余市20年 買取 新宿 |ウイスキー [余市20年]をお酒 高価買取しました。
お客様の声
ストックラボさん、本日はお世話になりました。このウイスキーは、今年初めに永眠した父の遺品の一本です。父は元国土地理院の地理学者で、退職後はウイスキーの個人コレクションを充実させることが何よりの趣味でした。私は46歳、新宿で証券会社の投資銀行部門に勤めています。半年かけて父の遺品整理を弟と妹と進めてきまして、その一環で本日伺いました。
父は地理学者として40年近く国土地理院に勤めまして、退職後の60代半ばから、本格的にジャパニーズウイスキーのコレクションを始めました。「ウイスキーは地理学だ。蒸溜所の立地、気候、水質、風土、すべてが一本のボトルに凝縮されている。私が地理学で取り組んできた研究と、深く繋がっているんだ」と、よく話してくれていました。
自宅の地下に小さなセラーを作って、ニッカとサントリーを中心に、各蒸溜所の代表的な銘柄を50本以上集めていました。父にとっては、コレクションの一本一本が、日本各地の蒸溜所の風土を凝縮した「液体の地理学標本」のような存在でした。
今回お持ちした余市20年は、父が2010年に購入したものです。当時、私は35歳、父は68歳でした。父が「ジャパニーズウイスキーの長期熟成は、これから入手が難しくなる予感がする。特に余市20年は元々生産量が限られているから、いつ終売になってもおかしくない」と話していて、自分のコレクションの中核として購入していました。実際、2015年にニッカが余市シリーズのエイジ・ステイトメント銘柄を一斉終売した時、父は「やはり予感が当たった、買っておいて正解だった」と言っていました。
父は「これは私の最高傑作のコレクションの一本だ、私が80歳になった時に、家族みんなで開けて、地理学とウイスキーの話をしよう」と話していました。2022年、父が80歳を迎えた時、家族で集まろうと計画していたんですが、その頃から母の認知症が始まって、母を一人にして遠出するのが難しい状態に。父は「もう少し落ち着いてからにしよう」と先送りして、結局この余市20年は開けないまま、父は今年の初めに永眠しました。父は82歳でした。
母も現在は施設に入所しまして、父のコレクションをどう整理するか、弟と妹と3人で話し合いを重ねてきました。弟は名古屋、妹は福岡で、それぞれ家庭を持っていまして、3人とも仕事と家庭で忙しい状況です。「父のコレクションを全部、3人で分けて持ち続けるのも現実的じゃないし、ウイスキーは飲んで楽しむためのお酒だから、ちゃんと開けて味わってくださる方の手に渡る方が、父の意思に近いんじゃないか」と意見が一致しました。
特に余市20年は、父が「最高傑作」と話していた一本です。私たち兄弟の誰かが手元に残しても、父のような「地理学と一緒に味わう」感性は引き継げません。「父のコレクションへの愛情は、別の方の手で、別の形で続いていく方が、父にとっても自然な道だろう」と、3人で合意しました。
ストックラボさんは、新宿本店があると以前から知っていて、本日仕事の昼休みに伺いました。査定員さんに父のことをお話ししまして、丁寧にご対応いただきました。135,000円のご提示で、父が2010年に込めた「長期熟成は入手難になる予感」が、市場のなかで完全に正しかったということが確認できて、父の地理学者としての観察眼の鋭さに、改めて尊敬の念を抱きました。
母にも、今度施設にお見舞いに行った時に、「お父さんのコレクションが、別の方の手に渡ったよ」と報告するつもりです。母がどこまで理解してくれるかは分かりませんが、それでも報告だけはしておきたいんです。本日はありがとうございました。
今回の査定ポイント
お買取した商品について
ニッカ シングルモルト 余市20年は、1934年に竹鶴政孝が北海道余市町に設立した、ニッカウヰスキー最初の蒸溜所「余市蒸溜所」の20年熟成シングルモルトです。スコットランドの伝統的な「石炭直火蒸溜」――現代のスコッチでもほとんど使われなくなった製法――を頑なに守り続けてきた余市蒸溜所が、最長熟成エイジ・ステイトメントとして送り出してきた最高峰銘柄で、長年にわたり世界各国のウイスキー品評会で多数の最高評価を獲得してきました。
ニッカは2015年に余市シリーズのエイジ・ステイトメント銘柄(10年・12年・15年・20年)を一斉に終売としており、特に20年は元々生産量が極めて限られていたため、現在は市場での出会いが非常に貴重な銘柄となっています。
査定員のコメント
お客様の「父のコレクションへの愛情は、別の方の手で、別の形で続いていく方が、父にとっても自然な道だろう」というご兄弟3人のご決断、そしてお父様の「ウイスキーは地理学だ。蒸溜所の立地、気候、水質、風土、すべてが一本のボトルに凝縮されている」というお言葉、お話を伺いながら、地理学者としての視点でジャパニーズウイスキーを捉えていらしたお父様の知的な世界に、こちらも胸を打たれる思いがいたしました。お父様が2010年に「余市20年は元々生産量が限られているから、いつ終売になってもおかしくない」と仰っていた観察眼、本当に鋭いです。実際にニッカは2015年に余市10年・12年・15年・20年のエイジ・ステイトメント銘柄を一斉終売としており、その5年前の段階で予測されていたお父様の感性は、地理学者として長年蒸溜所の風土を研究されてきた経験から来るものだったのだろうと拝察します。
ニッカ シングルモルト 余市20年は、余市蒸溜所のスコットランド伝統の「石炭直火蒸溜」を頑なに守り続けてきた最長熟成エイジ・ステイトメントです。世界各国のウイスキー品評会で多数の最高評価を獲得してきた最高峰銘柄で、特に20年は元々生産量が極めて限られていたため、終売後の現在は市場での出会いが非常に貴重です。今回の135,000円というお値段は、余市20年の現在の市場相場として標準的な水準です。
自宅地下セラーで15年間大切に保管されてきたボトルは、状態ランクSとして最高水準のコンディションを保っていました。温度・湿度・光の管理が行き届いた地下セラーは長期保管の理想的な環境であり、お父様の地理学者としての風土への配慮が、ご自宅のセラー設計にも表れていたのだと感じます。
本日も別のお客様から、長年の収集家でいらしたお父様が遺された白州25年を「家族で開けるふさわしい場面が作れないまま」とのご事情でお預かりしました。コレクターのご家族が遺品整理に向き合う時、コレクション一本一本が「故人の感性の延長」として、ご家族の判断を試すような重みを持つことがあるのだなと感じる一日でした。
お父様のコレクションが、ご兄弟3人の合意のもとに、ジャパニーズウイスキーの世界の別の方の手に静かに渡っていく道のりが、お父様の地理学者としての好奇心を、これからも別の形で続けていく旅路でありますように。
ニッカ 余市シリーズをご売却検討中の方へ
ご家族・ご親族のコレクションをご相続された方からのご相談、特にジャパニーズウイスキーの収集家のご家族の遺品整理に関するご相談を多くいただいております。2015年以降の原酒不足で終売となった余市10年・12年・15年・20年、山崎、響、白州、竹鶴シリーズなどの長期熟成銘柄は、ご売却の時期によって評価が大きく変動します。複数本まとめてのご相談も承っております。新宿本店店頭・宅配買取どちらもご利用いただけます。査定にかかる費用はもちろん、配送料・出張料などは全て無料! 査定額にご納得できない場合は、無料でキャンセルも可能です。 まずは、お気軽にお問い合わせください。
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