1.ルイロデレールについて

ルイ・ロデレール・クリスタル 2009を査定する鑑定士

ルイロデレールは素晴らしい。この一言で十分に理解できる人もいれば、そうで無い人もいる。高級シャンパーニュメゾンとしての地位を築いているため、多くの人たちがその名だけを先行させて、実際のメゾンの仕事内容などは知らない。

まず、基礎知識としてルイデロールとはどのようなメゾンなのか、ということを理解してから買取事情についてを考えていこう。

ルイロデレールの特徴とは?

ルイロデレールがなぜ、ここまで多くの人々に愛されているのか。その鍵を握るのが、3つのポイントにある。1776年創業という、古い歴史を持つシャンパーニュメゾンのルイロデレールだが、実はその当時から今に至るまで、「家族経営」を貫いている。

さらに、買いブドウより自社畑栽培をするブドウの方が多く、最高品質のリザーヴワインをストックしているなどが特徴として知られている。では、それらを詳しく解説していこう。

家族経営を貫く姿勢が魅力

シャンパーニュメゾンの多くは、それなりに名が知れていくと事業拡大のためなどで、大手企業に買収されることが多い。しかし、ルイロデレールの場合、品質重視のコンセプトがあるため、未だ家族経営を続けているかなり希有なメゾンなのだ。

ロシア皇帝アレクサンドル2世のために生み出されたシャンパーニュ、「クリスタル」が有名だが、これらの功績も他に譲るのではなく、しっかりと一族で守り続けるという強い意志が潔い。

広大な自社畑で自社ブドウを使用

シャンパーニュの大手メゾンは、基本的に造られているシャンパーニュのほとんどが買いブドウだ。シャンパーニュ地方は、その畑で格付がなされているので、良質な畑のブドウを買い付け、それらを醸造するのが定石となってる。

しかし、ルイロデレールはネゴシアン・マニピュランでありながら、214haという広大な自社畑を持っており、格付もほとんどプルミエクリュ、グランクリュレベル。こだわりの原料だからこそ、他人ではなく、自ら生み出しているのだ。

徹底したリザーヴシャンパンの管理

シャンパーニュには、ミレジムとノンミレジムという二つのカテゴリがある。前者は、収穫年が表記できる、同年の単一原料で造られ最低熟成年数は3年以上。後者は、収穫年は問わず、ブレンドされて熟成させられるもので、最低熟成期間は15ヶ月である。

ルイロデレールは、ノンミレジムに徹底的にこだわる珍しい有名メゾンだ。150樽を超えるリザーヴシャンパンがストックされており、シャルドネ、ピノノワール、ムニエといったシャンパーニュ定番の3品種が絶妙なバランスでブレンドされている。

15ヶ月を遥かに超える3年熟成をベースとしており、さらに6ヶ月間の熟成も取り入れられている最高峰のノンミレジムシャンパーニュとなる。

2.ルイロデレールの買取相場

ルイロデレールは、世界中のシャンパーニュファンから愛されている、最高峰のメゾンということがお分かりいただけたと思う。次は、実際に買取市場において、どの程度の買取相場となっているのかを確認していこう。

ルイロデレールの買取価格相場

買取相場を把握するにあたって、どう調べるべきなのか迷っている人もいるのではないだろうか。そこで、酒買取専門のストックラボの経験豊富なプロ鑑定士が導き出した買取相場を紹介しよう。

【ルイロデレール買取相場】

  • ●ルイ・ロデレール・ブリュット・プルミエ
    ~5,000円前後
  • ●ルイ・ロデレール・クリスタル 白
    ~40,000円前後
  • ●ルイ・ロデレール クリスタル・ロゼ
    ~70,000円前後
  • ●ルイ・ロデレールブリュットヴィンテージロゼ
    ~7,000円前後
  • ●ルイ・ロデレール・ブリュット・ナチュール
    ~8,000円前後

(※2022年6月現在)

ルイロデレールの最高価格

ルイロデレールは、スタンダードアイテムは比較的カジュアルな価格で販売されているが、クリスタルシリーズの貴重なヴィンテージのものとなると、買取価格が飛び抜けて高くなるところが特徴だろう。

そのため、買取価格の差も比較的種類によって大きくなる。ルイ・ロデレールの「クリスタル」の場合、30.000円前後の買取価格相場だが、1967年ものとなると、10万円を超える買取価格となる場合があるので注目だ。

3.ルイロデレールの買取価格が高額になる理由

高額理由を掲げる女性

3つ目は、ルイロデレールがなぜここまで高額買取りとなるのか、その理由について知ることだ。

高額なことだけではなく、その理由を知っておくことで、プロに”詳しい人”として一目置かれることだろう。

クリスタルでできた瓶であること

ルイロデレールの「クリスタル」シリーズの方が高価買取となるが、その理由のひとつとしてはシンプルに「クリスタル」で作られた瓶だから、ということもある。

クリスタルといえば、バカラが思い浮かべられると思うが、この高級素材のクリスタルで瓶を作ったり、それらを備品として使えるメゾンはそういない。

中身はもちろんだが、その瓶自体に価値があると考えると、高価買取も納得だろう。

手仕事でのシャンパーニュ造りのこだわり

ルイロデレールは、家族経営を貫く珍しいメゾンだが、それは品質を守るためでもある。シャンパーニュは、リザーヴシャンパンをブレンドで造るノンミレジムがベースにあるため、大手メゾンは大量生産が可能だ。

しかし、ルイロデレールはトップレンジのシャンパーニュは特に時間をかけて手仕事での製造にこだわる。要するに、生産量が少なく、手もかかるのだ。結果、高額になる理由も分かるだろう。

こだわりの瓶内熟成でできる至高の味

ルイロデレールは、とにかく熟成期間が長い。ノンミレジムは、法律上15ヶ月以上であればいいところを、3年、さらに6ヶ月と追い熟成をかける。クリスタルに関しても、6年以上寝かすなど、とにかく熟成にこだわっている。

人工的なやり方ではなく、自然の力に任せてうまさを封じ込めるわけだから、そのこだわりは価格にも反映していくのだ。

世界選手権3冠シャンパーニュメゾン第1位

孤高の存在で知られている、ルイロデレールだが、その功績はしっかりと認められている。

「ルイ・ロデレール ブリュット・ヴィンテージ・ロゼ」では、シャンパーニュとスパークリング世界選手権2016での、ベスト・ヴィンテージ・ロゼ部門チャンピオンを獲得。同選手権のブラン・ド・ブランもチャンピオン、ブリュット・ナチュールが世界選手権で3冠など、輝かしい功績を数多く持っている。

名前だけが先走りしているわけではなく、この功績があるからこその、高額買取なのだ。

4.ルイロデレールの相場高騰中の種類は?

ルイ・ロデレール・クリスタル 2009を持つ鑑定士

次は、ルイロデレールの相場高騰中の種類について紹介しよう。

どんな種類が需要が高いのかを売却前に知っておくことは、買取サービスを利用する上で役に立つはずだ。

1位:最高のスタンダード、「ルイ・ロデレール・ブリュット・プルミエ」

ルイ・ロデレール・ブリュット・プルミエのラベルアップ

「ルイ・ロデレール・ブリュット・プルミエ」は、ルイロデレールを代表する定番の1本。プルミエは、1番という意味を持つフランス語であるため、プルミエのNo.1という意味合いを持つスタンダードキュヴェだ。

徹底管理されたリザーヴシャンパンを絶妙な比率でブレンドしており、通常のノンミレジムの数倍の長さを熟成させた贅沢極まる1本となっている。

2位:品格をまとった1本「ルイ・ロデレール・クリスタル 2009」

ルイ・ロデレール・クリスタル 2009ボトル全体

クリスタルシリーズは、最高のヴィンテージの年だけのブドウのみで造られる、ミレジムタイプのシャンパーニュ。グランクリュ畑のみのブドウを使用したことで、ピュアでありながらも複雑性があり、バランスも整った最高の1本となる、メゾンを代表するシリーズだ。

「ルイ・ロデレール・クリスタル 2009」は、特に天候に恵まれたヴィンテージのクリスタルであり、奇跡とも言われている味わいを楽しめる。ファンであれば、誰もが手に入れたい最高のシャンパーニュのひとつだ。

3位:液体の宝石、「ルイ・ロデレール クリスタル・ロゼ」

ルイ・ロデレール・クリスタルロゼ ボトル全体

最高のヴィンテージのグランクリュ畑でしか生み出されない、クリスタルシリーズ。そのクリスタルシリーズの中でも、希少価値が飛び抜けて高いのが、ロゼ。

「ルイ・ロデレール クリスタル・ロゼ」は、グランクリュの自社畑でビオディナミ栽培が取り入れられた、まさに奇跡のブドウとも呼べる原料を惜しげも無く使用している1本だ。サクラを彷彿とさせる美しいピンク色は、誰もが一度見たらその誘惑に屈することだろう。

4位:女性的な「ルイ・ロデレールブリュットヴィンテージロゼ」

スタンダードラインの、ルイ・ロデレール ブリュットの、ロゼシャンパーニュ。「ルイ・ロデレール ブリュット ヴィンテージ ロゼ」は、プルミエクリュといった、グランクリュに比肩する最高品質の畑から収穫されたピノノワールのみをセニエで醸した、美しいロゼ。

ピノノワールらしい、エレガントで華やかさもありながら、テクスチャーがしっかりとしており、ジューシーで飲み応えのある男らしさも感じさせる1本に仕上がっている。

5位:ピュアな味わい「ルイ・ロデレール・ブリュット・ナチュール」

とにかく、ピュアな味わいが魅力のルイ・ロデレール・ブリュット・ナチュール。

ナチュールは、極辛口として知られており、料理などに合わせやすいスタイリッシュな1本だ。希少価値も高く、人気の高いシリーズとなっている。

5.他にもある高く売れるルイロデレールの種類

ルイ・ロデレール・クリスタル 2009ラベルアップ

ルイロデレールは、その名を世界中に知られながらも、家族経営を貫く希有なメゾン。五感を刺激させる複雑性を持つシャンパーニュ造りはもちろん、ボトルやデザインなどにもこだわる、ユニークなシャンパーニュで常に飲み手を驚かす。

5つ目のポイントでは、相場高騰中の他にもある高く売れるルイロデレールの種類についてチェックしよう。

ブリュット・プルミエ&ヴィンテージ

ルイロデレールの定番シャンパーニュは、ブリュット・プルミエ、そしてヴィンテージのシリーズだ。ブリュット・プルミエは、膨大な数を有するリザーヴシャンパンをバランス良くブレンドした、メゾン定番の1本として知られている。

ヴィンテージは、ヴェルズネイ村のピノ・ノワールを使用した、滑らかさと複雑性、豊潤さ、甘いアロマを楽しめるワンランク上のシリーズ。ピノノワールのみを使用したロゼも人気が高い。

ブラン・ド・ブラン&ブリュット・ナチュール

白ブドウだけを使用したブランドブランだが、ルイロデレールでも、この贅沢な1本が用意されている。シャルドネ100%で生み出されたこの1本は、充実したミネラル感とハチミツやアプリコットのような、脳内に至福の興奮を伝えるような誘惑的な風味を醸す。

また、ゼロ・ドザージュは補糖を一切していない、極辛口シャンパーニュだが、きめ細やかな泡と無駄が一切無いシャープな味わいが世界的に評価されている。また、エチケットも実にモダンでスタイリッシュだ。

クリスタルシリーズ

最高のヴィンテージの年にしか生み出されない、とされているルイロデレールのトップレンジが、「クリスタルシリーズ」。過去、ロシア皇帝アレクサンドル2世の要望に応えたルイロデレールが、そのシャンパーニュをクリスタルの瓶に閉じ込めたことからスタートしている。

全てを手仕事で行い、20年を超える熟成にも耐えうるという、まさに至高の1本と言える。ピノノワールとシャルドネのスタンダードなものと、クリスタルロゼの2種類がある。

6.ルイロデレールの買取方法

ルイ・ロデレール・ブリュット・プルミエのボトル全体

ルイロデレールを売る時に利用できる買取サービス

ルイロデレールを買取するのであれば、お酒の買取専門に頼むことが重要だ。その価値が分かる、専門の鑑定士だからこそ、どこよりも高額買取査定をしてくれる。

買取方法は、直接店鋪に持ち込む、宅配、出張などさまざまあるが、自分に合った買取方法を選ぶことが重要だろう。そこでまずは、ストックラボの買取方法を参考にしてみてはいかがだろうか。

7.ルイロデレールを売る前に買取業者を比較しよう

業者比較に悩む女性

買取方法の他にも、買取業者の比較についても売る前に確認しておこう。

買取業者にも専門分野がそれぞれあることはご存じだろうか。酒の買取に強いのか、スタッフに知識があるのか等、比較検討する時にチェックしたいところは様々である。

そこで、プロがまとめた買取業者を選ぶポイントをチェックしておくのがおすすめだ。売る前に確認しておくことでスムーズな買取が実現できるだろう。

まとめ

今回、ここではルイロデレールについて、そして買取相場などについてを紹介した。ルイロデレールは、誰もが羨む最高のシャンパーニュを生み出すメゾンだ。ぜひ、これかも中網し続けてほしい。

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