余市10年が高額になる理由
終売してしまった希少品
2015年8月に余市、宮城峡のヴィンテージシリーズが終売となってしまいました。
日本ではその頃NHKの連続ドラマ「マッサン」の影響もありウイスキーの需要が増えている中での、原酒不足からあえなく姿を消したという流れもあり、希少な一本として高い人気です。
ジャパニーズウイスキーブームで入手困難に
国内での需要の高まりだけでなく、海外ではジャパニーズウイスキー全体の人気が高まり、需要が爆発的に増えました。しかし、国内だけですら希少価値がつき、争奪戦になっていたところに、海外のウイスキーファンが参戦してきたのです。
終売しているうえに、世界中からの求める声があがっている余市10年は、入手困難な銘柄の一つとなっています。
海外での受賞歴も圧巻!
余市10年が海外から評価される理由の一つとしてその受賞歴があります。最も権威あるコンペティションといわれているISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)において2006、2007、2012、2013年に銀賞を受賞。
ヴィンテージウイスキーとしては、浅い年数のものがこれだけの賞を受賞していることが、世界のファンに対して余市10年に高いステータスを与えています。
余市10年を高く売るには
「余市」の価値や相場を知ろう
余市10年を売りに出す前に、まずは「余市」というブランド、シリーズについての知識を身につけておくことをおすすめします。自分の手元にあるウイスキーの市場価値、相場を知っておくことで、取引をスムーズにもしくは有利に進めることができるでしょう。
そこで、ストックラボの鑑定士が余市について、売りに出す前に知っておきたい情報をまとめてご紹介した記事があるので、参考にしてみてください。
余市10年を売る前に買取業者の比較
余市についての知識を得た、もしくはすでにご存じの方は買取業者の選び方についても押さえておくとよいでしょう。
どの業者や、どんな売り方がご自身にとって都合がよいのか、安心できるのかなどは大切な要素になるので、その点についても、下記リンクの記事をご覧になってみてください。
買取に出す前に確認すべきことは?
買取に出す前にチェックすべきは、その商品の状態です。開栓してあるかどうか、液面低下を起こしているかどうか、傷や汚れの有無などがそれにあたります。
ご自身で手入れできる場合は綺麗にしたほうが良いでしょう。また、開栓してあっても、状態が悪くても、値段がつくこともあるので一度業者の方へ相談してみてください。
余市10年について知る
余市10年とは?
余市10年は、ニッカウヰスキーのシングルモルトの中で、代表的ブランドという位置づけとなっています。
現在は余市のノンエイジが販売されていますが、「やはり余市10年でなければ…」というファンの声は多いようです。それほど、人気が高く愛されているのが余市10年だといえます。
余市10年の入手方法
記事中でも紹介している通り、余市10年は終売となってしまっています。
製造元などから正規に売られているものではないので、ネット通販などを通してプレミア価格で購入というのが、現在の一般的な入手方法となっています。
余市10年に定価はあるか?
余市10年の定価は4200円程でした。しかし、現在は需要と人気が高く、希少価値もあがっているため、10倍近くのプレミアム価格で取引されているようです。
現在の相場から考えると1万円代で入手できたのならラッキーといっていいかもしれませんね。
余市10年の買取相場
海外のジャパニーズウイスキー人気、国内のマッサン効果、終売品という希少性、これらの条件が重なり、余市10年の買取相場は高額になっています。
状態などによって変動しますが、~20,000円前後で取引されています。もし、飲まずに手元にある場合は買取を考えてみてはいかがでしょうか。
他にも知っておきたい余市10年のこと
余市10年のおすすめの飲み方
余市という地が蒸留所に選ばれた理由として、スコットランドに気候が似ていて、モルトを加熱するピート(泥炭)が豊富にとれるという点がありました。
このピートというのはウイスキーの味わいにかなり影響を及ぼします。余市を飲むのならば、そのピートをストレートやロックでしっかり感じてみるのはいかがでしょうか。
余市ハイボールをぜひ!
余市10年の味わいは、ピート香がありつつのまろやかさ、奥から湧いてくる甘さが魅力です。
そして、ハイボールに適するウイスキーは、まろやかで甘さを感じるものだとも言われています。ソーダ割で生まれ変わる余市10年を楽しんでみてください。
まとめ
余市ヴィンテージシリーズのスタンダードかつ、代表銘柄「余市10年」。もしも、買取に出すのであればそんな余市10年にふさわしい金額で取引できるよう、参考にしていただければと思います。
古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。