鞍手郡(くらてぐん)は福岡県の北部、筑豊地方の北西部にある郡で、小竹町(こたけまち)と鞍手町(くらてまち)の2町から成ります。郡全体の人口はおよそ2万人、面積は約50平方キロメートルです。福岡市と北九州市のほぼ中間に位置し、東部を遠賀川が流れる平野が広がります。かつては筑豊炭田の産炭地として栄えました。鞍手町は遠賀川を隔てて北九州市八幡西区に接し、小竹町は直方市と飯塚市に挟まれた位置にあります。郡はJR筑豊本線(福北ゆたか線)や九州自動車道(鞍手IC)、国道200号などで結ばれ、直方市・宮若市・宗像市・飯塚市、中間市、遠賀郡遠賀町、北九州市と接します。
鞍手町は、県内でも有数の巨峰(ぶどう)の産地で、酒米の山田錦も作られています。国の重要文化財である木造十一面観音立像を伝える長谷寺(長谷観音)や、ヒメボタルの里としても知られます。小竹町は遠賀川沿いの町で、町名は古くこの地に竹薮が多かったことに由来すると伝わります。いずれも米づくりの盛んな土地柄で、来客や晩酌、贈答のお酒を蓄えるご家庭が見られます。
鞍手郡は遠賀川沿いの平地に開けた内陸寄りの地形で、夏は蒸し暑く、冬は冷え込む、寒暖差のある気候です。こうした夏場の高温多湿や、暖房の効いた部屋と冷える納屋・物置との差、湿気のこもる収納に長く置かれたワインやウイスキー、ブランデーは、ラベルの傷みや液面の低下、コルクの劣化が進みやすくなります。日本酒や焼酎も光や高温で風味が変わることがあるため、保管が気になるお酒は早めの査定をおすすめします。
鞍手郡内に酒蔵は確認できませんが、鞍手町や小竹町では良質な酒米の山田錦が作られ、地元産の山田錦を使った日本酒も生まれています(醸造は他地域の蔵が手がけるものもあります)。隣接する宗像市には、1717年創業で「亀の尾」を醸す伊豆本店があり、福岡県は筑後地方(久留米・城島・八女)を中心に日本酒の蔵が多く、九州らしく麦焼酎も広く親しまれています。こうした地元や近隣の地酒・焼酎に加え、ウイスキーやワイン、ブランデー、シャンパンなども、ご家庭で楽しまれています。