お買取した商品について
ニッカ ピュアモルト 竹鶴NV(黒ラベル)は、ニッカウヰスキー創業者である竹鶴政孝の名を冠したフラッグシップ・ピュアモルト・ウイスキー・シリーズの現行ノンエイジ銘柄です。「ピュアモルト」は、複数のモルト原酒のみを使用してブレンドする製法で、ニッカが余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所――まったく異なる地形・気候で育てた2つのモルト――を絶妙に組み合わせ、調和の取れた味わいに仕上げた一本です。
2015年に竹鶴シリーズのエイジ・ステイトメント銘柄が一斉終売となった後、ノンエイジ表記の「竹鶴ピュアモルト」として現在は流通しており、白ラベル・黒ラベルなどグレード別に展開されています。黒ラベルは白ラベルより上位のグレードで、シニア世代のジャパニーズウイスキー愛好家にも親しまれてきた銘柄です。
査定員のコメント
お客様の「お父さんがあの黒ラベルを長年家で楽しんできた気持ちは、私の中に別の形で残っているから、それで十分」というお父様のお言葉、そしてお客様の「これからは父と私のつながりは、お酒ではなく、お見舞いの時間そのものの中で深めていきたい」というお言葉、お話を伺いながら、10年越しのお父様とのお約束と、ご家族の現実の生活との間で深く考えられた決断に、こちらも胸を打たれる思いがいたしました。
お父様が2015年に「お父さんもこの黒ラベルを長年家で飲んできた、お前の独立10年が経った時に家族みんなで開けようね」と贈呈された経緯は、ご家族の中で世代を超えてお酒を介して繋がる、本当に温かい儀式だったと拝察します。竹鶴シリーズは、創業者・竹鶴政孝氏の名を冠したニッカのフラッグシップ・ピュアモルトで、余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所の異なる個性のモルトをブレンドする伝統です。黒ラベルは2015年当時、現行スタンダード・ピュアモルトの上位グレードとして、シニア世代のジャパニーズウイスキー愛好家にも親しまれていた銘柄で、お父様が「長年家で飲んできた」と仰っていた、まさにシニア世代の家飲み文化を象徴する一本です。
2015年に竹鶴シリーズのエイジ・ステイトメント銘柄が一斉終売となった後、ノンエイジが現在の流通の主役となっています。8,100円というお値段は、竹鶴NV(黒ラベル)の現在の市場相場として標準的な水準です。
戸棚で10年間大切に保管されてきたボトルは、状態ランクSとして最高水準のコンディションを保っていました。デザイナーとしてのお客様の「もの」への審美的な配慮と、お父様への深い敬意が、ボトルをきちんと守ってきたのだと感じます。
本日も別のお客様から、お父様の還暦祝いに贈られた響17年を「お父様の体調変化でアルコールが禁止になり、ご本人の意向で別の方の節目を支える形で送り出す」とのご事情でお預かりしました。シニア世代のご家族との間でお酒の意味が「世代を超えた共有」から「思い出としての引き継ぎ」へと変化するご事情が、現代の中年世代と高齢者世代のお酒の関係性として現れているのだなと感じる一日でした。
お父様の「お前の中に別の形で残っている、それで十分」というお言葉、お客様の独立10周年とお父様のリハビリ生活が、お見舞いの時間という新しい繋がりの形で、温かい新章として続いていきますように。
ニッカ 竹鶴シリーズをご売却検討中の方へ
ご家族のシニア世代のご親族から、ご自身の人生の節目(独立・結婚・記念日など)のお祝いに贈呈された大切なお酒のご相談を、ご家族のお考えと共にお伺いしております。特に贈呈された方の体調変化により、当初計画されていた家族での「一緒に開ける」シーンが叶わなくなった場合のご整理について、皆様の状況に合わせて丁寧にご対応させていただきます。池袋店店頭・宅配買取どちらもご利用いただけます。