そもそもイチローズモルトとはどんなお酒?

イチローズモルトは、埼玉県秩父市の秩父蒸溜所で、株式会社ベンチャーウイスキーが製造しているジャパニーズウイスキーです。大手メーカーではなく、小規模なクラフト蒸溜所が手がけている点が、まず大きな特徴といえます。

ブランド名は、創業者である肥土伊知郎(あくと・いちろう)氏の名前に由来します。ひとりの造り手の情熱から始まったウイスキーが、いまや世界的な品評会で最高賞を重ねるまでになりました。

ここでは、イチローズモルトの成り立ち・味わい・評価という3つの視点から、その価値を確認していきましょう。

イチローズモルトの由来は創業者の肥土伊知郎氏の名前?埼玉県の羽生蒸留所の概要

イチローズモルトの物語は、肥土伊知郎氏の実家が営んでいた羽生蒸溜所の閉鎖から始まります。

肥土氏の実家は、埼玉県で古くから酒造を営む東亜酒造でした。しかし父の代で経営が悪化し、2000年に蒸溜所は他社へ譲渡されます。このとき、譲渡先の判断で、20年もの歳月をかけて熟成された約400樽の原酒が廃棄されることになりました。

当時サントリーに勤めていた肥土氏は、この原酒の価値を信じて全国を奔走します。手を差し伸べたのが福島県の笹の川酒造でした。「時間をかけた原酒を廃棄することは業界の損失」という理解のもと、原酒は廃棄を免れます。

2004年、肥土氏はベンチャーウイスキー社を設立。自ら全国2,000軒ともいわれるバーを回り、ブランドではなく味で勝負する形で羽生の原酒を製品化していきました。これが「イチローズモルト」の原点です。

そして2007年、埼玉県秩父市に念願の秩父蒸溜所を設立。翌2008年に稼働を開始しました。秩父は夏が高温多湿、冬は氷点下まで下がる寒暖差の激しい土地で、この気候がウイスキーの熟成を早く深く進めると言われています。2019年10月には第二蒸溜所もオープンし、生産体制を少しずつ拡大しています。

イチローズモルトの味わい

イチローズモルトの味わいを語るうえで欠かせないのが、ミズナラ材で造られた発酵槽です。

ミズナラは通常、熟成樽の材として使われます。ところが秩父蒸溜所は、これを発酵槽にも採用しました。世界でも例のない試みで、ミズナラに棲みつく乳酸菌の働きによって、香木のような芳香とフルーティーな風味が生まれるとされています。

この造りが、イチローズモルト特有の香りにつながっています。伽羅(きゃら)や白檀を思わせる、オリエンタルで気高い和の香り。ミズナラ樽で後熟させたボトルでは、この個性がさらに際立ちます。

原料へのこだわりも徹底しています。二条大麦はドイツ・イングランド・スコットランドから輸入したものに加え、秩父市吉田地域で栽培されJAちちぶが乾燥調製した二条大麦も使用。仕込み水には秩父の良質な水が使われています。将来的には製麦から瓶詰めまでを蒸溜所内で完結させる「100%秩父産」のウイスキー造りも視野に入れています。

なお、シリーズごとに使う原酒や樽が異なるため、味わいの幅はかなり広めです。ワイン樽由来の果実味が前面に出るものもあれば、ピートを効かせた重厚なタイプもあります。

イチローズモルトの評価

イチローズモルトが初めて世に出たのは2005年ですが、翌2006年にはすでに『ウイスキーマガジン』のジャパニーズウイスキー部門でゴールドメダルを受賞しています。無名の新興ブランドとしては異例のスピードでした。

その後も評価は加速します。世界最高のウイスキーを決めるワールド・ウイスキー・アワード(WWA)では、ジャパニーズ部門で2007年から連続してカテゴリー最優秀賞を獲得。2011年に秩父蒸溜所の原酒を使った初のモルトウイスキー「秩父 ザ・ファースト」を7,400本出荷した際は、国内外の割当分が発売当日のうちに完売しました。

そして極めつけが、トランプのカードをモチーフにした「カードシリーズ」です。2005年から2014年にかけて54本がリリースされたこのシリーズは、2019年8月の香港オークションで全54本セットが約9,750万円で落札されています。

こうした実績が、ブランド全体の価値を押し上げています。イチローズモルトが高く評価される背景をさらに詳しく知りたい方は、【イチローズモルト買取】プロが教える!売る前に知りたい7つのポイントもあわせてご覧ください。

イチローズモルトの種類別定価一覧

イチローズモルトは、大きくブレンデッドウイスキー系と、モルト原酒だけを使うリーフシリーズ、そして秩父蒸溜所の原酒のみを使ったシングルモルトに分かれます。価格帯もそれぞれ異なるため、まずは主要ラインナップを一覧で確認しましょう。

最終更新日:2026年9月8日

銘柄 タイプ 度数 定価(税込) 市場価格の目安
イチローズモルト&グレーン ワールドブレンデッド ホワイトラベル ブレンデッド 46% 4,235円
(税別3,850円)
5,400〜6,800円
イチローズモルト ワインウッドリザーブ ブレンデッドモルト 46% 8,800円
(税別8,000円)
12,000〜20,000円
イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ ブレンデッドモルト 46% 8,800円
(税別8,000円)
12,000〜25,000円
イチローズモルト ダブルディスティラリーズ ブレンデッドモルト 46.5% 8,800円
(税別8,000円)
12,000〜25,000円
イチローズモルト&グレーン リミテッドエディション ワールドブレンデッドウイスキー ブレンデッド 43% 11,000円
(税別10,000円)
13,000〜18,000円
イチローズモルト&グレーン クラシカルエディション ブレンデッド 48% 7,700円
(税別7,000円)
8,000〜18,000円
イチローズモルト 秩父 ザ・ピーテッド2022 シングルモルト 55.5% 14,850円
(税別13,500円)
50,000〜60,000円

※定価はメーカー希望小売価格です。市場価格は流通状況により日々変動します。容量はいずれも700mlです。

なお、ホワイトラベルは2023年7月に税込3,850円から4,235円へと約10%値上げされています。この改定はホワイトラベルのみが対象で、他のラインナップは据え置きとなりました。古い情報には旧価格が残っていることがあるため、注意してください。

ここからは、それぞれの銘柄について定価と特徴を詳しく見ていきましょう。

イチローズモルト&グレーン ワールドブレンデッドホワイトラベル

定価は4,235円(税込)/700ml・アルコール分46%。イチローズモルトのなかで最も入手しやすい定番ボトルであり、入門編として選ばれることの多い1本です。

名前のとおり、世界5大ウイスキー(スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本)の原酒を秩父の地でブレンドしたワールドブレンデッドウイスキーです。秩父蒸溜所のモルト原酒をキーモルトに、複数の蒸溜所のモルト原酒とグレーン原酒を組み合わせています。

味わいは、レモンピールやバニラを思わせる爽やかな香りと、蜂蜜のようなコクのある甘み。軽やかな飲み心地でハイボールとの相性も良く、飲食店での採用も多いボトルです。

市場価格は5,400〜6,800円前後。プレミアはついているものの、他のラインナップに比べれば定価との差は小さく、店頭で定価に近い価格で見つかることもあります。

イチローズモルト ワインウッドリザーブ

定価は8,800円(税込)/700ml・アルコール分46%。赤いラベルから「赤ラベル」の愛称で呼ばれる、リーフシリーズの一角です。

複数のモルト原酒をヴァッティングしたのち、勝沼などの赤ワイン醸造に使われた樽で追加熟成させています。この後熟によって、赤ワイン由来のベリー系のフルーティーさと、チョコレートを思わせるビターな甘みが重なり合う独特の風味が生まれます。

ウイスキーの熟成にワイン樽を使う手法自体は珍しくありませんが、赤ワイン樽ならではの華やかさをここまで前面に出したボトルは多くありません。市場価格は12,000〜20,000円前後で、定価の1.5倍から2倍以上での取引が常態化しています。

イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ

定価は8,800円(税込)/700ml・アルコール分46%。金色の葉をあしらったラベルが目印で、リーフシリーズのなかでも特に人気の高いボトルです。

羽生蒸溜所の原酒をキーモルトに、ピーテッドモルトを含む数種のモルト原酒をヴァッティングし、日本固有のミズナラ樽で後熟させています。ミズナラ樽は伽羅や白檀を思わせる和の香りを生むことで知られ、海外のウイスキーファンからも高い人気を集めています。

ワールド・ウイスキー・アワード2010では「ベストジャパニーズ・ブレンデッドモルト」を受賞。市場価格は12,000〜25,000円と幅がありますが、近年は欠品が続き、定価で見かける機会はめっきり減りました。ミズナラウッドリザーブの詳細は「イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ MWR」の魅力と買取相場でも解説しています。

イチローズモルト ダブルディスティラリーズ

定価は8,800円(税込)/700ml・アルコール分46.5%。名前のとおり「2つの蒸溜所」を意味し、閉鎖された羽生蒸溜所のモルト原酒と、現行の秩父蒸溜所のモルト原酒をブレンドした特別な1本です。

すべて国産原酒で構成されているため、「ジャパニーズウイスキー」を名乗れる点も価値を高めています。2009年のWWAでは「ベストジャパニーズ・ブレンデッドモルト」を受賞しました。

味わいは、ハチミツやドライフルーツのような甘みのなかに、生姜やシナモンを思わせるスパイシーさが共存する複雑な構成です。市場価格は12,000〜25,000円前後。

なお、同じダブルディスティラリーズでも、秩父蒸溜所と信州マルス蒸溜所が原酒を交換して造った「ダブルディスティラリーズ 秩父×駒ヶ岳2021」は別格で、限定品のため市場では10万円を超える値がつくこともあります。

イチローズモルト&グレーン  リミテッドエディション ワールドブレンデッドウイスキー

定価は11,000円(税込)/700ml・アルコール分43%。青いラベルから「青ラベル」とも呼ばれる、ブレンデッドシリーズの最高峰です。

ホワイトラベルと同じワールドブレンデッドの構成ながら、10年以上熟成させた原酒を贅沢に使用している点が違います。重厚で華やかな香りと、じっくりと広がる香ばしさが特徴で、ブレンデッドウイスキーの完成形といえる仕上がりです。

2020年のワールド・ウイスキー・アワードでは世界最高賞を受賞し、その評価を決定づけました。市場価格は13,000〜18,000円前後で、リーフシリーズと比べれば定価との差は比較的小さめです。

イチローズモルト&グレーン クラシカルエディション

定価は7,700円(税込)/700ml・アルコール分48%。ホワイトラベルの上位版という位置づけのボトルです。

こちらも世界5大ウイスキーの原酒を使用していますが、ホワイトラベルよりもモルト原酒の比率を高め、より伝統的で重厚なスタイルに仕上げられています。度数も48%と高く、加水しても風味が崩れにくいのが特徴です。

市場価格は8,000〜18,000円と開きがありますが、これは流通量と状態によるところが大きい部分です。定価に近い価格で見つかることもあるため、ホワイトラベルの次の1本を探している方には狙い目といえます。

イチローズモルト 秩父ザ・ピーテッド2022

定価は14,850円(税込)/700ml・アルコール分55.5%。ここまで紹介してきたブレンデッド系とは異なり、秩父蒸溜所の原酒だけを使ったシングルモルトです。

世界中でわずか11,000本しか発売されなかった限定ボトルで、秩父ピーテッドシリーズとしては4年ぶりの復活作にあたります。

ピートを強く炊き込んだスモーキーな香りが立ち上がり、そのあとにカスタードクリームのような濃厚な甘みが広がる構成です。55.5%という高いアルコール度数が、香味の厚みを支えています。

市場価格は50,000〜60,000円前後と、定価の3倍から4倍という水準。今回紹介したラインナップのなかでは、定価と市場価格の乖離が最も大きいボトルです。

イチローズモルトの販売価格は定価よりも高い?

結論から言えば、ほとんどの銘柄が定価を上回る価格で流通しています。ただし、その差の大きさは銘柄によってかなり違います。

最も差が小さいのが定番のホワイトラベルです。定価4,235円に対して市場価格は5,400〜6,800円ほど。プレミアは1.3〜1.6倍程度にとどまり、店頭では定価に近い価格で買えることも珍しくありません。流通量が比較的多く、ハイボール用として日常的に消費されていることが背景にあります。

次に、クラシカルエディション(定価7,700円/市場8,000〜18,000円)とリミテッドエディション(定価11,000円/市場13,000〜18,000円)。状態や販路によって幅はあるものの、条件が合えば定価に近い価格で手に入る可能性が残っています。

一方、リーフシリーズのミズナラウッドリザーブ・ワインウッドリザーブ・ダブルディスティラリーズは、定価8,800円に対して市場価格が12,000〜25,000円。定価のおよそ1.5〜3倍で、近年は欠品が続いており定価で見かける機会自体が減っています。

そして限定品になると、差はさらに広がります。秩父ザ・ピーテッド2022は定価14,850円に対して50,000〜60,000円。秩父ウイスキー祭ボトルや食源探訪シリーズ、干支ボトルといった企画品では、数万円台の取引が当たり前になっています。

つまり、「イチローズモルト=すべて入手困難」というわけではありません。ホワイトラベルから入り、徐々に上のラインを狙っていくのが現実的なアプローチといえるでしょう。

イチローズモルトの定価が高騰化している理由

なぜイチローズモルトはこれほど定価を上回る価格で取引されるのでしょうか。理由は大きく3つあります。生産量の少なさ、世界的な評価の高さ、そして限定ボトルの希少性です。順に見ていきましょう。

①秩父蒸溜所の生産量が少ない

最も大きな要因が、秩父蒸溜所の生産規模そのものが小さいことです。

イチローズモルトの生産本数は、世界で最も人気のあるシングルモルトのひとつ「グレンリベット」のわずか2日分、ジャパニーズウイスキーの代表格「山崎」の2週間半分程度と言われています。大手メーカーとは桁がひとつも二つも違う規模なのです。

これは設備の制約だけが理由ではありません。秩父蒸溜所は、一つひとつの樽を職人が管理する小規模体制をあえて貫いています。大量生産ではなく、手作りによる地元に根ざしたウイスキー造りを目指すという方針が、生産量に上限を課しているのです。

もちろん、増産の努力は続いています。2019年10月には第二蒸溜所がオープンし、生産能力は着実に拡大してきました。ただ、ウイスキーは仕込んでから商品になるまでに何年もの熟成期間を必要とします。増産の効果が市場に出るまでには、どうしても時間がかかります。

需要は世界中から寄せられる一方、供給は物理的に増やせない。この構造が、価格の下支えになっています。

②世界的な受賞歴と評価の高さ

2つ目の理由は、国際的な品評会での圧倒的な実績です。

ウイスキー界で最も権威あるとされるワールド・ウイスキー・アワード(WWA)において、イチローズモルトは何度も世界最高賞を獲得しています。ジャパニーズ部門では2007年以降、複数年にわたって連続してカテゴリー最優秀賞を受賞。リミテッドエディションに至っては、5年連続で世界一に輝くという前例のない記録を打ち立てました。

発売翌年の2006年に『ウイスキーマガジン』でゴールドメダルを獲得した点も見逃せません。無名のブランドが、いきなり世界の評価軸に乗ったのです。

こうした受賞歴は、単なる箔付けではありません。海外のコレクターや投資家が参入する明確な理由になります。日本国内の愛好家だけでなく、世界中の買い手が限られた本数を取り合う構図が生まれ、その結果として二次流通の価格が押し上げられています。

ミズナラという日本固有の樽材を使った香味の個性も、「日本でしか造れないウイスキー」として海外での評価を高める要素になっています。

③限定ボトルの希少性

3つ目が、限定ボトルの存在です。イチローズモルトは定番ラインナップに加えて、数量限定の企画品を数多くリリースしてきました。

その象徴が「カードシリーズ」です。トランプのカードをモチーフにした計54本のボトルが2005年から2014年にかけて順次発売されましたが、全54本が揃ったセットは世界に4セットしか存在しないとされています。2019年8月には香港のオークションで、この全54本セットが約9,750万円で落札されました。

カードシリーズほどではないにせよ、秩父ウイスキー祭の記念ボトル、食源探訪シリーズ、干支ボトルなど、毎年のように限定品が登場します。いずれも発売と同時に完売し、二次流通ではプレミア価格がつくのが常です。

限定品は再販されません。開栓されるたびに現存数が減っていくため、時間が経つほど希少性が増していきます。「限定品が出るたびにブランド全体の話題性が高まり、それが定番ラインの需要も押し上げる」という循環が、イチローズモルト全体の価格水準を支えているのです。

イチローズモルトを定価で買う方法

ここまで見てきたとおり、イチローズモルトを定価で買うのは簡単ではありません。ただし、ルートを選べばチャンスが残っているのも事実です。ここでは現実的な3つの方法について、特徴と注意点を解説します。

なお、メーカーの示す希望小売価格はあくまで販売の目安であり、販売店は自由に価格を設定できます。人気商品ほど定価以上で販売される傾向が強い、という前提を押さえておきましょう。

①正規販売店・酒販店の抽選販売に応募する

定価での購入を狙うなら、正規販売店(特約店)と抽選販売が最も確実性の高いルートです。

特約店は、地域の地酒専門店やウイスキーに力を入れている酒販店が務めているケースが多く、入荷時に店頭販売や抽選販売が行われます。百貨店や大手酒販店、オンラインストアでも数量限定の抽選が実施されることがあります。過去には秩父ウイスキー祭や浦和競馬場でのイベント抽選といった例もありました。

メリットは明確で、当選すれば確実に定価で購入できる点です。プレミア価格を払わずに希少なボトルを手に入れられる、ほぼ唯一の手段といえます。

一方で、注意点も少なくありません。まず、応募条件です。会員カードやアプリ会員登録が必須になっているケースが多く、店舗によっては過去の購入実績が求められることもあります。狙っている方は、あらかじめ会員登録を済ませておきましょう。

また、抽選申し込みは1人1点までに制限されるのが一般的です。複数の種類が同時に販売される場合でも、そのなかから1本しか選べないことがあります。事前に優先順位を決めておくことが大切です。

さらに、申し込みや当選後の購入手続きには厳密な期限が設定されています。日付だけでなく時刻まで指定されることもあるため、当選連絡を確実に受け取れるメールアドレスを用意し、期限を逃さないよう注意してください。

②量販店・コンビニの入荷タイミングを狙う

定番のホワイトラベルに限れば、大型スーパーやディスカウントストア、量販店の酒類売場で定価前後の価格で見つかることがあります。

ホワイトラベルは他のラインナップに比べて流通量が多く、ハイボール需要もあって一般の小売ルートにも一定量が回っています。酒類の品揃えに力を入れている一部のコンビニエンスストアで取り扱われる例もありますが、こちらは常時置いてあるわけではなく、店舗差がかなり大きいのが実情です。

この方法のコツは、入荷のタイミングを把握しておくことです。入荷数自体は多くないため、並んだその日のうちに売り切れる店舗も珍しくありません。よく行く店舗があれば、入荷日を店員さんに確認しておくと確率が上がります。

ただし、この方法で狙えるのは基本的にホワイトラベル、運が良ければクラシカルエディション程度と考えておきましょう。リーフシリーズや限定品が量販店の棚に並ぶことは、まずありません。

価格についても注意が必要です。同じ量販店でも、店舗によっては定価を大きく上回る価格を設定していることがあります。定価4,235円という数字を頭に入れておき、それを目安に判断してください。

③ネットショップで購入する(プレミア価格に注意)

Amazonや楽天市場などの通販サイトでも、イチローズモルトは購入できます。在庫さえあればいつでも買える手軽さが最大のメリットで、抽選に応募したり店舗を巡ったりする手間がかかりません。

ホワイトラベルであれば、時期によっては定価に近い価格で出品されていることもあります。まずはネットショップで相場を確認してみるのが現実的でしょう。

ただし、ネットショップで流通しているイチローズモルトのほとんどは二次流通品であり、プレミア価格がついていると考えてください。リーフシリーズは12,000〜25,000円、秩父ザ・ピーテッド2022に至っては50,000円以上が一般的です。

プレミア価格での購入を検討する際は、次の3点を確認しましょう。

  • 販売者の信頼性……酒類販売業の免許を持つ事業者か、真贋の確認体制があるか
  • ボトルの状態……ラベルの傷みや液面の低下は、中身の状態と価値に直結します
  • 価格の妥当性……同じボトルでも販路によって価格差が大きいため、複数の出品を見比べましょう

なお、ウイスキーの価格は市況によって変動します。値上がりを前提とした投資目的での購入はおすすめできません。飲んで楽しむこと、手元に置いて愛でることを主眼に選ぶのが健全な向き合い方といえるでしょう。

お酒の買取ならストックラボへ

ご自宅にイチローズモルトが眠っているなら、その価値は想像以上かもしれません。ストックラボは、ウイスキー・シャンパン・ブランデー・日本酒などを業界最高値で買取するお酒買取専門店です。

イチローズモルトは、同じブランドでもラインナップによって評価が大きく異なります。リーフシリーズなのか限定品なのか、箱や冊子が揃っているかどうかで査定額は変わります。ストックラボでは経験豊富な鑑定士が、ボトルの状態から付属品の有無まで確認したうえで、一本一本を丁寧に査定いたします。

査定方法は、店頭・出張・宅配・メール・LINEからお選びいただけます。査定は無料で、金額にご納得いただけない場合のキャンセルも可能です。まずはお気軽にご相談ください。

イチローズモルトの買取実績

銘柄名 買取日 買取価格
イチローズモルト ダブルディスティラリーズ 700ml 46% 箱付 2025年8月30日 8,000円
イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ 700ml 46% 箱付 2025年8月30日 8,000円
イチローズモルト ワインウッドリザーブ WWR 700ml 46% 箱付 2025年9月9日 6,500円

※買取価格はボトルの状態・付属品の有無・査定時期により変動します。上記は過去の実績であり、金額を保証するものではありません。

保管の際は、直射日光を避けた冷暗所でボトルを立てて置いてください。ウイスキーはワインと違ってコルクを湿らせる必要がなく、横に寝かせると高いアルコール度数がコルクを傷め、液漏れや香味の劣化につながります。箱や冊子などの付属品も査定額に影響しますので、捨てずに一緒に保管しておきましょう。

イチローズモルトの買取実績例

イチローズモルト ワインウッドリザーブ


6,500円
買取はこちら
詳細はこちら

イチローズモルト ワインウッドリザーブ


6,500円
買取はこちら
詳細はこちら

※買取価格は2025年9月時点の実績です。相場により変動します。

イチローズモルトの買取価格・買取実績はこちら

まとめ

イチローズモルトの定価と市場価格について解説してきました。最後に要点を整理しておきましょう。

  • 定番のホワイトラベルは4,235円(税込)。2023年7月に3,850円から約10%値上げされた
  • リーフシリーズ(ワインウッド・ミズナラ・ダブルディスティラリーズ)は8,800円(税込)だが、市場では12,000〜25,000円で取引されている
  • 秩父ザ・ピーテッド2022は定価14,850円に対して市場価格50,000〜60,000円と、乖離が最も大きい
  • 高騰の理由は、秩父蒸溜所の生産量の少なさ・世界的な受賞歴・限定ボトルの希少性の3点
  • 定価で買うなら、特約店や抽選販売が最も確実。ホワイトラベルは量販店でも定価前後で見つかることがある

イチローズモルトは、ひとりの造り手が400樽の原酒を守り抜いたところから始まったブランドです。世界的な評価を得た今でも、秩父の小さな蒸溜所で職人が一樽ずつ管理する姿勢は変わっていません。その希少性が、そのまま価格に表れています。

まずは入手しやすいホワイトラベルから、秩父のウイスキー造りを体験してみてはいかがでしょうか。

そして、ご自宅にイチローズモルトの未開封ボトルが眠っている場合は、その価値を一度確かめてみることをおすすめします。限定品はもちろん、定番のリーフシリーズにも安定した需要があります。ストックラボでは無料査定を承っておりますので、お気軽にご相談ください。

参考・引用元

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株式会社ストックラボ
所在地
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-12-16 セントフォービル203
電話番号
03-5919-6640
古物商許可番号
第307731104330号
酒類販売業免許
四法373

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