宮城狭10年 買取 渋谷 |ウイスキー [宮城狭10年]をお酒 高価買取しました。
お客様の声
ストックラボ渋谷店さん、店頭買取でお世話になりました。東京・渋谷区の40代男性、都内で焙煎所と店を構えています。20代の頃、メルボルンとシアトルの焙煎所で合わせて4年ほど修業をして、そのあとエチオピア、ケニア、グアテマラ、コスタリカ、コロンビアあたりの産地を、買い付けで3年ほど回りました。30代の頭で独立して、渋谷・代々木上原・原宿に拠点を構えたのが10年前です。今年がちょうど10周年の区切りの年でした。
スペシャルティコーヒーって、結局のところ農家、テロワール、焙煎、バリスタの抽出が、一杯の液体の中で出会う文化交流みたいなもの。そういう捉え方で、10年やってきました。沖縄、徳之島、小笠原みたいな国産豆と、世界各地の生豆を扱いつつ、ホテルやレストランへの卸、ペアリングのコンサル、たまにメディアの仕事、というのが日々の中身です。
今回お持ちしたのは、ニッカウヰスキー シングルモルト宮城峡10年を1本。ニッカは、コーヒーをやっている人間にとってちょっと特別な蒸溜所なんですよ。宮城峡蒸溜所が「カフェ式蒸溜機(コーヒースティル)」を採用していることで知られていて、これがスペルでCoffey Still。私たちの仕事に出てくるCoffeeとは、起源は別物です。1830年にアイルランド出身のイーニアス・カフェ(Aeneas Coffey)が発明した連続式蒸溜機の総称で、Coffeyは発明者の苗字。たんなる綴りの偶然なんですが、コーヒーで生きてきた人間としては、勝手にニッカに親しみを持ってしまうところがあります。
少しだけ宮城峡そのものの話を。ニッカウヰスキーは1934年、日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝が、北海道余市に最初の蒸溜所を作ったところから始まります。竹鶴は1918年にスコットランドへ留学していて、ロングモーンやヘーゼルバーンといった蒸溜所で本場の作り方を学んだ人です。そこから35年後の1969年、二つ目の蒸溜所として仙台市青葉区の作並温泉近郊に作られたのが、宮城峡蒸溜所。新川と広瀬川に囲まれた峡谷地形の中にあって、余市の重厚で力強いシングルモルトに対し、宮城峡は軽やかでフルーティー、華やかで繊細な、対照的な酒質を出すことで知られています。宮城峡10年は、その宮城峡の原酒を10年熟成させた代表的なシングルモルト。2015年に多くのエイジドモルトが終売になり、いまは流通在庫だけが回っている状態で、希少性は年々上がっている銘柄です。
このボトルが家にあった経緯は、10年前の独立した頃の話から始めさせてください。最初に渋谷に拠点を作ったとき、不安と確信が半々でした。当時の日本に「ハイエンドのスペシャルティコーヒー」というマーケットがちゃんとあったかというと、正直、まだ確立されているとは言えなかった気がします。それでも10年続けてきて、海外のスペシャルティのコミュニティにも名前が通るくらいにはなりました。10年というのは、振り返ると一瞬で、過ごしている間は長い、そういう時間です。
今年、その10周年を記念して、長年付き合ってきた取引先――海外のロースター仲間、バリスタチャンピオンシップ関係、メディア、ホテル・レストランのパートナー、コレクターの方々――から、お祝いに何本かボトルをいただきました。その中の一本が、このニッカ宮城峡10年でした。贈ってくれたのは、メルボルンで一緒に仕事をしてきたロースターの代表で、メッセージカードにこう書いてありました。「君が渋谷で10年、日本のテロワールと海外のスペシャルティ文化を融合させてやってきた仕事は、宮城峡10年がカフェ式蒸溜機で軽やかでフルーティーな酒質を作り出してきたことと、どこかで重なる。Coffey Still and Coffeeの偶然の綴りの一致は、業界の文化的な共鳴の象徴だと思う。10周年に、ぜひこの一本で祝杯を」。同業者からの言葉なので、余計に効きました。
それで、10周年の節目に、長年お世話になってきた国内外のパートナーを招いて、コーヒーとジャパニーズウイスキーを掛け合わせるペアリングのガラを、渋谷・代々木上原のあたりの会場で開く計画を立てたんです。10年の集大成として、宮城峡10年、余市10年、響12年に、エチオピア・イルガチェフェ、ケニア・キアンビュ、徳之島、小笠原のコーヒーを合わせ、ジャパニーズ×フレンチのコース料理を組み合わせる――そういうプランでした。
ところが、ガラ予定日の3週間ほど前、海外から来る予定だった主要ゲストの何人かに、スケジュール変更が出ました。メルボルン、シアトル、コペンハーゲン、ロンドンのコミュニティから来る予定だったメンバーが、ワールド・バリスタ・チャンピオンシップの国際予選に絡む都合で、来日時期を動かさざるをえなくなったんです。彼らがそろわないと、このガラを開く意味の半分が消えます。コーヒーの仕事って、結局のところ「誰がその場にいるか」で液体の意味が変わる、そういうところがあって。迷いはほとんどなく、延期を決めました。メルボルンのロースターから「国際コミュニティを最優先する判断、スペシャルティ・コーヒー・ロースターらしいですね」と返ってきたのが、判断としては合っていたという感触になりました。
問題は、すでに手元にあったニッカ宮城峡10年です。ガラの新しい日程は、海外勢のスケジュール調整次第で、しばらく先になりそう。コーヒー豆の話になりますが、私たちは焙煎してから一定の日数までがいちばん美味しい状態だと考えていて、その「ベストの瞬間」を守るためにかなり神経を使う仕事です。ウイスキーは保管環境さえ整えば長く持ちますが、それでも「最高の場面に最高のコンディションを合わせる」という感覚は、コーヒーもウイスキーもたぶん同じ。だったら、ガラが改めて実現する日には、その時点で最高のコンディションの宮城峡10年を新しく用意するほうが、いただいたメッセージへの返し方として筋が通る気がしたんです。そんな理由で、このボトルは手放すことにしました。
業者選びでは、宮城峡10年を、たんなるニッカの一本としてではなくて、2015年のエイジドモルト終売を踏まえた希少銘柄として正確に評価してくれるかを見ました。ストックラボさんのサイトには、ニッカ各シリーズ(余市・宮城峡・竹鶴・フロム・ザ・バレル)、サントリー各シリーズ(響・山崎・白州)の市場での位置づけが、銘柄ごとに整理されていました。これなら任せられそう、と思って、店までのアクセスもよかった渋谷店に持ち込みました。
店頭で鑑定士の方からは、こんな説明をいただきました。宮城峡10年は、ニッカウヰスキーの二つ目の蒸溜所である宮城峡蒸溜所の代表的なシングルモルト。新川と広瀬川に挟まれた峡谷地形のテロワールと、カフェ式蒸溜機による独自の蒸溜技術が、軽やかでフルーティー、華やかで繊細な酒質を生んでいる。2015年に多くのエイジドモルトが終売になって以降、希少価値が年々上がっている――。そのうえで、ボトル本体、キャップシールとボトルキャップの状態、ラベルの保存、液面(蒸発による低下があるかどうか)、それぞれの項目を総合的に確認してくださって、未開封・ランクSとして、22,500円でのご提示でした。
なかでも印象的だったのは、説明の中で「カフェ式蒸溜機の採用といった独自の蒸溜技術」を、評価軸の中心に据えてくれたことです。10年間ずっと、勝手にカフェ式蒸溜機とコーヒーの焙煎機の間に共鳴を感じてきた人間として、その軸が業者さん側からちゃんと出てきたのは、なんというか、ありがたい瞬間でした。
海外のコーヒーコミュニティのスケジュールが整って、ガラが改めて実現する日を、いまから楽しみにしています。10年前、不安と確信が半々で渋谷に拠点を構えた日のことを思い出しながら、最高のコンディションの新しい宮城峡10年で、これまでの10年と、次の10年への一歩を、近いうちに祝えたらと思います。
今回はお世話になりました。ありがとうございました。
今回の査定ポイント
お買取した商品について
ニッカウヰスキーは、日本のウイスキーの父・竹鶴政孝が1934年に北海道余市に余市蒸溜所を創設したことから始まる、日本のウイスキー文化の中核を担うブランドです。竹鶴政孝は1918年にスコットランドへ留学し、本場のウイスキー製造を学び、帰国後に日本でのウイスキー製造の礎を築きました。今回お買取したニッカウヰスキー シングルモルト宮城峡10年は、1969年にニッカウヰスキーの2番目の蒸溜所として仙台市青葉区に設立された宮城峡蒸溜所が製造する代表的なシングルモルトです。新川と広瀬川に囲まれた峡谷地形のテロワール、カフェ式蒸溜機の採用といった独自の蒸溜技術により、軽やかでフルーティー、華やかで繊細な酒質を生み出すことで知られています。2015年に多くのエイジドモルトが終売となり、現在は流通在庫のみでの取扱いとなっており、希少価値が日々高まっている銘柄です。
査定時の着眼点
ストックラボ渋谷店では、今回のニッカウヰスキー シングルモルト宮城峡10年について以下のポイントを確認しました。ニッカウヰスキーのジャパニーズウイスキー市場におけるブランド・ポジション
ニッカウヰスキーは、日本のウイスキーの父・竹鶴政孝が1934年に余市蒸溜所を創設して以来の、日本のウイスキー文化の中核を担うブランドとして、国際的に高い評価を獲得してきました。
宮城峡蒸溜所の独自テロワール&技術
宮城峡蒸溜所は、新川と広瀬川に囲まれた峡谷地形のテロワールと、カフェ式蒸溜機(Coffey Still・1830年イーニアス・カフェ発明)の採用といった独自の蒸溜技術により、軽やかでフルーティー、華やかで繊細な酒質を生み出す蒸溜所として、ジャパニーズウイスキー業界に独自の地位を確立してきました。
宮城峡10年の希少価値&市場ポジション
2015年に多くのエイジドモルトが終売となり、現在は流通在庫のみでの取扱いとなっています。国際的なジャパニーズウイスキー人気の高まりを受けて、未開封・正規流通品の希少価値が日々高まっている評価ポイントです。
ボトル本体の状態
シングルモルト宮城峡10年の査定では、ボトル本体の表面状態(傷・剥がれ・汚れの有無)が、銘柄識別の核心として重要な評価ポイントとなります。今回のお品は、ボトル本体の状態が良好に保たれていました。
キャップシール&ボトルキャップの状態
未開封品の証明として、キャップシールの未剥離&ボトルキャップの密封状態を確認します。今回のお品は、キャップシールの状態が完全に保たれていました。
ラベルの保存状態
ボトルの「宮城峡」のラベル・「10 Years Old」のラベル・ニッカウヰスキーの認証ラベルの保存状態は、銘柄識別と真贋判定の基本となる評価ポイントです。今回のお品は、ラベルの状態が鮮明に保たれていました。
液面(ウイスキーの蒸発による液面低下の有無)
未開封品でも、長期保管によりわずかなウイスキーの蒸発(エンジェルズ・シェア)が起きる場合があります。液面の高さがボトル肩位置を保っているかを確認します。今回のお品は、液面の状態が良好に保たれていました。
未開封・状態ランクSの良好なコンディション
今回のお品は、ボトル本体・キャップシール・ボトルキャップ・ラベル・液面のコンディションを総合確認し、いずれも良好な状態を保たれていました。状態ランクSとして適正に評価できる品質でした。
正規流通品としての確認
今回のお品は、ラベルおよびニッカウヰスキーの認証表示から正規流通品として確認できました。
ニッカウヰスキーをはじめとするジャパニーズウイスキーをご売却検討中の方へ
ニッカウヰスキー シングルモルト宮城峡10年は、ジャパニーズウイスキー文化を代表するニッカウヰスキーの宮城峡蒸溜所の代表シングルモルトで、2015年に終売となった希少銘柄です。記念パーティー・周年記念会・お祝いの席用に準備したが使用機会がなくなったボトル、ギフトでいただいたボトルなど、さまざまな背景でお手元に残ったジャパニーズウイスキーも、未開封の状態が良好なうちにご相談いただくことで、現在の市場価値を反映した適正評価が可能となります。ストックラボでは、ニッカウヰスキー(余市シリーズ・宮城峡シリーズ・竹鶴シリーズ・フロム・ザ・バレル)、サントリー(響シリーズ・山崎シリーズ・白州シリーズ)をはじめ、ジャパニーズウイスキー全般の専門査定を行っております。渋谷店への店頭お持ち込みはもちろん、宅配買取もご利用いただけます。査定にかかる費用はもちろん、配送料・出張料などは全て無料! 査定額にご納得できない場合は、無料でキャンセルも可能です。 まずは、お気軽にお問い合わせください。
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