お買取した商品について
ニッカ シングルモルト 余市20年は、1934年に竹鶴政孝が北海道余市町に設立した、ニッカウヰスキー最初の蒸溜所「余市蒸溜所」の20年熟成シングルモルトです。
スコットランドの伝統的な「石炭直火蒸溜」――現代のスコッチでもほとんど使われなくなった製法――を頑なに守り続けてきた余市蒸溜所が、最長熟成エイジ・ステイトメントとして送り出してきた最高峰銘柄で、長年にわたり世界各国のウイスキー品評会で多数の最高評価を獲得してきました。
ニッカは2015年に余市シリーズのエイジ・ステイトメント銘柄(10年・12年・15年・20年)を一斉に終売としており、特に20年は元々生産量が極めて限られていたため、現在は市場での出会いが非常に貴重な銘柄となっています。
査定員のコメント
お客様の「父のコレクションへの愛情は、別の方の手で、別の形で続いていく方が、父にとっても自然な道だろう」というご兄弟3人のご決断、そしてお父様の「ウイスキーは地理学だ。蒸溜所の立地、気候、水質、風土、すべてが一本のボトルに凝縮されている」というお言葉、お話を伺いながら、地理学者としての視点でジャパニーズウイスキーを捉えていらしたお父様の知的な世界に、こちらも胸を打たれる思いがいたしました。
お父様が2010年に「余市20年は元々生産量が限られているから、いつ終売になってもおかしくない」と仰っていた観察眼、本当に鋭いです。実際にニッカは2015年に余市10年・12年・15年・20年のエイジ・ステイトメント銘柄を一斉終売としており、その5年前の段階で予測されていたお父様の感性は、地理学者として長年蒸溜所の風土を研究されてきた経験から来るものだったのだろうと拝察します。
ニッカ シングルモルト 余市20年は、余市蒸溜所のスコットランド伝統の「石炭直火蒸溜」を頑なに守り続けてきた最長熟成エイジ・ステイトメントです。世界各国のウイスキー品評会で多数の最高評価を獲得してきた最高峰銘柄で、特に20年は元々生産量が極めて限られていたため、終売後の現在は市場での出会いが非常に貴重です。今回の135,000円というお値段は、余市20年の現在の市場相場として標準的な水準です。
自宅地下セラーで15年間大切に保管されてきたボトルは、状態ランクSとして最高水準のコンディションを保っていました。温度・湿度・光の管理が行き届いた地下セラーは長期保管の理想的な環境であり、お父様の地理学者としての風土への配慮が、ご自宅のセラー設計にも表れていたのだと感じます。
本日も別のお客様から、長年の収集家でいらしたお父様が遺された白州25年を「家族で開けるふさわしい場面が作れないまま」とのご事情でお預かりしました。コレクターのご家族が遺品整理に向き合う時、コレクション一本一本が「故人の感性の延長」として、ご家族の判断を試すような重みを持つことがあるのだなと感じる一日でした。
お父様のコレクションが、ご兄弟3人の合意のもとに、ジャパニーズウイスキーの世界の別の方の手に静かに渡っていく道のりが、お父様の地理学者としての好奇心を、これからも別の形で続けていく旅路でありますように。
ニッカ 余市シリーズをご売却検討中の方へ
ご家族・ご親族のコレクションをご相続された方からのご相談、特にジャパニーズウイスキーの収集家のご家族の遺品整理に関するご相談を多くいただいております。2015年以降の原酒不足で終売となった余市10年・12年・15年・20年、山崎、響、白州、竹鶴シリーズなどの長期熟成銘柄は、ご売却の時期によって評価が大きく変動します。複数本まとめてのご相談も承っております。新宿本店店頭・宅配買取どちらもご利用いただけます。