1.シャトー・マルゴーってどんなワイン?

シャトーマルゴー2011を持つ鑑定士

日本でも人気が高いボルドーワインの醸造所の中でも選ばれし「ボルド5大シャトー」。その中の一つ「シャトー・マルゴー」で製造されるワイン。

圧倒的なしなやかさと芳醇な味わいで文豪ヘミングウェイなど有名人から支持を集めます。

日本では役所広司と黒木瞳が出演した映画「失楽園」の衝撃的なラストシーンでシャトー・マルゴーが登場し、一気に知名度を高めました。

シャトー・マルゴーの特徴

シャトー・マルゴーを特徴づけるのは、圧倒的なエレガンス。他に類を見ないタンニンのしなやかさと、長期熟成が生み出す芳醇な味わいは、有名人をはじめ世界中のワインファンを唸らせています。

近年では、カベルネ・ソーヴィニヨンの割合を増やしさらなる味の進化を目指しており、評価が高まることに。

醸造に徹底的なこだわりを持つシャトー・マルゴーでは、名声にふさわしくないと判断したものはセカンドラベルとして販売されますが、これも高い品質を誇り人気を集めています。

”ワインの女王”の中でも女性的!?

単一品種ではなく複数の品種を絶妙にブレンドするボルドーワインは、その繊細かつ複雑な味わいから「ワインの女王」と呼ばれます。

その中でもシャトー・マルゴーは特に「女性的」なワインとされています。その理由は、味わいの重厚さと複雑さにあるのだとか。

品質にこだわり熟成期間が長くなるほどに芳醇な香りを増すその味わいは、タンニンとのバランスが絶妙で、柔らかく豊かな印象を与えるため女性的と言われているのです。

有名人から愛されたワイン

シャトー・マルゴーの深く女性的な味わいは世界中の有名人からも愛されました。

シャトー・マルゴーを愛した有名人の筆頭はかのアーネスト・ヘミングウェイ。「武器よさらば」や「老人と海」を発表したアメリカを代表する作家です。彼はシャトー・マルゴーを愛するあまり孫娘に「マーゴ(マルゴーの英語読み)」の名をつけています。

また、イギリスの初代首相であるロバート・ウォルポールも熱狂的なシャトー・マルゴーのファン。なんでも、3か月に4樽という量を買っていたそうです。

他にも、社会学者エンゲルスや喜劇俳優チャーリー・チャップリンなどもシャトー・マルゴーの味に魅了されていました。

セカンドラインも人気

シャトー・マルゴーのセカンドライン「パヴィヨン・ルージュ・ド・シャトー・マルゴー」は、数あるセカンドラインの中でも人気が高いです。セカンドラインいうとファーストラベルの「型落ち」のような印象があるかもしれませんが、心配は無用。

シャトー・マルゴーではセカンドラインも徹底的に品質にこだわっていて、セカンドラインの基準を満たさないものはサードラインとして販売されるなど、そのこだわりから生まれる味は折り紙付き。

ファーストラベルに比べて価格が安く味も親しみやすいものですので、ちょっとしたお祝いごとに使うにも最適です。

2.シャトー・マルゴーの人気の年代TOP5

安定して高い品質のワインを供給し続けているシャトー・マルゴーですが、特に2000年代に突入してからは毎年のように高評価のワインを生み出し続けています。その中でも特に人気があるヴィンテージの特徴を解説します。

1位:好条件で最高のヴィンテージに!「1982年」

1982年のシャトー・マルゴーは、並外れた気候条件が揃ったことで、最高のヴィンテージに。ワイン評論家から、飲み頃は2035年まで続くと評されていることから、今まさに狙い時といえるワインなのです。

その味わいは、スケールの大きながっしり型で、力強さとさわやかさを併せ持つ、複雑さが特徴。芳醇な香りとのバランスの良さも、まさに奇跡的と評されています。人気が高く、需要が安定しているのも頷けますね。

2位:マルゴーの神髄!?「1990年」

人気が高く価格が高騰しているシャトー・マルゴー第2位は、1990年のヴィンテージ。なんとパーカーポイント100点を獲得しています。ワイン愛好家が注目するパーカーポイントでこれだけの高得点を獲得しているヴィンテージは、まさにファン垂涎の的。

力強さと優美な味わいが一体となっていて、まさにシャトー・マルゴーそのものの神髄とまで評されているのだとか。飲み頃は、今から2040年頃までと、こちらも今がまさに狙い時です。

3位:40%の贅沢さ!「2000年」

2000年のシャトー・マルゴーは、収穫したブドウの40%しか使用されていません。そのため、大変に贅沢な造りとなっていて、ブドウの完熟度を満喫することができます。

多くのワイン評論家が「ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージ」に選出していることからも、その出来栄えの良さがうかがい知れることでしょう。

この歴史的ともいえる2000年の飲み頃は、2045年ごろまで。こちらもまさに今手に入れたいシャトー・マルゴーです。

4位:特別なヴィンテージ!「2015年」

2015年のシャトー・マルゴーは、なんと伝統的な白いラベルではなく、シルクスクリーンのプリントボトルを使用。これはシャトー・マルゴーの歴史上、初めてのことで、リリース時から注目を集めているのです。

ラベルの他にも、この2015年が注目されているのには、やはり気候条件に恵まれた”偉大なヴィンテージイヤー”であることも関係しています。リリース時からすでにプレミア価格での販売のため、需要が高騰しているのにも頷けますね。

5位:圧倒的な高評価!「2009年」

2009年のシャトー・マルゴーは当たり年。世界中で高い評価を受けるヴィンテージです。ワイン評論家の格付けでも平均して98点以上の得点を叩き出し全世界から求められるヴィンテージになりました。

2009年のシャトー・マルゴーはアラブ首長国連邦のドバイ国際空港などで1,900万円以上の価格がつけられ世界一の高値で取引されたワインでもあります。シャトー・マルゴーのファンのみならず、ワイン好きならば一度は口にしてみたいヴィンテージです。

3.シャトー・マルゴーの当たり年は?

シャトーマルゴー2011のボトル全体

2000年代に入ってからはシャトー・マルゴーの当たり年が続きました。その流れは2010年代に入っても変わらず。

最近では2010年のシャトー・マルゴーは高品質のブドウが収穫されたことに加えて、新たなオーク樽の導入などの改革が行われたこともあり、2009年のものとともにグレート・ヴィンテージとして高い評価を受けています。

4.シャトー・マルゴーの買取相場

査定をする鑑定士

シャトー・マルゴーは一定して高い評価を得ているため、当たり年とそれ以外での買取価格の違いが少ないワイン。他のラベルではあからさまに買取価格が違う中、ある程度の価格は見込めるので安心感が高いのも特徴です。

シャトー・マルゴーの買取相場について

シャトー・マルゴーの買取相場は、おおよそ4万円~6万円で推移しています。当たり年以外のものでも2万円以上の買取価格がつく可能性が高いでしょう。1982年、1990年などの当たり年では8万円以上となる可能性もあるので、持っている方は売ることを検討してみてはいかがでしょうか。

シャトー・マルゴーは品質が安定していて評価も常に高いため、どの年のものでも価格が大崩れすることはありません。また、シャトー・マルゴーは長期熟成によって評価が高まるワインですので、ハズレ年でかつ熟成期間が短いシャトー・マルゴーを売ろうと考えている方は少し待ってみるのも手です。

下記は、酒買取の専門業者であるストックラボの経験豊富な鑑定士が導き出したシャトー・マルゴーの相場です。ぜひ、参考にしてみてくさだいね。

【シャトー・マルゴー買取相場】

  • ●1982年
    ~80,000円前後
  • ●1990年
    ~82,000円前後
  • ●2000年
    ~80,000円前後
  • ●2015年
    ~150,000円前後
  • ●2009年
    ~60,000円前後

(※2018年3月現在)

シャトー・マルゴーの最高価格

シャトー・マルゴーの最高価格はなんと驚きの1本1,900万円!2013年に6本限定で販売された2009年ヴィンテージで、グラスワイン一杯あたりの価格は衝撃の24万円!

一体、どこで販売しているのかを調べるとアラブ首長国連邦のドバイ国際空港内のショップです。一般人では想像もできないレベルの富豪を相手に販売されているのですね。

このシャトー・マルゴーを購入すると、ファーストクラスで行く生産地の見学ツアーと豪華ディナーが特典としてついたとのこと。特典も型破りです。

5.シャトー・マルゴーの買取価格が高額になる理由

高額理由を掲げる女性

シャトー・マルゴーは、どの年代のものでも安定して高額な買取価格になっています。「ボルドー5大シャトー」に選ばれているという知名度もさることながら、徹底した味へのこだわりが世界中で人気を集めていると言えるでしょう。

また、ヘミングウェイやチャップリンなど歴史上の有名人物が愛したワインであり、社会現象ともなった映画「失楽園」のラストシーンに登場したこともその価値をさらに高いものとしています。

有名シャトーだからこその人気

「ボルドー5大シャトー」が決定された1855年の万国博覧会の際のブラインドテイスティングで唯一満点を獲得したのがシャトー・マルゴー。

当時から現在まで有名シャトーとして押しも押されぬ人気を誇りその信頼感から、シャトー・マルゴーの価格も高値を維持し続けています。もちろん、その名に恥じない徹底した品質管理によって味も進化を続けています。

「失楽園」で日本でも有名に

海外ではヘミングウェイやチャップリンなどをはじめ、有名人にも高い人気を誇ったシャトー・マルゴー。日本でも映画「失楽園」の影響で一気に有名になりました。

渡辺淳一の同名小説を原作にした「失楽園」は、社会現象とも呼べる人気でしたが、そのラストシーンに「シャトー・マルゴー」が登場します。黒木瞳演じるヒロインと、役所広司演じる主人公は不倫関係にあり、その愛を貫くために二人で死ぬことを選びます。毒の入った赤ワインを口移しで飲むことによって二人は「死」により永遠に結ばれるのですが、それが「シャトー・マルゴー」でした。

美しく官能的なラストシーンに高貴な「シャトー・マルゴー」の雰囲気が絶妙にマッチし注目が集まったのです。

目指すワインスタイルを追求する製法

シャトー・マルゴーが安定した高評価を受けているのは、ボルドー5大シャトーとしての名声よりもワイン造りに対する情熱によるところが大きいです。

セカンドラベルの製造でも妥協を許さず、サードラベルを導入する姿勢や熟成用の樽の製造まで自社で行うそのこだわりは、なかなか真似できるものではありません。

伝統的な手法を生かしながらも新たな視点を導入することも忘れず、醸造学者を技術顧問として迎えるなど、数々の改革を不断に行ってきた結果が現在の高評価につながっているのです。

6.シャトー・マルゴーの買取方法

シャトーマルゴー2011を査定する鑑定士

安定した高額買取が期待できるシャトー・マルゴー。売る前に確認しておきたいのは、どんな方法で売れるのか?ということ。

忙しい中で、自分に合った買取方法について調べるのもひと手間です。まずは、買取方法が豊富なストックラボの買取方法をチェックしてみてはいかがでしょうか。

7.シャトー・マルゴーを売る前に買取業者の比較をしよう

業者比較に悩む女性

売る前にぜひ気にしていただきたいのが、どの業者に売るべきか、ということ。しかし、ご自身で業者をどう選ぶべきか悩まれている方も多いのではないでしょうか。

そんな方のために、酒買取の専門業者であるストックラボの下記のコラムがお役に立てるはず。ぜひ、参考にしてみてくさだいね。

まとめ

徹底したこだわりから生み出されるシャトー・マルゴーは、市場でも常に高価で取引されています。持て余している場合は、ぜひ、買取サービスの利用を検討してみてくださいね。

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