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1.サントリーウイスキー白州について
響や山崎、知多など、いくつかのウイスキーの種類がサントリーには、存在している。その中でも、新緑を思わせる爽やかな風味を醸す、最高峰のウイスキーはサントリー「白州」だ。しかし、サントリーウイスキー白州とは何なのだろうか。まず、サントリーウイスキー白州とは何か、について考えていこう。
サントリー「白州」とはどんなウイスキーなのか
サントリー白州とはどんなお酒なのか。白州はサントリーが山梨県白州で造る「シングルモルトウイスキー」だ。白州蒸留所という場所で造られていることからも、その味わいは新緑を思わせる爽やかさ、とも言われている。
グリーンのボトルが爽やかさを連想させ、ノンエイジ、熟成年数表記ボトルまで種類も豊富にあるお酒だ。
白州の歴史を知っておこう
白州が誕生したのは、1973年。山崎蒸留所とは異なる、新しいタイプのモルトウイスキーを探し求め、山梨県白州に辿りつく。
柔らかく、ミネラル分も豊富に含む地下天然水は原酒に最適だと判断し、この地に工場が造られた。12、18年などを主体に、今も尚名品を生み出している。
白州蒸留所についてを知る
白州蒸留所は、山梨県北杜市白州町にある。周辺を新緑に囲まれた、美しい景観が魅力だ。1973年に山崎蒸留所に次ぐ2番目の工場として建設され、一部は見学コースとして開放されている。
2010年にはグレーンウイスキーの工場設備を整えるなど、進化を続ける蒸留所のひとつだ。
白州の味わいの特徴とは?
白州の魅力は、その軽やかさと爽やかさ。重厚感、渋みなどは感じられないものの、奥行きがしっかりとしている、洗練されたウイスキーとして人気だ。
また、森香るウイスキーというコピーで知られているように、樽使い、ブレンドが独特であり、森を感じるフレーバーも魅力とされている。
2.ジャパニーズウイスキー白州の買取相場
ジャパニーズウイスキー白州について、多少なりとも理解できたところで、次に注目すべきはその買取相場価格。お酒買取市場でも常に注目されているアイテムだが、一体どの程度の価格となっているのか、ここで紹介していこう。
白州ノンビンテージ、ノンエイジ(1973)の買取相場
サントリー白州の中でも、最も多く流通している「白州シングルモルトノンヴィンテージ」。白州ビギナーにもおすすめの、シルキーかつスムースな洗練された1本だ。ちなみにノンビンテージ、ノンエイジと呼ばれるのは熟成年数の記載がなく、熟成年数の異なる原酒をブレンドして作られているウイスキーだから。ホワイトオークが中心であり、どことなく新緑の風味も楽しめるところが魅力。
原酒不足から、このスタンダード品も入手困難となっており、価格高騰中なのだ。サントリー白州ノンビンテージ、ノンエイジ(1973)の平均買取相場は9,000円程度になっており、高い場所で10,000円を超える買取金額になることもある。
白州ノンビンテージ、ノンエイジ(1973)180ml の買取相場
サントリー白州ノンビンテージ、ノンエイジ(1973) 180mlの買取相場は1本1,000円程度になります。
白州12年の買取相場
SWSC2011 最優秀金賞受賞など、数多くの輝かしい功績を残す「白州12年」はサントリー白州の中でも定番の1本。酒齢12年以上のホワイトオーク、リフィル樽原酒が使用されており、シンプルでありながらも奥行きのある、個性的な味わいが楽しめる。
原酒不足となっているのか、簡単に酒販店で手に入りにくくなっており、近年高騰している。
白州12年がまだ販売されていたころは、店頭では6,000円台で売られていた。当時でもそれなりの値段だったが、流通がストップしてからはネット通販でしかお目にかかれず、値段も20,000~30,000円まで膨れ上がり、一気に高級ウイスキーとなってしまった。
白州12年シングルモルトと白州12年ピュアモルトでは若干相場が異なってくる。
例えば、2022年1月時点ではサントリー白州12年シングルモルト現行品で買取価格は15,000円前後、サントリー白州12年シングルモルト海外向けラベルで8,000円前後のところが多い。白州12年ピュアモルトもサイズやラベルで価格が異なる。白州12年ピュアモルトのミニボトルで2,000円前後、白州12年ピュアモルトのベビーボトルで20,000円前後になる。
スーパーなどで6,000円台で売られていたことを考えると、これらの査定額も高額になっていることがわかるだろう。
サントリー白州12年を今売ってしまうのもいい。しかし、白州が休売となったのは2018年6月で、2019年2月時点ではまだ1年も経過していない。サントリーがいつ白州12年の販売を再開するかは未定だが、ウイスキー造りの性質上2、3年で再販までこぎつけられるとは考えられない。
というわけで、サントリー白州12年は消費される一方で、数が減るにつれて買取価格もさらに向上する。数年後に買取相場は現在の倍になっていても不思議ではない。さらなる高額買取を望むなら、きちんと保管したうえでもう少し家で寝かしておくのもアリだろう。
白州18年の買取相場
「白州18年」は、数多くのフレーバーを楽しめる、白州らしさを感じられるウイスキーだ。シェリー樽のものやホワイトオークなど、数多くの個性的な原酒を伝説のブレンダーが絶妙に組み合わせた、香りの交響曲を楽しめる。
アルコールの刺々しい感じが無く、すっきりと飲めるので初心者にもおすすめだ。
白州18年の買取相場も高額になっている。
白州18年
白州25年の買取相場
数多くのコンクールで金賞を受賞している、実力派ウイスキーが「白州25年」。酒齢25年以上という希少なホワイトオーク、そしてヘビーピート、シェリー樽原酒を使用しており、それからさらに熟成させるという、贅沢極まりない造りが魅力だ。
その味わいは、深淵でありながらも、フレッシュさが残る、まさに奇跡の味わいと言えるだろう。
当然、25年のサントリー白州の買取相場も高額になっており、〜700,000円以上で取引されることが多い。
白州シェリーカスクシリーズの買取相場
2012年に発売された、希少価値の高い「白州シェリーカスクシリーズ」。スパニッシュオークという、シェリー樽を使用した原酒を使っており、シェリー酒にも通じる華やかで深みのある味わいに仕上がった大人気商品だ。
サントリー白州のシェリーカスクシリーズは3,000本程度しか生産されない、レアアイテムとして知られており、買取価格はヴィンテージによって差異があるものの大体400,000円前後が一般的である。白州シェリーカスクシリーズの買取相場の詳細は下記の記事で紹介している。白州シェリーカスクの買取を検討している人は参考になるだろう。
3.白州の買取価格が高額になる理由
一般的に、今の時代ウイスキーは高価買取になりやすい。とはいえ、その商品によっては買取価格にも幅があり、想像以上に高額になるものもあれば、そうでないものもある。
一体、白州が高価買取相場となるのは何故なのだろうか。3つ目のポイントでは、白州の買取価格が高額になる理由を紹介していこう。
白州蒸留所でのこだわりの製法
白州は山梨県の白州にある白州蒸留所で造られている。徹底した品質管理、最高級の原料を使用しているのは当然として、ほかには無いこだわりがある。それが、多彩な原酒の造り分けだ。
ホワイトオーク、シェリー樽、スモーキーな樽など、さまざまな樽が用意されている。さらに、木桶発酵槽を使用していたり、豊富な種類の蒸溜釜を使い分ける技術力の高さを持っている。ほかには無い、個性溢れる製法を貫き続けるウイスキーが、白州なのだ。
世界からも高評価であること
既に、何回か紹介しているが、白州の買取価格が高騰するのは世界的に数多くの名誉ある賞を獲得している、ということにある。
「IWSC2011 金賞受賞(※1)」、「ISC2010 金賞受賞(※2)」、「SWSC2011 最優秀金賞受賞(※3)」など、酒好きであれば知らぬものはいない、最高の栄誉を何度も獲得しているのだ。
当然、世界的にその名が露出することで需要が高まり、入手困難になっていくため高騰してしまうのだ。
※1:IWSCとは…イギリスで開催されるワインやウイスキー、スピリッツなどの酒類を対象に審査する協議会。世界の酒類の品質向上や市場の拡大に寄与することを目的に設立された。インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(International Wine and Spirit Competition)の略。
※2:ISCとは…最高の権威があり、影響力を強く保持していることから、敬意を集めている世界でも歴史のある蒸留酒のコンペティション。インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(International Spirits Challenge)の略。
※3:SWSCとは…米国最大の世界的な酒類コンペティション。米国のホテルやレストラン、バイヤーやジャーナリストらによる審査をする。サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SWSC)の略。
ハイボール人気も理由のひとつ
ウイスキーブームの背景には、ハイボールブームもある。カジュアルながらアルコール度数も高く、高貴でフレッシュな味わいを楽しめると、老若男女問わず大人気だ。
カジュアルなウイスキーだけではなく、高級ウイスキーを使用したハイボールも多くあり、店舗によっては「白州ハイボール」が展開されている。
こういった、ハイボールから手軽に名を知る人が増え、需要が増えていったということも関係しているだろう。
4.他にもある高く売れる白州の種類とは?
前述した通り、年代問わず白州人気が加熱しており、相場高騰中である。しかし、白州にはより希少価値の高いヴィンテージも存在しているため、マニアとしてはそれも知っておきたいところだろう。
ここでは、相場高騰中のランキング以外にもある、売れている白州の種類について紹介していく。
希少なヴィンテージモルトとは?
白州には、数多くのヴィンテージが存在する。1990年代、2000年代とどれも素晴らしい品質のものばかりだが、やはり希少価値が高いものとなれば、1980年代のモルトになるかもしれない。
特に、1988年ものとなるとそのラベルもクラシカルであり、色合いも美しい琥珀色に仕上がっており、価格も高騰している。ちなみに、1986年ものでシェリー樽からのホワイトオーク熟成、というユニークなものもある。
当然、原酒自体が少なく、販売数も少ない年代となれば需要は高まるだろう。
ヘビリーピーテッドモルトHAKUSHU
2009年に発売された、ヘビリーピーテッドモルト「HAKUSHU」。ピートの煙を普通の樽と比較して強烈に当てたヘビリーピーテッド麦芽が使用されている、とにかくスモーキーな風味が感じられるユニークな逸品だ。
4,000本限定でスタートしたこのシリーズだが、その後にも限定で数回出されている。とはいえ、やはり注目はファーストヴィンテージ。白州のほかの種類にはない、独創的な味わいとなっており、数多くのファンを持っている伝説のウイスキーとして知られている。
5.サントリー「白州」の買取方法
白州を売る時に利用できる買取サービス
白州は、店頭に持ち込んでも買取可能だが、宅配、出張などという買取方法を利用しても売ることができる。
ウイスキーボトルは瓶であるため、破損は致命的な欠陥となる。自宅から遠い、時間がない、などそういった人は買取店指定の安全な宅配方法で、宅配買取を選んでもいいかもしれない。
ただし、重要なのは白州の価値が分かる、酒買取専門業者に依頼すること。それだけ、査定価格が大分違ってくるのだ。
6.「白州」を売る前に!買取業者比較をしよう
日本が世界に誇るサントリーウイスキーの中でも、価格が高騰している白州を売るなら、損をせずにしっかりと高価買取を実現したいところだ。
そこで、売る前に注目すべきポイントとなるのが「買取業者の比較」である。
買取業者を比較する上で大切なポイントは、白州に詳しい査定士が在籍しているか、白州の査定を行う際に利便性の高い実店舗があるのか、出張買取、宅配買取の有無等だ。それぞれ理由を解説していく。
白州に詳しい査定士が在籍しているお酒買取店
白州の買取を行う際、白州に詳しい査定士が在籍していないお酒買取店では思うように買取価格が伸びないケースが多々見受けられる。白州の種類によっても買取価格は異なるので、白州の買取実績が豊富な査定士の方が正確だ。また、直接査定してもらうことによって交渉などもしやすく、白州を高く売れる可能性も。
買取に利便性の高い実店舗
白州の買取を行う際には利便性の高い実店舗がある方が便利に買取を行える。店頭買取であれば白州の買取でトラブルが起こった場合、すぐに対応してもらえるだろう。また、店頭買取は白州の買取価格に満足いかない場合、買取を断りやすいメリットもある。
出張買取の有無
どうしても店頭買取が難しい場合は査定料無料の出張買取の有無が重要になる。出張買取であれば自宅で白州の査定を行えるので対応しているお酒買取業者を確認するのがいいだろう。ただし、白州の買取価格に満足いかない場合も考慮してスタッフに白州の買取相場を事前に確認する必要がある。
宅配買取の有無
宅配買取はお酒を送って買取してもらう方法だ。出張買取は自宅で白州の買取ができることで便利と紹介したが、お酒買取専門店のスタッフが自宅にかけつけるので、住んでる地域によっては対応外になる。そんな時は宅配買取がおすすめだ。日本全国に対応しているお酒買取専門店も多数存在するので、気軽に利用できる。しかし、出張買取同様にデメリットも多く存在する。
結果的に白州の査定は、先述したトラブル対応の件や高額査定の可能性も含め、店頭買取がおすすめだ。
簡単に説明はしたが、自身でお酒買取専門店を選ぶポイントを見極めるのは難しい。お酒買取専門店であるストックラボの下記のコラムで、さらに詳しいお酒買取業者の選び方を解説しているので参考にすることをおすすめする。
まとめ
今回はお酒を専門に買取を行っているストックラボが、サントリーウイスキー白州の特徴や買取価格相場を紹介した。日本が誇る、個性的なウイスキー白州。これからも、価格高騰は間違いなく、高く売れるので、注目し続けよう。
古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。