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モエ アイス ロゼ 買取 なんば |シャンパン [モエ アイス ロゼ]をお酒 高価買取しました。

モエ アイス ロゼ 買取 なんば |シャンパン [モエ アイス ロゼ]をお酒
大阪なんば店にて、2025年7月18日、大阪市中央区なんば在住の男性のお客様より、モエ・エ・シャンドン アイス アンペリアル ロゼ 750ml(未開栓・状態ランクS)5,200円にて店頭買取させていただきました。

お客様の声

ストックラボ大阪なんば店さん、店頭買取でお世話になりました。 私のような職業の人間――ナチュラルワインとクラフトビールを軸にしているソムリエ――にとって、モエのアイス アンペリアル ロゼというボトルは、本来、業界の対岸にあるはずの銘柄です。

ナチュラルワインのカルチャーは、ご存知の方も多いと思いますが、根本のところで「反マス・プロダクション」「反コーポレート」の精神を持っています。 1950年代後半から、ジュル・ショーヴェ(1907-1989)という人物がボージョレで提唱した「SO2(亜硫酸塩)無添加醸造」「テロワール・ファースト」の哲学を、その後マルセル・ラピエール(1950-2010)を含むモルゴン四銃士のヴィニュロンたちが実践に移し、世界中に広めてきた、というのが業界の正史です。LVMHのような大きなグループのフラッグシップとは、文化的にはずっと距離を取ってきた、というのが正直なところです。

ところが、サマーの時期、ボージョレやロワールやエトナのナチュラルワイン醸造家を関西に招いて屋外のテラス席でテイスティング・ガラを開く――そういう夜になると、誰かが冷蔵庫から判で押したように出してくるシャンパーニュが、毎回、モエのアイス アンペリアル ロゼなんです。10年仕事をしてきて、何度も繰り返し見てきた風景です。

なぜか、というのを少しだけ書きますと、たぶん「革新精神」の共通項だと思っています(これは私の現場感覚の話で、両者を公式に並べる文献があるわけではないのですが)。 シャンパーニュ業界では、長らく「ストレートで飲む」のが伝統だったところに、モエは2011年に「アイス・ロック・スタイル」専用設計のアイス アンペリアル(白)を出し、2015年にロゼのヴァリエーションを出して、業界に小さな革新を仕掛けました。

一方、ナチュラルワインの世界も、伝統的なボルドー&ブルゴーニュのファインダイニング系のワイン業界に対して、SO2無添加というやり方で革新を仕掛けてきた歴史があります。 クラフトビールの世界も、Anchor Brewing(1896年創業・1970年代に復活)、Sierra Nevada(1980年創業)、Stone Brewing(1996年創業)、BrewDog(2007年創業)が、マス・プロダクションのビールに対して革新を仕掛けてきました。

業界としてはお互いに対岸にいるのに、「伝統業界の正面に向かって新しいスタイルを提案する」という精神では、たぶん同じ側にいるんです。だから、ナチュラルワイン業界の屋外のテラス席にも、アイス アンペリアル ロゼがふつうに出てきます。 今回手放すこの1本も、10周年のサマー・サミットの屋外のテラス席に、ボージョレやロワールから来た醸造家たちと氷を入れて開ける予定だったボトルでした。書き出しから、その「対岸の同志のテーブルの一本」を、サミットの前に手放すかたちになり、少し戸惑っております。

大阪市中央区なんば在住、40代の男性です。大阪・なんばに小さなオフィスを構えて、ハイエンドなナチュラルワインとクラフトビールのキュレーションのお仕事、関西のレストランとワインバーとクラフトビール・パブのソムリエ&ペアリングのお手伝い、海外のナチュラルワイン・メゾンとクラフトビール・メーカーの日本&関西展開のお手伝いを10年してきました。

経歴を短めに。 20代の頃、立命館大学の文学部の食文化研究科を出てから、フランスのモンペリエ大学院でワイン醸造学を修了して、CMS(Court of Master Sommeliers)、ASI(国際ソムリエ協会)、JSA(日本ソムリエ協会)の資格を一通り取りました。

そのあと、ボージョレ・モルゴンのマルセル・ラピエールの醸造所(マルセルさんご本人が2010年に亡くなった後の世代の頃です)、ロワールの主要なナチュラルワイン・メゾン、アルザスとジュラの土着品種を扱う醸造所、シチリアのエトナの火山テロワールの醸造所、フリウリのオレンジ・ワインのメゾン、それからスコットランドのBrewDog、カリフォルニアのStone BrewingとSierra Nevada、サンフランシスコのAnchor Brewing、ベルギーのCantillon(1900年創業・ランビック&グーズの伝統)、軽井沢のヤッホーブルーイング、川越のCOEDOブルワリーで、合計10年の修業を積みました。30代の頭で関西に戻ってきて、大阪・なんばに拠点を構えたのが、ちょうど10年前です。

仕事の中身は、VIPのお客さま向けのナチュラルワインとクラフトビールのキュレーション、海外のナチュラルワイン・メゾンとクラフトビール・メーカーの関西&日本展開のお手伝い、関西の主要なハイ・レストランとワインバーとクラフトビール・パブのソムリエ&ペアリングのコンサル、それから国際のワイン&ビアフェスティバル(ロンドンとニューヨークとベルリンと東京と大阪のRAW WINE、ロワールのLa Dive Bouteille、コロラドのGreat American Beer Festivalなど)への日本側VIPのコーディネート、若手のソムリエとクラフトビール・コンサルの育成、というあたりです。

具体的にどの醸造所の、どのヴィンテージを、どこのレストランに、というのは、業界の慣習で、こちらでは申し上げません。ナチュラルワインの世界は、ヴィニュロンと輸入元と販売店とソムリエの間の信頼関係のなかで動いていて、そのバリューチェーンの中身を関係者の外で出してしまうのは、業界の最も基本のルールに反します。

軸にしているのは、「関西のハイ・ガストロノミーのワイン&クラフトビールのカルチャー」と、「フランス&イタリア&スコットランド&カリフォルニア&ベルギーを中心とした国際のナチュラルワインとクラフトビールのカルチャー」のあいだの架け橋の仕事です。 関西側の北新地と堀江と中崎町と西天満のワインバーとクラフトビール・パブのコミュニティと、海外側のボージョレとロワールとエトナとブリュッセル近郊の醸造所のコミュニティは、思っているより共通項が多く、思っているより微妙にずれます。そのずれを、大阪・なんば――関西の主要なハイ・ガストロノミー・ワインバーとクラフトビール・パブを足元に持つ位置――から、ひとつずつ整理していく仕事になっています。

職業上の癖を正直に書きますと、レストランに入って渡されたワイン・リストを開いた瞬間、無意識のうちに「このリスト、ロワールのナチュラルが3軒、ジュラが2本、シチリアのエトナが1軒……うーん、コーネリッセンとオヴェルノワは入れているのに、ボージョレ・モルゴンの四銃士が一人も入っていないのは、リストとして偏りがある。たぶんこのソムリエはイタリア寄りで、ボージョレに対しては距離を取っている人だな」みたいなリスト分析を、料理が運ばれてくる前から頭の中で勝手に始めてしまうところがあります。

そして、注文した料理が出てくる前から「この料理ならジュラのサヴァニャンが合うけど、リストには無いから、ロワールのシュナン・ブランで代用するしかない、グラスで頼んだら2,800円くらい、料理との相性は83点くらい」とか、勝手に即時ペアリング・シミュレーションを頭の中で続けてしまう。10年もやっていれば治るかな、と若い頃に思っていたんですが、治っていません。たぶん、もう治らないんだと思います。

今回お持ちしたのは、モエ・エ・シャンドンのアイス アンペリアル ロゼを1本です。 このボトルとの距離について、少しだけ。

モエ・エ・シャンドンは、1743年にクロード・モエがフランス・エペルネに創設したシャンパーニュ・メゾンで、280年以上の歴史を持ちます。「アンペリアル(皇帝)」の名は、ナポレオン1世がモエを愛飲した歴史に由来します。現在はLVMH(モエ・エ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループ傘下のメゾンで、ドン ペリニヨンと同じシャンパーニュ部門のなかの主要ブランドの一つです。

「アイス アンペリアル ロゼ」は、2015年に発売された、モエの「氷を入れて飲むことを前提に設計された」革新的なロゼ・シャンパーニュです。先に2011年にアイス アンペリアル(白)が出ていて、その白に続く、ロゼのヴァリエーションです。

大きめのワイングラスに氷を入れて、その上から注ぐ「アイス・ロック」スタイルでの愛飲を前提にした酒質設計で、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネのブレンドで、氷で薄まることを前提とした、糖度高めのフルーティーなロゼ、という設計です。ボトル・デザインは、黒地にピンクのアクセントとゴールド、という配色です。

ナチュラルワイン業界の側から見ると、この「氷を入れて飲むこと前提の設計」というアプローチは、面白い革新でした。シャンパーニュ業界の伝統的な「フルートグラスでストレートで飲む」という形式から、わざと一歩だけずれた提案で、しかも、結果として、サマーの屋外で開けやすい銘柄になっています。 革新の方向性としては、ナチュラルワインの「SO2無添加で開けたときの自由さ」と、たぶん少しだけ似ている、というのが、屋外のテラス席で何度かこのボトルを開けてきた人間の感覚です。

このボトルが我が家に来た経緯ですが、今年、独立10周年を迎えるにあたって、長年お付き合いのあるボージョレとロワールとエトナのナチュラルワイン醸造家の方々、ヨーロッパとカリフォルニアのクラフトビール・ブルワリーの方々、関西のハイ・ガストロノミー・ワインバーのソムリエの方々から、お祝いに何本かボトルをいただきました。そのうちの一本が、このアイス アンペリアル ロゼでした。

贈ってくださったのは、20代の頃にボージョレ・モルゴンのマルセル・ラピエールの醸造所でお世話になった、当時のシニア・ヴィニュロンの方で(マルセルさんご本人ではなくて、その後の世代の方です)、添えられたメッセージにこう書いてありました。

「君がこの10年、レストランに入って渡されたワイン・リストを開いた瞬間、頭のなかで『このリストはロワールが3軒、ジュラが2本、エトナが1軒……うーん、エトナとジュラは入れているのに、モルゴン四銃士が一人も入っていないのはリストとして偏りがある』と勝手に採点して、注文した料理が来る前から即時ペアリング・シミュレーションを始めてきたのは知っている。10周年に1本だけ、ワイン・リストの偏りのことも、ペアリングのことも、生産者の哲学のことも、目の前の一杯を単独で楽しむことが下手な君の癖のことも忘れて、ただ自分のために、アイス・ロックでふつうに開けて、氷の溶けていく速度だけを眺めてくれ」。

「氷の溶けていく速度だけを眺めてくれ」というラインの選び方に、いかいてもラピエール・メゾンらしい言葉の選び方が出ていて、笑ってしまいました。あの方は、20代の私が、何を飲んでも必ずワイン・リストとペアリングと生産者の哲学を頭の中で分析してしまう、目の前の一杯を単独で楽しむことが下手な人間だ、ということを、ずっと心配してくれていた方で、その視点が20年経っても変わっていません。

10周年を記念して、長年お付き合いのあるVIPのお客さま、ボージョレとロワールとアルザスとジュラとエトナとフリウリのナチュラルワイン醸造家、スコットランドとカリフォルニアとベルギーと日本のクラフトビール・ブルワリー、国際のワイン&ビアフェスティバルのキュレーター、関西の主要なハイ・ガストロノミー・ワインバーとクラフトビール・パブのソムリエの方々、ワイン&ビールのメディアの編集の方々を招いて、大阪のなんば&北新地&堀江の主要なハイ・ガストロノミー・ワインバーとクラフトビール・パブを2-3軒リレーする形式の、特別なナチュラルワイン&クラフトビールのサマー・サミットとテイスティング・ガラを開く計画を立てていました。

10年やってきた仕事の代表的なケース――ボージョレ&ロワール&エトナのナチュラルワイン・メゾンの関西展開、スコットランド&カリフォルニア&ベルギーのクラフトビール・メーカーの関西展開、関西のハイ・ガストロノミー・ワインバーのソムリエ&ペアリング――を、テイスティング・セッションと屋外のテラスでのアフター・ガラを交えてご紹介する予定でした。

ところが、サミット予定日の3週間ほど前、海外から来日予定だったゲストの方々のうち数名から、スケジュール変更のご連絡をいただきました。 フランスとイタリアとスコットランドとカリフォルニアとベルギーの主要な醸造家とブルワリーの方々が、現地で動いているLa Dive Bouteille 2025(2月開催・ロワールのナチュラルワインの祭典)、RAW WINE Berlin 2025(5月開催)、Great American Beer Festival 2025(10月開催・コロラド・デンバー)の最終運営のプログラムと、来日予定の時期が重なってしまい、来日時期を動かさざるをえなくなったのです。 これは業界的には完全に分かる話で、La Dive BouteilleとRAW WINEとGABFのシーズンには、世界の主要なナチュラルワインとクラフトビールのキー・パーソンがほぼ全員、現地の会場のテイスティング・テーブルに張りついている期間です。

迷いはありませんでした。 このサミットとテイスティング・ガラは、海外側の醸造家とブルワリーと、関西側のソムリエとパブのオーナーと、VIPのお客さまが、屋外のテラス席で氷を入れたグラスを片手にひとつの夏の夜を共有するシーンそのものが中身でした。海外側の主役級が抜けた状態で開いてしまうのは、業界の人間としては、判断としてあり得ません。延期を決めました。 「国際コミュニティを最優先される判断、国際ソムリエらしいご決断ですね」とラピエール・メゾンの方から返ってきて、ああ、判断のペアリング・バランスは合っていたのだなと、肩の力が抜けました。

問題は、すでにオフィスのキャビネットにあったアイス アンペリアル ロゼです。 新しいサミットの日程は、海外勢のLa Dive BouteilleとRAW WINE BerlinとGABFの本シーズンを終えてからの動き次第で、しばらく先になりそうな見通しです。シャンパーニュは保管環境さえ整えば持ちます。それでも、ベストの場には、ベストのコンディションを揃えたい。 「屋外のテラス席のサマーの一本」という、このボトルにとっての本来の居場所からは、長期保管された一本を次のサマーの屋外のテラスに運ぶのは、少しずれます。サミットが改めて実現する日には、その時点で最高のコンディションのアイス アンペリアル ロゼを新しく用意する。そう判断して、このボトルは手放すことに決めました。

業者選びでは、アイス アンペリアル ロゼを、たんに「モエのロゼ」として扱うのではなく、モエのなかで「氷を入れて飲むことを前提に設計された」というはっきりした位置、2011年発売のアイス白に続く2015年発売のロゼ・ヴァリエーション、Brut Imperialのロゼ アンペリアルやネクター アンペリアル ロゼとは別の用途で動かす銘柄、までを分けて評価してくださるところを探しました。 ストックラボさんのサイトには、シャンパーニュのラインナップ――モエ・エ・シャンドン(ブリュット アンペリアル、ロゼ アンペリアル、ネクター アンペリアル、ネクター アンペリアル ロゼ、アイス アンペリアル、アイス アンペリアル ロゼ、グラン ヴィンテージ)、ヴーヴ・クリコ、ドン ペリニヨン、ペリエ ジュエ、ルイ・ロデレール、クリュッグ、アルマンド・ブリニャック――の市場のなかでの位置づけが、メゾンごと、銘柄ごと、SKUごとに整理されていました。事務所からアクセスできる距離の大阪なんば店に持ち込みました。

店頭での査定を聞きながら、頭のなかで「あ、これはCMS(Court of Master Sommeliers)のDeductive Tasting Gridの組み立てに近いな」と思いました。 ソムリエの世界では、ブラインド・テイスティング(銘柄を伏せてテイスティングする)の場面で使う標準的なプロトコルがあって、CMSが定めたDeductive Tasting Gridという段取りで進めるのが、世界共通の標準です。

Sight(視覚:clarity、color intensity、color、rim variation、gas、viscosity)、 Nose(嗅覚:clean/unclean、intensity、age、fruit、non-fruit、earth、wood、other)、 Palate(味覚:sweetness、acidity、tannin、alcohol、body、intensity、flavors、finish)、 Initial Conclusion(Old World/New World、climate、grape、vintage、quality)、 Final Conclusion(producer、country、region、sub-region、vintage、AOC/DOC)。 SightからFinal Conclusionまで、決まった順序で一つひとつ要素を積み上げて、最後にワインの正体を当てる、というプロトコルです。

業界の人間としての特徴は、このGridが「視覚→嗅覚→味覚→暫定結論→最終結論」という、五感の段取りを言語化して順番に並べる構造だ、というところです。 「いいワインです」と書く代わりに、「Sight:medium intensity ruby、Nose:clean、medium intensity、young、red fruit dominant、Palate:medium-plus acidity、light tannin、medium-minus body……」と書く。すべてを五感の言語に翻訳することで、ブラインドでもワインの正体にか辿り着ける、というのがソムリエのテイスティング・プロトコル文化の哲学です。

今回の査定の説明も、感覚としては、それに近いものでした。 Sight――ボトル本体の状態、ラベルの保存、ブラック&ピンク&ゴールドの配色の現認。 Nose――銘柄の起源(1743年クロード・モエがエペルネに創設、ナポレオン由来のアンペリアル、LVMH傘下、2015年発売のアイス・ロゼ)。 Palate――ピノ・ノワール&ピノ・ムニエ&シャルドネの3品種ブレンド、氷を入れて飲む前提の半甘口設計、氷で薄まることを前提とした酒質。 Initial Conclusion――シャンパーニュ業界初のアイス・ロック・スタイル専用設計のロゼ・ヴァリエーション、サマー・カジュアル・カルチャーのアイコン。

物理的なコンディションの確認(キャップシール&コルク、ラベル、液面)を、ややスローダウンしながら一つひとつ確認していくところ。そして、Final Conclusion―― 「未開栓・状態ランクSで、5,200円のご提示となります」

5,200円という数字は、モエのアイス・ロックのシリーズのロゼの現在のスポット市場の相場のなかで、自然な水準です。希少銘柄ではないので、相場としても自然。 それでも、Sight→Nose→Palate→Initial→Final、の運びがきちんと取れていて、最後にこの数字が出てくる、という組み立ては、業界の感覚で「ちゃんと組まれたDeductive Grid仕立ての査定」と感じました。 私たちのソムリエの仕事も、結局は、最後のFinal Conclusionの正解そのものより、SightからPalateまでの五感の段取りの精度の積み上げによって、ブラインドの正体当ての本当の値打ちが立ち上がるかどうかが決まる種類の仕事です。

国際のナチュラルワインとクラフトビールのコミュニティの皆さまのスケジュールが整い、10周年のサミットとテイスティング・ガラが改めて開ける日を、いまから楽しみにしております。最高のコンディションの新しいアイス アンペリアル ロゼを、その日のためにあらためて用意しなおすことにします。

ソムリエの仕事を10年してきて、改めて思うのは、私たちが扱っている液体には、「時間の中で表情を変える」という共通の本質がある、ということです。 ナチュラルワインの世界では、SO2(亜硫酸塩)無添加で醸造されたワインが、ボトルの中で「生きている」ことが知られています。発酵に関わった酵母や微生物がボトル内に残っているため、リリース後も数年から数十年にわたって、ワインはゆっくり表情を変え続けます。

同じ醸造所の同じヴィンテージの同じボトルでも、リリース直後に開ける一本と、5年熟成してから開ける一本では、まったく違うワインに出会えます。だからナチュラルワインの世界では、「開けるタイミング」がワインの正体の半分を決める、と言われます。

今回手放すアイス アンペリアル ロゼも、別のスケールで、同じ「時間の中で表情を変える」本質を持っています。 グラスに氷を入れて注ぐと、最初の一口は、キリッと冷えた半甘口の華やかさを見せます。 10分後、氷が少し溶け始めると、シャンパーニュは少しずつ薄まり、フルーティーさがより前面に出てきます。 30分後、氷がさらに溶けると、ジュースに近い甘さが浮かんできます。 1時間後、ほぼ氷だけが残ると、もう違うドリンクになっています。

30分のグラスの中の旅で、5枚くらいの違う表情を順番に見せていく、という設計のシャンパーニュです。ナチュラルワインのボトル内で数年かけて起きることが、アイス アンペリアル ロゼではグラス内の30分間に圧縮されている、と読むこともできます。 両方とも、「同じ液体が、時間の中で異なる表情を見せる」という、同じ本質を持っています。スケールが、片方は数年、片方は30分、というだけです。

今回のサミットの延期も、ソムリエの言葉で言えば、たぶん「ボトルがもう少しキャビネットで時間を持ちたいと言っている」ということに近いものだと思っています。 ナチュラルワインは、開けるタイミングが少しずれても、その時のそのボトルの表情を受け止めるしかない。同じボトルは二度と戻ってこないし、戻ってくる必要もない。

海外勢のLa Dive BouteilleとRAW WINE BerlinとGABFが終わって、皆さまの新しい来年のヴィンテージの香りが立ち上がってくる頃に、新しいアイス アンペリアル ロゼと一緒に、改めて開く屋外のテラスの夜を、いまから穏やかに準備しているところです。

ありがとうございました。
  • 買取日 2025/07/18
  • 買取店舗 大阪なんば店
  • アイテム名 モエ エ シャンドン アイス アンペリアル ロゼ
  • アイテム名詳細 未開栓 MOET&CHANDON モエ・エ・シャンドン アイス アンペリアル ロゼ 750ml
  • 状態ランク
    • S
    • A
    • B
    • C
    • D
  • 買取方法 店頭買取
  • 製造者 モエ・エ・シャンドン社
  • 原産国 フランス
  • 種類 シャンパン
  • アルコール度数 12%
  • 容量 750ml
  • 買取価格 5,200円

今回の査定ポイント

お買取した商品について

モエ・エ・シャンドン(Moët & Chandon)は、1743年にクロード・モエがフランス・エペルネに創設したシャンパーニュ・メゾンです。280年以上の歴史を持つ、世界で最も売れているシャンパーニュ・ブランドとして、世界中のラグジュアリー・カルチャーの場で愛されてきました。「アンペリアル(皇帝)」という銘柄名は、ナポレオン1世がモエ・エ・シャンドンを愛飲した歴史に由来します。現在はLVMH(モエ・エ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループ傘下のメゾンとして、ドン ペリニヨンと同じファミリーの一員です。

今回お買取したアイス アンペリアル ロゼは、モエ・エ・シャンドンのラインナップにおいて「氷を入れて飲むことを前提に設計された革新的なロゼ・シャンパーニュ」として、極めてユニークな位置を占める銘柄です。2015年に発売されたこの銘柄は、2011年発売のアイス アンペリアル(白)に続く、シャンパーニュ業界における「アイス・ロック・スタイル」専用設計のロゼ・ヴァリエーションとして、世界に革新的なシャンパーニュ・スタイルを提案しました。ピノ・ノワール・ピノ・ムニエ・シャルドネをブレンドし、氷で薄まることを前提とした華やかな酒質設計で、世界中のサマー・ナチュラルワイン&クラフトビール・カジュアル・カルチャー・シーンで愛飲される「サマー・ナチュラルワイン&クラフトビールのカジュアル文化のアイコン」です。

査定時の着眼点

ストックラボ大阪なんば店では、今回のモエ・エ・シャンドン アイス アンペリアル ロゼについて以下のポイントを確認しました。

モエ・エ・シャンドンのシャンパーニュ市場におけるブランド・ポジション
モエ・エ・シャンドンは、1743年創設・280年以上の歴史を持つ世界で最も売れているシャンパーニュ・メゾンとして、LVMH傘下の主要シャンパーニュ・ブランドの一つです。

アイス アンペリアル ロゼの革新的なロゼ・シャンパーニュ・スタイルとしての市場ポジション
アイス アンペリアル ロゼは、2015年発売の、シャンパーニュ業界における「アイス・ロック・スタイル」専用設計のロゼ・ヴァリエーションとして、世界中のサマー・ナチュラルワイン&クラフトビール・カジュアル・カルチャー・シーンで愛飲される「サマー・カジュアル・カルチャーのアイコン」として、安定した市場価値を持つ銘柄です。

「アイス・ロック・スタイル」専用設計のロゼ・ヴァリエーションとしての固有評価ポイント
アイス アンペリアル ロゼは、大きめのワイングラスに氷を入れて楽しむ「アイス・ロック」スタイルでの愛飲を前提に設計された、シャンパーニュ業界における革新的なロゼ銘柄として固有の市場ポジションを持ちます。氷で薄まることを前提とした華やかな酒質設計で、サマー・カジュアル・パーティーとの完璧なペアリングを実現する評価ポイントです。

象徴的な「ブラック&ピンク&ゴールド」のボトルデザインの状態
アイス アンペリアル ロゼの査定では、象徴的な「ブラック&ピンク&ゴールド」のボトルデザインの状態(傷・剥がれ・色褪せの有無)が、銘柄識別の核心として重要な評価ポイントとなります。今回のお品は、ボトルデザインの状態が良好に保たれていました。

キャップシール&コルクの状態
未開栓品の証明として、キャップシールの未剥離&コルクの密封状態を確認します。今回のお品は、キャップシールの状態が完全に保たれていました。

ラベルの保存状態
ボトルの「Moët & Chandon」のロゴ・「Ice Impérial Rosé」のラベル・LVMHの認証ラベルの保存状態は、銘柄識別と真贋判定の基本となる評価ポイントです。今回のお品は、ラベルの状態が鮮明に保たれていました。

液面の状態
未開栓品でも、長期保管によりわずかな液面低下が起きる場合があります。液面の高さがボトル肩位置を保っているかを確認します。今回のお品は、液面の状態が良好に保たれていました。

未開栓・状態ランクSの良好なコンディション
今回のお品は、ボトル本体・キャップシール・コルク・ラベル・液面のコンディションを総合確認し、いずれも良好な状態を保たれていました。状態ランクSとして適正に評価できる品質でした。

正規輸入品としての確認
今回のお品は、ラベルおよび輸入元表記から正規輸入品として確認できました。

モエ・エ・シャンドンをはじめとするラグジュアリー・シャンパーニュをご売却検討中の方へ

モエ・エ・シャンドン アイス アンペリアル ロゼは、世界で最も売れているシャンパーニュ・メゾン「モエ・エ・シャンドン」の氷を入れて楽しむ革新的なロゼ・シャンパーニュで、2015年発売以降世界中のサマー・ナチュラルワイン&クラフトビール・カジュアル・カルチャー・シーンで愛飲される祝祭性のアイコンです。記念パーティー・周年記念会・サマー・テイスティング・ガラ・お祝いの席用に準備したが使用機会がなくなったボトル、ギフトでいただいたボトルなど、さまざまな背景でお手元に残ったラグジュアリー・シャンパーニュも、未開栓の状態が良好なうちにご相談いただくことで、現在の市場価値を反映した適正評価が可能となります。ストックラボでは、モエ・エ・シャンドン(ブリュット アンペリアル・ロゼ アンペリアル・ネクター アンペリアル・ネクター アンペリアル ロゼ・アイス アンペリアル・アイス アンペリアル ロゼ・グラン ヴィンテージ)、ヴーヴ・クリコ、ドン ペリニヨン、ペリエ ジュエ、ルイ・ロデレール クリスタル、クリュッグ、アルマンド・ブリニャックをはじめ、シャンパーニュ全般の専門査定を行っております。大阪なんば店への店頭お持ち込みはもちろん、宅配買取もご利用いただけます。

モエ・エ・シャンドン
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