お買取した商品について
ニッカ ピュアモルト 竹鶴12年は、ニッカウヰスキー創業者である竹鶴政孝の名を冠したフラッグシップ・ピュアモルト・ウイスキー・シリーズの12年熟成銘柄です。「ピュアモルト」とは、複数のモルト原酒のみを使用してブレンドした製法で、ニッカが余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所――まったく異なる地形・気候で育てた2つのモルト――を絶妙に組み合わせ、12年熟成を経て調和の取れた味わいに仕上げた一本です。
竹鶴シリーズのエイジ・ステイトメント銘柄は、2015年以降のジャパニーズウイスキー原酒不足の影響により段階的に終売となり、12年も現在は市場価値が顕著に上昇しています。
査定員のコメント
お客様の「お父さんが30年大切にしてきた気持ちは、私が引き継いで覚えていく。お酒自体は、別の方の節目で活躍してもらう」というお言葉、そしてお父様の「お前が4代目として私とは違うやり方でこの店を続けていくなら、このお酒も別の方の手で続いていく方が自然かもしれない」というお言葉、お話を伺いながら、4代続く老舗仏具店の代継ぎという深い文脈と、家族の中で受け継がれてきた繊細な感性に、こちらも胸を打たれる思いがいたしました。
お父様が30年前――1995年に「店の100周年に向けた特別な記念品」として竹鶴12年を購入されたお選びは、当時のジャパニーズウイスキーの位置づけと、店の長期的な節目を結びつける見事な洞察です。当時の竹鶴12年は、ニッカの竹鶴政孝の名を冠したフラッグシップ・ピュアモルトとして、12年熟成のバランスが取れた家飲み銘柄として人気を博していました。「店の100周年(今年2025年)に向けて30年寝かせる」というロングスパンな視点は、4代続く老舗の経営者ならではの時間軸の感性だったのだろうと拝察します。
ニッカは2015年以降の原酒不足で竹鶴シリーズのエイジ・ステイトメント銘柄を段階的に終売としました。12年も市場での出会いが限られ、市場価格が顕著に上昇しています。17,000円というお値段は、竹鶴12年の現在の市場相場として標準的な水準です。
戸棚で30年間大切に保管されてきたボトルは、状態ランクSとして最高水準のコンディションを保っていました。長期保管でこの状態を保たれていたのは、お父様の保管環境の良さと、ご家族の大切なお気持ちが、ボトルを守ってきたのだと感じます。
本日も別のお客様から、長年家業を継いでこられた方のお父様が遺された山崎12年を「家業の節目に向けて寝かせてきたが、家業のスタイルが変わって開けるシーンが作れなくなった」とのご事情でお預かりしました。代々の家業のなかで「長期保管されてきたお酒」が新しい世代の経営スタイルとどう調和するか、現代の老舗の方々の繊細なテーマなのだなと感じる一日でした。
谷中の老舗仏具店の100周年、お得意様と静かに祝われるお気持ち、そしてお父様の30年のお気持ちがお客様の中で大切に引き継がれて、お酒自体は別の方の節目で活躍する、この自然な循環が温かい新章として続いていきますように。
ニッカ 竹鶴シリーズをご売却検討中の方へ
代々続く家業のなかで、ご先代から長期保管されてきたお酒の引き継ぎ・整理に関するご相談を、老舗の家業の方を中心にいただいております。特に2015年以降の原酒不足で終売となった竹鶴シリーズ、山崎、響、白州、余市の長期熟成銘柄は、市場評価が継続的に上昇しています。代継ぎや家業の節目で、お酒の在り方を見直されるタイミングで、お気軽にお問い合わせください。上野店店頭・宅配買取どちらもご利用いただけます。