ないのが実情だ。
そのほか、ネットショップやオークションでも入手可能だが、希少価値の高さから価格も高く、数量も少ないので売り切れ必至と考えていいだろう。
なかなか手に入れることができない、「サロン 2004」は入手が困難なシャンパーニュなのだ。
「サロン 2004」の定価はあるか?
サロン 2004は、今価格が高騰している注目のシャンパーニュだ。定価がなかなかわからない、という方が多いが、2016年に発売された当時はギフトボックス入りで56,700円だった。
もちろん、手に入りにくいシャンパーニュであり、世界で唯一JALの国際便ファーストクラスで振る舞われているなど、付加価値がついて今では数倍の価格で販売している場所もあるほどだ。
今後も、その価格が高騰していくことが予想される。
「サロン 2004」の買取相場を確認
サロンを買取している有名業者たちは、「サロン 2004」にどの程度の価格をつけているのだろうか。
まだ市場では定価以上の価格で市販されているアイテムであることから、「サロン 2004」の買取価格は高騰するだろうことが予想できる。
酒買取の専門店であるストックラボのプロ鑑定士が導き出した買取相場は下記だ。ぜひ参考にしてみてほしい。
サロン 2004 買取相場
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~50,000円前後
(※2018年2月現在)
他に知っておきたい「サロン 2004」のこと
「サロン 2004」は、幻のシャンパーニュと言われている、魅惑のワインだ。なかなか手に入れることも困難であり、酒買取業者も力を入れて査定をしてくれる、注目アイテムだ。
さまざまな角度から「サロン 2004」の魅力や相場を確認したが、さらに知りたい、という方も少なくないだろう。最後に、「サロン 2004」のウンチクとしておすすめの飲み方を少し紹介する。
「サロン 2004」のおすすめの飲み方
「サロン 2004」など、サロンはマロラティック発酵という、リンゴ酸を乳酸へ変化させる醸造工程を経ていない。そのため、シャープで爽やかな酸が残っており、温度を高めずとも美味しく飲むことができる。
そのため、始めはフルートグラスでシャープで複雑性のある味わいを楽しもう。
やや温度が上がってきたら、次にグラス口が広いブルゴーニュグラスを利用するのもいい。香りをたっぷりと確かめながら、贅沢にいただこう。
まとめ
今回は、「サロン 2004」の魅力や買取相場などを紹介した。「サロン 2004」は、これからも高価買取査定対象であり続ける、注目のシャンパーニュだ。常に相場を確認しておこう。
古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。