シャトー・マルゴーの買取

シャトー・マルゴーとは？由来と概要

メドック格付け第1級を誇るシャトー・マルゴーは、「メドックの女王」と称されるエレガントで甘美な味わいで世界のワイン通を魅了しています。

文豪ヘミングウェイが愛飲していたワインとしても知られ、また、フランス・ルイ15世の愛妾であったデュ・バリー夫人からも愛されていました。まさに歴史と共に時を重ね、その深く濃い味わいを継承してきた由緒あるシャトーと言えるでしょう。

アキテーヌ地域圏に属するジロンド県、メドック地区、温暖でのどかな街マルゴーにシャトー・マルゴーはあります。12世紀頃「ラ・モット・ド・マルゴー」という名称の農園で文献に登場したのがシャトー・マルゴー最古の記録です。

アキテーヌ地域圏は、1453年に100年戦争が終結するまではイギリス領地であり、シャトーマルゴーはイギリス貴族の所有地でした。

1570年代には、フランス貴族ピエール・ド・レストナック氏がブドウを主体とした畑に改革し、シャトー・マルゴーの礎を築きます。

18世紀頃、ワインの醸造技術が飛躍的な成長を遂げたことから、シャトー・マルゴーも敷地を大きく拡充し、本格的なブドウ生産に取り組むようになりました。

1801年には、ド・ラ・コロニラ侯爵の所有となり、現在のエチケットに描かれているギリシャ神殿風のシャトーを建設します。18世紀末頃のオーナーであった富豪ジョゼフ・ド・フュメル氏はフランス革命で処刑され、その後ワイナリーはフランス政府に没収されました。

度重なるオーナーの変遷を繰り返しながらも、1855年のパリ万国博覧会では格付け第1級に認定され、その名声を高めていきました。しかし1960年代、シャトーマルゴーは一時的に品質が低下し、「ワインの大暴落」によりさらなる打撃を受けます。

1976年にオーナーとなったギリシャ人実業家アンドレ・メンツェロプーロス氏は、「世界で最も尊敬されるワインコンサルタント」として名高いエミール・ペイノー氏をコンサルタントに迎えシャトーの名声を蘇らせました。現在はペイノー氏の娘であるコリーヌ夫妻らによりその伝統を継承しています。また、シャトー・マルゴーの生産には一切の妥協がなく品質にこだわりを持っているのが特徴です。こだわりをこめて作られたシャトー・マルゴーは、香り高く世界中の人々を魅了しております。

シャトー・マルゴーの特徴・味

シャトー・マルゴーは、カベルネ・ソーヴィニョンとメルローを主体とした、強めのタンニンがはっきり伝わるフルボディの味わいに、ベリーやハチミツ、新樽の爽やかな香りやスモーキーな香薫と共に複雑味を呈しながら気品高く調和しています。重く重厚感のあるタンニンは、流れるようなしなやかさを持っているので口当たりは非常に優雅でエレガントです。

華やかな香りや味わいを堪能できるシャトー・マルゴーは、「女性的なワイン」と表現されています。それは、強く芯のある味わいでありながら、香りや口当たり、余韻まで全てにおいて芳醇な豊かさと柔らかさを備えているが故でしょう。

シャトー・マルゴーの希少性・価値​

シャトー・マルゴーは、世界各国で熱い注目を浴びている銘柄で、日本でも映画で登場するなど馴染み深い人気のワインです。需要の高さから買取市場でも価格の高い逸品として知られ、特に当たり年のヴィンテージは高価な値段で取り引きされ、ワイン通やマニア垂涎の逸品として評判を集めています。

ワイン人気の上昇に伴い、今後さらにシャトーマルゴーの人気も高まり、価値ある逸品として注目されていくであろうと予想されています。

シャトー・マルゴーの高額買取になる年代・当たり年

シャトー・マルゴーの当たり年は、1982年、1990年、2000年、2005年、2009年、2010年、2015年、2016年で、すべて「秀逸な年」という最高評価を受けています。

そのほかには、2003年、2008年、2014年、2017年も評価が高く、「秀逸な年」の次のランクである「良い年」と認定されています。ヴィンテージ・チャートでは、2000年、2005年、2009年、2010年、2014年が95点以上を獲得した年代で、2000年に至っては100点となっています。当たり年の中でも、2000年は特に高額で買取されているヴィンテージです。