お買取した商品について
ニッカ シングルモルト 余市15年は、1934年に竹鶴政孝が北海道余市町に設立した、ニッカウヰスキー最初の蒸溜所「余市蒸溜所」の15年熟成シングルモルトです。スコットランドの伝統的な「石炭直火蒸溜」――現代のスコッチでもほとんど使われなくなった製法――を頑なに守り続けて、力強く重厚なピート感のある独特の味わいを生み出してきました。
ニッカは2015年に余市シリーズのエイジ・ステイトメント銘柄(10年・12年・15年・20年)を一斉に終売としており、特に15年は元々生産量が限られていたため、現在は市場での出会いが非常に貴重な銘柄です。箱付きでの保管は、状態評価の上でも市場価格の上でも、有利に作用します。
査定員のコメント
お客様の「あのお酒は『次のあの作家との共闘』を待つために戸棚に置いている。でもあの作家はもういない。意味の中心がなくなった状態で、ずっと取っておくのは違うのかもしれない」というお言葉、そして奥様の「主人は『お酒も本も、一人だけのものではなく、誰かの心に届いて初めて意味を持つ』とよく言っていた」というお言葉、お話を伺いながら、文学の世界における作家と編集者の共闘という深い文化と、ものが持つ「意味の中心」という繊細なご視点に、深い感銘を受けました。
著名作家の方が「ニッカの余市15年、北海道余市のシングルモルト、私が長年家で楽しんできた銘柄、君の編集なしには私の作品があの形で世に出ることはなかった、君も同じだけ祝うべきだ」と贈呈された経緯は、作家と編集者の関係性の最も深い形だと拝察します。1934年、竹鶴政孝氏がスコットランドの気候・地形に最も近い土地として北海道余市町を選び、現代のスコッチでもほとんど使われなくなった「石炭直火蒸溜」を頑なに守り続けてきた余市蒸溜所の15年熟成は、長年作家の方が「家で楽しんできた」と仰っていたお気持ちが深く沁み込んでいる一本だったのだろうと感じます。
ニッカは2015年に余市10年・12年・15年・20年などのエイジ・ステイトメント銘柄を一斉に終売としました。特に15年は元々生産量が限られていたため、市場価格が顕著に上昇しています。今回は箱付きでの保管状態が非常に良好なため、66,000円というお値段は余市15年の現在の市場相場として標準的な水準でのご提示となりました。
戸棚で5年大切に保管されてきたボトルは、状態ランクSとして最高水準のコンディションを保っていました。箱付きでの保管が、ボトル本体と外装の状態を共に守ってきたことが、状態評価に直接貢献しています。
本日も別のお客様から、長年師事された著名な美術家の方から贈られた響21年を「美術家ご本人が他界され、お酒の意味が変わった」とのご事情でお預かりしました。芸術文化の世界で、作家・芸術家との関係性を象徴するお酒が、ご本人の他界によって意味の中心を失う節目が、現代の文化の継承の中で繊細に現れるのだなと感じる一日でした。
奥様の「お酒も本も、一人だけのものではなく、誰かの心に届いて初めて意味を持つ」というお言葉、作家としての哲学が、ご奥様の中にも引き継がれているのだなと拝察します。お客様の編集者人生に、新しい作家との出会いと新しい節目が訪れますように。
ニッカ 余市シリーズをご売却検討中の方へ
文学・芸術・芸能の世界で、作家・芸術家・アーティストの方から贈呈された大切なお酒のご相談を、編集者・プロデューサー・キュレーターなどの方々からいただいております。特に2015年以降の原酒不足で終売となった余市10年・12年・15年・20年、山崎、響、白州、竹鶴シリーズなどの長期熟成銘柄は、市場評価が継続的に上昇しています。文化的な節目で、お酒の在り方を見直されるタイミングで、お気軽にお問い合わせください。上野店店頭・宅配買取どちらもご利用いただけます。