お買取した商品について
ニッカ ピュアモルト 竹鶴17年は、ニッカウヰスキー創業者である竹鶴政孝の名を冠したフラッグシップ・ピュアモルト・ウイスキー・シリーズの17年熟成銘柄です。「ピュアモルト」とは、複数のモルト原酒のみを使用してブレンドした製法で、ニッカが余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所の異なる地形・気候で育てた2つのモルトを17年熟成してブレンドした、長期熟成代表格の一本です。
竹鶴17年は世界各国のウイスキー品評会で多数の最高評価を獲得してきた銘柄で、2015年以降のジャパニーズウイスキー原酒不足の影響により竹鶴シリーズのエイジ・ステイトメント銘柄は段階的に終売となり、17年も現在は市場での出会いが貴重な銘柄となっています。
査定員のコメント
お客様の「お酒も、料理の技も、知識も、取っておくのではなく、使うべき時に使うべきだ。寝かせることで価値が上がるものもあるが、寝かせ続けるだけでは何も生まれない」という親方様のお言葉、そして奥様の「あなたが親方から託された気持ちは、料理人としての覚悟として、あなたの中にしっかり刻まれている」というお言葉、お話を伺いながら、職人の世界における「ものと心の引き継ぎ方」について、深い学びをいただきました。
親方様が「ニッカの竹鶴17年、私が30代の頃に銀座で店を任されるようになった時に旦那さんから贈っていただいた一本」を、40年近く保管された後にお客様に譲られた経緯は、職人の世界における師弟の引き継ぎの最も深い形だと拝察します。ニッカの竹鶴17年は、創業者・竹鶴政孝氏の名を冠したフラッグシップ・ピュアモルトで、世界各国のウイスキー品評会で多数の最高評価を獲得してきた長期熟成代表格です。「30代で店を任された節目の銘柄」と「お客様が35歳で板長として独立する節目の銘柄」が同じ竹鶴17年であったというのは、料理人として独立する重みを、銘柄が時代を超えて支えてきた象徴のように感じます。
ニッカは2015年以降の原酒不足で竹鶴シリーズのエイジ・ステイトメント銘柄を段階的に終売としており、17年は現在市場での出会いが限られ、市場価格が顕著に上昇しています。31,000円というお値段は、竹鶴17年の現在の市場相場として標準的な水準です。
戸棚で8年大切に保管されてきたボトルは、状態ランクSとして最高水準のコンディションを保っていました。料理人としてのお客様の保管環境への配慮と、親方様への深い敬意が、ボトルをきちんと守ってきたのだと感じます。
本日も別のお客様から、長年茶道の世界で師匠から託された山崎18年を「師匠の教えを実践する道のりで、別の形で生かす」とのご事情でお預かりしました。職人や芸事の世界での師弟関係において、お酒が「ものを取っておくのではなく使う」という教えと結びつく場面が、現代の伝統文化の継承においても深い意味を持っているのだなと感じる一日でした。
親方様の「取っておくのではなく、使うべき時に使う」というお教えを、お客様が竹鶴17年の手放しという形で実践されたご決断、料理人として親方様の生き方を継承される最も自然な形だと拝察します。親方様の奥様へのご報告が、温かい新章として続いていきますように。
ニッカ 竹鶴シリーズをご売却検討中の方へ
料理・芸事・伝統工芸・芸術などの師弟関係のなかで、師から弟子へ託された大切なお酒のご相談を、職人世界の方を中心にいただいております。特に2015年以降の原酒不足で終売となった竹鶴シリーズ、山崎、響、白州、余市の長期熟成銘柄は、市場評価が継続的に上昇しています。師から託されたお酒の在り方を見直されるタイミングで、お気軽にお問い合わせください。上野店店頭・宅配買取どちらもご利用いただけます。