竹鶴12年 買取 上野 |ウイスキー [竹鶴12年]をお酒 高価買取しました。
お客様の声
ストックラボさん、本日はお世話になりました。このウイスキーは、去年――2024年の春、父が80歳で店の経営から正式に隠居した時に、私が4代目を継ぐ節目として、父から譲り受けたものです。私は52歳で、谷中で4代続く老舗の仏具店を経営しております。私が4代目で、父が3代目、祖父が2代目、曾祖父が初代として店を始めたのは1925年――今年で100周年を迎えました。
父は3年前に体調を崩しまして、医師から「無理は禁物」と言われ、徐々に店の運営を私に引き継いできました。2024年の春、父が80歳の誕生日を迎えるタイミングで、正式に隠居して、私が4代目として店を継ぐことが決まりました。
引き継ぎの席で、父が紙袋から一本のウイスキーを取り出して、私に渡してくれました。「これは、お前が30年前――高校生だった頃に、私が店の100周年に向けた特別な記念品として、購入したものだ。ニッカの竹鶴12年。当時は12年熟成のジャパニーズウイスキーが、家でゆっくり味わうのに人気だった頃でな」と話してくれました。
「私はずっと、お前が4代目を継ぐ節目に、お前と一緒に開けようと思って、戸棚で大切に保管してきた。30年経って、ようやくその節目が来たな」と。
私は父の気持ちが本当に嬉しくて、その夜、家で家族と一緒に父の話を聞きながら、いつかみんなで開けようね、と話し合いました。父も「次は私の体調がもう少し良くなったら、家で一緒に開けような」と笑っていました。
ところが、父の体調は思った以上に回復せず、医師から「アルコールは完全に控えめに、できれば避けてください」と強く言われるようになりました。父も「私はもう、このお酒を一緒に飲める体じゃないな」と、寂しそうに話していました。
それから1年、私が4代目として店を運営してきましたが、正直に言いますと、仏具店という商売は朝が早くて、夕方にはお得意様のお宅へお伺いすることも多くて、家で夜ゆっくりウイスキーを開ける時間が、なかなか取れないんです。妻もお酒はあまり飲む人ではなく、家族で「いつかみんなで」というシーンが、現実的に作れる気配がありませんでした。
最近、父と話し合いまして、「お父さんが30年保管してきたこの竹鶴12年、私が引き継いでさらに30年保管しても、その意味は変わってこないかもしれない。お父さんが『100周年に向けた記念品』として買ったお酒だから、今年がちょうど100周年で、その節目でも開けるタイミングはあった。でも、お父さんと一緒に開けるシーンを作れないなら、別の形でこのお酒の意味を活かすのが、お父さんらしい使い方じゃないか」と。
父は少し考えてから、こう言ってくれました。「お前が4代目として、私とは違うやり方でこの店を続けていくなら、このお酒も私の手から離れて、別の方の手で続いていく方が、確かに自然かもしれないな。私が開けなくても、別の方の手に渡って続いていく方が、私らしい使い方かもしれない」と。
その言葉を聞いて、父の気持ちが本当に整理されたんだなと、私も納得しました。「お父さんが30年大切にしてきた気持ちは、私が引き継いで覚えていく。お酒自体は、別の方の節目で活躍してもらう」と決めました。
ストックラボさんは、上野店があると地元のお得意様に教えていただいて、本日伺いました。査定員さんに事情をお話しして、17,000円のご提示。父が30年前に込めてくれた価値が、市場のなかでも丁寧に評価されているのを確認できて、父にも報告するのが楽しみです。
店の100周年は、別の形で、お得意様と一緒に静かに祝おうと思っています。本日はありがとうございました。
今回の査定ポイント
お買取した商品について
ニッカ ピュアモルト 竹鶴12年は、ニッカウヰスキー創業者である竹鶴政孝の名を冠したフラッグシップ・ピュアモルト・ウイスキー・シリーズの12年熟成銘柄です。「ピュアモルト」とは、複数のモルト原酒のみを使用してブレンドした製法で、ニッカが余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所――まったく異なる地形・気候で育てた2つのモルト――を絶妙に組み合わせ、12年熟成を経て調和の取れた味わいに仕上げた一本です。竹鶴シリーズのエイジ・ステイトメント銘柄は、2015年以降のジャパニーズウイスキー原酒不足の影響により段階的に終売となり、12年も現在は市場価値が顕著に上昇しています。
査定員のコメント
お客様の「お父さんが30年大切にしてきた気持ちは、私が引き継いで覚えていく。お酒自体は、別の方の節目で活躍してもらう」というお言葉、そしてお父様の「お前が4代目として私とは違うやり方でこの店を続けていくなら、このお酒も別の方の手で続いていく方が自然かもしれない」というお言葉、お話を伺いながら、4代続く老舗仏具店の代継ぎという深い文脈と、家族の中で受け継がれてきた繊細な感性に、こちらも胸を打たれる思いがいたしました。お父様が30年前――1995年に「店の100周年に向けた特別な記念品」として竹鶴12年を購入されたお選びは、当時のジャパニーズウイスキーの位置づけと、店の長期的な節目を結びつける見事な洞察です。当時の竹鶴12年は、ニッカの竹鶴政孝の名を冠したフラッグシップ・ピュアモルトとして、12年熟成のバランスが取れた家飲み銘柄として人気を博していました。「店の100周年(今年2025年)に向けて30年寝かせる」というロングスパンな視点は、4代続く老舗の経営者ならではの時間軸の感性だったのだろうと拝察します。
ニッカは2015年以降の原酒不足で竹鶴シリーズのエイジ・ステイトメント銘柄を段階的に終売としました。12年も市場での出会いが限られ、市場価格が顕著に上昇しています。17,000円というお値段は、竹鶴12年の現在の市場相場として標準的な水準です。
戸棚で30年間大切に保管されてきたボトルは、状態ランクSとして最高水準のコンディションを保っていました。長期保管でこの状態を保たれていたのは、お父様の保管環境の良さと、ご家族の大切なお気持ちが、ボトルを守ってきたのだと感じます。
本日も別のお客様から、長年家業を継いでこられた方のお父様が遺された山崎12年を「家業の節目に向けて寝かせてきたが、家業のスタイルが変わって開けるシーンが作れなくなった」とのご事情でお預かりしました。代々の家業のなかで「長期保管されてきたお酒」が新しい世代の経営スタイルとどう調和するか、現代の老舗の方々の繊細なテーマなのだなと感じる一日でした。
谷中の老舗仏具店の100周年、お得意様と静かに祝われるお気持ち、そしてお父様の30年のお気持ちがお客様の中で大切に引き継がれて、お酒自体は別の方の節目で活躍する、この自然な循環が温かい新章として続いていきますように。
ニッカ 竹鶴シリーズをご売却検討中の方へ
代々続く家業のなかで、ご先代から長期保管されてきたお酒の引き継ぎ・整理に関するご相談を、老舗の家業の方を中心にいただいております。特に2015年以降の原酒不足で終売となった竹鶴シリーズ、山崎、響、白州、余市の長期熟成銘柄は、市場評価が継続的に上昇しています。代継ぎや家業の節目で、お酒の在り方を見直されるタイミングで、お気軽にお問い合わせください。上野店店頭・宅配買取どちらもご利用いただけます。査定にかかる費用はもちろん、配送料・出張料などは全て無料! 査定額にご納得できない場合は、無料でキャンセルも可能です。 まずは、お気軽にお問い合わせください。
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