1．アンリ・ジローについて
アンリ・ジローの歴史
アンリ・ジローは17世紀初頭、創業者「フランソワ・エマール」が、シャンパーニュ地方の中でも極上のブドウが収穫できるアイ村にブドウ畑を入手したのが始まりです。
そして20世紀には、「レオン・ジロー」の活躍により、今まで以上に味わい深いシャンパーニュを生み出し、現在も名品を作り続けているのです。
アンリ・ジローの特徴
アンリ・ジローの特徴は2つあります。1つは、アンリ・ジローが所有する畑全てが「グラン・クリュ」に認定されていること。アンリ・ジローが所有する全ての畑がこの称号を得ているのです。
そして2つ目は、伝統的な方法で製造していることです。これにより、今もなお名品を作り続けているのです。
アンリ・ジローの味わいとは？
アンリ・ジローを一口でも口に含むと「今まで飲んできたシャンパーニュは何だったのか？」と感じるほど、エレガントな味わいに驚かれることでしょう。
きめ細かな泡立ちでまずは私達に目を楽しませ、上品なフルーティの香りがお出迎え。口に含めば、芳醇な風味とハチミチを思わせる特徴的な甘みを私達にもたらします。
王室御用達の高級シャンパン
「こんなに歴史があるシャンパンなのに、なぜ日本国内で知名度がないの？」この理由として、アンリ・ジローは王室御用達を受けていると同時に、生産量も制限されているからです。
ですが昨今、シャンパーニュの需要の高まり、日本国内でも注目されアンリ・ジローの知名度＆買取相場が急上昇しています。
2．アンリ・ジローの相場高騰中の種類TOP5
1位：気品溢れる「アンリ・ジロー アルゴンヌ」
第1位に紹介するのは「アンリ・ジロー アルゴンヌ」です。アンリ・ジローの中では色味が非常に濃く、気品溢れるゴールデンイエローの美しい色彩。
繊細な泡達は永続的に立ち上り、上品なフルーティな香りが際立ちます。口に含めばボリューミーな味わいながら、なめらかさと綿密で複雑な味わいが口いっぱいに広がり、最後まで至福の時を味わえる一品です。
2位：ブレンドによる面白みのある味わい「アンリ・ジロー フュ・ド・シェーヌ・マルチ･ヴィンテージ」
続いて紹介するのは「アンリ・ジロー フュ・ド・シェーヌ・マルチ・ヴィンテージ」。こちらのシャンパーニュの特徴は、贅沢にもアンリ・ジローのワインをブレンドしているところにあります。
アルゴンヌの森の樫で製造された特別な樽に、アンリ・ジローの熟成ワインをブレンドすることで複雑且つ風味豊かな味わいへと変化。これほど風味豊かで芳醇な味わいは体験したことがありません。
もちろん、ブレンドされたワイン達が互いに喧嘩することなく、どちらの長所を出し合い面白みのあるワインに仕上げているのも魅力的なポイントです。
3位：独特の香りと味わい「アンリ・ジロー コード・ノワール」
第3位でご紹介するのは、これまた特徴的な「アンリ・ジロー コード・ノワール」です。
アンリ・ジローの所有する畑では、シャンパーニュに利用するブドウ「ピノ・ノワール」以外にも亜種として「プティ・ドレ」が栽培されています。このシャンパーニュは亜種を100％利用することで、他のアンリ・ジローにはない独特の香りと味わいを私達に提供しているのです。
まるで桃や洋ナシ、ハチミツ等をブレンドしたかのような多様な甘みと、最後に味わい全体を締めるような程良いスパイスがあります。もちろん、最後に訪れる余韻も素晴らしく、香り・味わい・余韻、全てバランスの良い逸品と言っても過言ではありません。
4位：厳選ブドウ＆こだわりの製造「アンリ・ジロー ロゼ・ダム・ジャンヌ」
アンリ・ジローの赤ワインの中でも現在、相場高騰中のシャンパーニュが「アンリ・ジロー ロゼ・ダム・ジャンヌ」です。
アンリ・ジローが所有するブドウの中でも更に厳選（規格・樹齢年数等）されたブドウのみで製造された贅沢な1本。更に熟成方法もこだわりがあり、オーク樽で発酵後、テラコッタ製の樽で更に熟成させることで複雑且つ魅力的な赤ワインに仕上げました。
とは言え、厳選に厳選を重ねたシャンパーニュのため、市場に出回りにくいのが厳しいところ。そのためか、相場も現在進行形で高騰中です。
5位：アンリ・ジローの本来の味「アンリ・ジロー エスプリ・ナチュール」
アンリ・ジローの中でもスタンダードなシャンパーニュが「アンリ・ジロー エスプリ・ナチュール」です。価格帯は他のアンリ・ジローよりも手頃ながら、同じ価格帯では出せない香りと味わいは、さすがアンリ・ジローと言えます。
アンリ・ジロー特有のフルーティな香りはもちろんのこと、繊細さと熟成ならではの香りと味わいを提供。また、アンリ・ジローのシャンパーニュ本来の味わいをストレートに楽しめる逸品としても人気の高い定番のシャンパーニュです。
3．他にも高く売れるアンリ・ジローの種類
実は、アンリ・ジローには上記で紹介した以外にも様々な種類があります。
例えば、アンリ・ジローから2015年に新しく販売された「アンリ・ジロー ブラン・ド・クレ」名称通り、石灰質土壌に多数含まれる「ミネラル」を彷彿させる洗練された味わいが特徴のシャンパーニュです。
また「アンリ・ジロー オマージュ・ア・フランソワ・エマール」と言うシャンパーニュも、高額買取が期待できます。
アンリ・ジローのシャンパーニュは、市場で多数求められており相場高騰中のシャンパーニュ以外も高額買取のチャンスなのです！
4．アンリ・ジローの買取相場
アンリ・ジローの買取相場は？
ここまで、アンリ・ジローの解説や相場高騰中の種類等を紹介してきましたが、実際に買取に出すとどれだけ高額買取になるのでしょうか。
酒買取の専門店であるストックラボの鑑定士が導き出した、買取相場をご紹介します。
アンリ・ジロー買取相場
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●アンリ・ジロー アルゴンヌ～50,000円前後
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●アンリ・ジロー フュ・ド・シェーヌ・MV～30,000円前後
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●アンリ・ジロー コード・ノワール～20,000円前後
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●アンリ・ジロー ロゼ・ダム・ジャンヌ～5,000円前後
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●アンリ・ジロー エスプリ・ナチュール～3,500円前後
（※2022年6月現在）
アンリ・ジローの最高価格
アンリ・ジローは市場でも大変人気のシャンパーニュだからか、価格が上昇中です。
アンリ・ジロー フュ・ド・シェーヌ は5万円～10万円。先ほど紹介した「マルチ・ヴィンテージ」になると10万円を超す価格帯で取引されていることも。
ロマネ・コンティ等の有名な高級ワインのように、オークションにて数億円・数十億円と言った考えられない価格は今のところ付いていません。
しかし、需要が更に高まれば、いずれはロマネ・コンティのような膨大な価格帯で取引されるかもしれません。
5．アンリ・ジローの買取価格が高額になる理由
400年の伝統が息づくこだわりの製法
アンリ・ジローはこだわりの製法を取り入れています。機械を利用せずブドウを収穫し、専用スペースへ迅速に運び込まれ圧搾されます。
ですが、圧搾後のこだわりがアンリ・ジローの味わいを決定づけていると言っても過言ではありません。1990年代以降より取り入れられた「低温浸透法」を採用しているのです。
これにより、ブドウジュースが出てくると専用のコンプレッサーによりゆっくりと10度まで下がり、衛生的にも良いですし不純物が無くなります。そして最後には、アルゴンヌ森産の樫の樽に収納され発酵し、見事なアンリ・ジローが誕生するのです。
このこだわりがあるからこそ、400年近く経過した今でも人気が衰えないのです。
幻のシャンパンといわれるほどの希少性
「アンリ・ジローが欲しい！飲みたい！」と思っても、簡単に入手できるほど甘くありません。と言うのも、先ほど紹介したように「王室御用達」のシャンパーニュだからです。
また一部の上流階級や富裕層にも優先的に出荷され、残った少数が市場へと出回るのです。それなら、大量生産すれば良いのでは？と言いたいところですが、400年近く続く伝統的な味わいを損なわないために厳格な基準のもと製造されています。
たとえ、大量にブドウが収穫されても基準を満たさなければアンリ・ジローにはなりませんので結果、少数生産となり希少性が上がるのです。
評価＆人気が高い
希少性のあるシャンパーニュ「アンリ・ジロー」これで評判や人気が高くなければ、どなたでも入手できたことでしょう。しかし、重複となりますが見事な香りと味わい、そして後味の素晴らしさも相まって多くのシャンパーニュ愛好家から高い評判と人気を持っています。
その上、高級レストランもお客様のニーズを満たすべく続々と仕入れるようになり、更に希少性が加速しています。そのため人気のあるアンリ・ジローを見つけましたら、迷っている暇はありませんよ。
6．アンリ・ジローの買取方法
「飲まないアンリ・ジローが買取に出したい！でもどうすれば良いの？」と言う悩みを抱えていませんか？ストックラボでは、店頭買取はもちろんのこと、皆さんのニーズに合った買取方法を多数用意しています。
どの買取方法が自分に都合が良いか？下記でご紹介している買取方法ページを、ぜひとも参考にしてみてください。
7．アンリ・ジローを売る前に！買取業者比較
アンリ・ジローを売る前には、必ず業者比較をしましょう。どの業者に売るかによって結果に差が出ることがあるからです。
しかし、そうは言ってもどんなポイントで業者を選ぶべきかわからない上に、調べるのも手間。まずは下記のコラムでチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
アンリ・ジローは現在、日本国内で需要の高まりを見せており、高額買取が期待できるシャンパーニュです。もし不要なアンリ・ジローをお持ちでしたら、ストックラボへ買取に出してみましょう。
古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。
