1.ジャパニーズウイスキー「軽井沢」とは
まず最初に、軽井沢というウイスキーがどんなお酒であるかの基礎知識を知っておきましょう。歴史や背景を知っておくことで、買取業者に「お酒に詳しい」という印象を与えることができるはずです。
国産初のモルトウイスキー「軽井沢」
軽井沢は1976年に発売された国産初の100%モルトウイスキーとして知られています。
当時としてはかなり高価な1万5,000円で販売され、当時から高級品として扱われていました。
聖地「軽井沢ウイスキー蒸留所」
軽井沢蒸留所は、ワイン製造をされていた軽井沢農場に1955年に建てられたウイスキーの蒸留所で、1956年からウイスキー製造が始まりました。
以来、軽井沢蒸留所では数十年間に渡りウイスキーが造られていましたが、2012年に閉鎖しその歴史に幕を下ろしたのです。
ジャパニーズウイスキー軽井沢の歴史
1976年に販売開始された軽井沢ですが、ジャパニーズウイスキーとして世界的な人気を持っています。
軽井沢ウイスキーは2001年には世界的なコンペティションで金賞を受賞したのを皮切りに2002年、2004年にも金賞を受賞するなど輝かしい実績と歴史を有しています。
軽井沢の味わいとは?
ジャパニーズウイスキーの良い部分とされているのは、幅広い層に受け入れられるまろやかな味わいですが、軽井沢ウイスキーの味わいは真逆とも言えます。
軽井沢ウイスキーはモルトの個性を前面に打ち出した、ウイスキー好きなら分かるといったような、強くて深い味わいが特徴のウイスキーとなっています。
2.国産ウイスキー「軽井沢」の買取相場
軽井沢の買取相場について
大変貴重で、かつ高価なウイスキーでもある軽井沢。軽井沢ウイスキーの買取を利用する前には相場は知っておきたいところです。もし軽井沢ウイスキーを売却してしまってから適正価格ではなかったと知るのは避けたいですよね。
酒買取の専門業者であるストックラボのプロ鑑定士が紹介する、軽井沢ウイスキーの相場をチェックしてみましょう。
【軽井沢 買取相場】
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●軽井沢 17年~300,000円前後
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●軽井沢8年~100,000円前後
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●軽井沢 能シリーズ~4,000,000円前後
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●軽井沢 長期熟成原酒使用 シリーズ~200,000円前後
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●軽井沢 VINTEAGE シングルカスクモルト 樽出し原酒シリーズ~1,000,000円前後
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●軽井沢 1960~2,000,000円前後
(※2022年6月現在)
「軽井沢」驚愕の最高額
ニュースにもなったのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、軽井沢についた最高価格を紹介します。
2017年に「軽井沢1960」についた価格は、なんと「1,400万円」!想像を超えた金額ですが、国産ウイスキーにそれほどの価値があると認められている考えると、誇らしい気持ちになりますね。
3.軽井沢の買取価格が高額になる理由
”世界で最も入手困難な国産ウイスキー”
軽井沢蒸留所は、2000年にウイスキーの製造を終了しました。そして、今では軽井沢蒸留所自体もありません。つまり絶版となり、二度と造られることがない幻のウイスキーとなったのがこの「軽井沢」なのです。
それゆえ、軽井沢ウイスキーは現在では「世界で最も入手困難なウイスキー」と言われ、その価格は年々右肩上がりで高騰しています。
コレクターからの人気
軽井沢ウイスキーの希少価値を示す指標は2013年以来300%上昇したとされ、今後もさらに希少価値は増すのではないかと考えられています。
世界中のコレクターも同様に考えているようで、軽井沢ウイスキーは見かけたら即買いとされるほどの人気となっています。
4.軽井沢の相場高騰中の年代は?
モルトウイスキー「軽井沢」は銘柄、種類に関わらず全般的に右肩上がりに相場は上がっています。それは今後も変わらないと思いますが、そんな中でも特に人気があり、相場が高騰している軽井沢ウイスキーの銘柄を5つ紹介します。
どの軽井沢のウイスキー銘柄も特徴があるので、どんなところが評価されているのか注目してみてください。
1位:王道「軽井沢17年」
やはり、初の国産モルトウイスキーである軽井沢らしく、人気ナンバー1は「軽井沢17年」です。これは発売当時のボトルフォルム、そして当時の原酒を使用しているのが特徴で、貯蔵17年の原酒をヴァッティングした超貴重な一本となっています。
モルトの個性を前面に打ち出した軽井沢と言えばこれ。と言えるような真ん中にくるような銘柄と言えそうです。
2位:しっかりと芯が通った「軽井沢8年」
軽井沢全般的にそうですが、これからどんどん希少性を増すモルトウイスキー軽井沢8年。デキャンタタイプの角瓶、丸みを帯びたタイプの瓶の2種類あります。
見かけたら即手に入れたいという方も多く、また比較的手を出しやすい価格でもあるため多くの方が求めている一本となっています。
3位:日本が香る「軽井沢 能シリーズ」
箱、ボトルに能のお面のラベルがあしらわれ、13年、31年など年代別でシリーズ化されている「軽井沢 能シリーズ」。
そのデザインから海外での人気も高く、シリーズ物ということでコレクション要素もあり大変な人気となっています。
4位:最高齢酒31年!?「軽井沢 長期熟成原酒使用シリーズ」
最高齢酒31年の古酒をはじめとする長期貯蔵原酒を使用したシリーズです。
31年~12年ものの軽井沢原酒を使ったこのシリーズはウイスキーファンから絶大な支持を得て、シリーズそれぞれの味の違いを知るのは今となっては困難になっているかもしれません。
5位:アルコール度数64.5度「軽井沢 VINTEAGEシングルカスクモルト 樽出し原酒シリーズ」
工場直販で一般には出回らなかったと言われているのが、軽井沢のこのシリーズです。
希少性はもちろんですが、この軽井沢の特徴はアルコール度数が64.5度という非常に高いアルコール度数の正真正銘の原酒であることです。一滴でいいから飲んでみたい。そう思っているウイスキーファンは世界中にいるのです。
5.希少ウイスキー「軽井沢」の買取方法
軽井沢を売る時に利用できる買取サービス
ここまででいかにモルトウイスキーの軽井沢が希少で貴重なお酒なのかを強く紹介しました。そんな価値ある軽井沢を買取に出す場合は慎重を期したいもの。
ストックラボでは買取実績が豊富な専門のプロ鑑定士が、誠実に鑑定をする買取サービスがありますので、ウイスキーを買取する際は一度ご覧になって参考や指標にしてみてください。
6.買取業者比較は軽井沢を売る前に
軽井沢を売る再には、どこに買い取ってもらうのがいいのか、適正な相手なのか、価格なのかという不安も出てくることでしょう。買取業者を選ぶポイントもどうしたらいいのかわからないという方におすすめなのは、プロに聞くこと。
しかし、なかなか直接聞くのは忙しい時には難しいもの。そこで、酒買取の専門業者であるストックラボが紹介している下記のコラムを参考にしてみてはいかがでしょうか。きっとどう選ぶべきかの指標となるはずです。
まとめ
知れば知るほどその価値に驚かされてしまうウイスキー軽井沢。かなり貴重なお酒ですが、買取に出す際には一片の後悔も残らないように準備を整えてのぞんでみてくださいね。
古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。